今日のブラジルの北部に位置する小農業国。
ポルトガル帝国時代は独立した植民地だったが、ブラジルの独立時にブラジルに統合される。
ブラジル政府からはほとんどほったらかしにされ、極度の貧困と、中央政府がグラン・パラの住人を代表していないことから来る不満が爆発した結果、キャンペーンシナリオ開始前年の1835年に蜂起した。40年鎮圧。
……というわけで、シナリオ開始時点では、国というより国の卵みたいな存在で、目下ブラジルとの独立戦争中。
ゲーム的にも、国未満の、地主や有力者の寄り合い所帯みたいなレベルの後進的法制度と、全ステートに重いマイナス補正が乗る過酷な立地が特徴の難関国家である。
実績「ピラティニだ、ピラ・タイニーではない」の候補国。
権力構造 | 経済 | 人権 |
大統領共和制 | 伝統主義 | 検閲 |
富裕者投票 | 重商主義 | 労働基本権の無保障 |
人種隔離 | 消費ベース課税 | 児童労働許可 |
良心の自由 | 小作農 | 法的被後見 |
世襲制の官僚 | 植民地なし | 社会保障なし |
農民召集兵 | 警察なし | 移住規制なし |
治安維持なし | 学校なし | 遺産奴隷制 |
医療制度なし |
世襲官僚+農民兵+伝統主義というなかなかの法律群。ブラジルと違って、新しく奴隷を買ってくることはないのは唯一の救い。
キャンペーンシナリオ開始時点で唯一の消費ベース課税持ち。一般的な地税や人頭税、所得税から税収をまったく得られず、消費税に歳入のほぼすべてを依存するという終わりの税制度である。
第1世代技術を取り切っていない。旋盤の研究が済んでいないTierで、つまりブラジルと同格。
開始時点でブラジルと戦争中。
編隊名 | 歩兵 | 大砲 | 騎兵 | 将軍 | 備考 |
カバノ軍 | 非正規軍11 戦列歩兵1 | マヌエル・ロペス |
ブラジル軍とは質と量の双方で負けているが、彼らは南のリオ・グランデ共和国とも戦争中であるため、局地的、時限的には数的優位がある。
何はなくとも独立戦争に勝利する必要がある。
他の小国同様、財政が崩壊するので、建設局を建てることはできない。そのうえ、領有するステートは、「アマゾンの熱帯雨林」の特性により、30%もの建設デバフがかかっている。
こうなると、必要建設力が高い(建設に時間がかかる)工場など立ててはいられない。タバコ、綿花、伐採所あたりの一次産業から始めていくしかない。
独立戦争には間に合わないが、二度目の戦争に備え、軍事系で歩兵の散兵ユニットを解禁する幕僚を取りに行きたい。産業系では鉄道を目指す。
ヨーロッパ小国のように、最優先で製薬を取って汚染に備えたり(立ち上がりの段階では汚染が深刻になるほど工業化できない)、平等主義を取って比例課税を制定したり(今すぐ人頭税に変えたい)するのが難しいため、社会系はやや優先度が低いか。
人頭税→農本主義→職業軍人が望ましい。奴隷制や世襲官僚制など、ほかのろくでもない法律もなんとかしたいが、喫緊の財政危機と国防危機を解決するのが先。
一応、ありとあらゆる物品に消費税をかければ、軍を復員させた状態なら黒字財政になるので、本当にいきなり破産するわけではないが……。
ガイアナに植民地を持つイギリスとフランス、および新大陸秩序の監視役であるアメリカとの友好度を上げる。
足りない影響力は、未来の征服先であるベネズエラやヌエバ・グラナダ(コロンビア)をライバル指定して補う。
まずは、募兵努力の布告を首都に付けて、軍事タブから動員済みの軍に徴兵軍を目いっぱい増やしておく。
加えて、グラン・パラ側の戦争目標である、東隣のステート、マラニョンを軍の目標に設定する。
上記初期状況の軍備の項でも述べた通り、リオ・グランデ共和国が敗れるまでは、自軍がブラジル軍より優位にあるため、素早く攻め落としたい。
マラニョンを制圧し、周囲のステートもある程度占領して、戦争目標ステートをいきなり取り返されないような形にもっていけたら、指揮官には防戦を指示するのが望ましい。
この時代の技術後進国同士の戦争では、緒戦の大会戦で敗れると、敗北側(ここではブラジル側)は士気を回復できず、一方的にずるずると負け戦を繰り返し、前線が崩壊する。
勝っている側(グラン・パラ軍)は、勢い全土占領ペースで気持ちよく攻め続けられるわけだが、相応に兵士Popを消耗してしまうという、見えにくいが大きな落とし穴がある。
人口小国のグラン・パラは、一度兵力を損耗すると、Popを兵舎に就職させ、軍を充足させるまでに何年もかかってしまう。被差別Popだらけなうえに、奴隷も多いので、士官どころか一般兵の雇用枠さえ埋められない。
こうなると、征服戦争はおろか、国防さえままならなくなるので、攻める余裕があっても自重したほうがいい。
戦争目標であるマラニョンを押さえていれば、ブラジルの戦争支持率は、強制降伏となる-100まで落ちていき、めでたく1ステートを手に入れて勝利となる。
なお、同じ対ブラジル独立戦争仲間の、南のリオ・グランデ共和国を救うことはできない。弾除けになってくれてありがとうの気持ちで滅亡を見守ろう。
外交では、イギリスかアメリカと防衛協定を結びたい。チャンスがあるなら、恩義を押し付けて同盟まで行きたいところ。フランスと組む択もないではないが、基本的には次善の策。
最終的にはいずれかの勢力圏に入りたいので、小火器等、自国で作る見込みが当分ない工業製品は、お目当ての列強から買って、貿易ルート由来の勢力影響力を稼いでおきたい。
ブラジルとの停戦期間中に英米(仏)いずれかと組めれば、次の拡張先はブラジル、そうでなければ、ヌエバ・グラナダを狙う。
畑ばかり作っているわけにもいかないので、二次産業を育てる用意を始めるのもこの時期。
幸い鉄鉱石と木材は出るので、伐採所→工具工場→鉄鉱山の序盤鉄板殖産コースには乗れる。石炭が出ないのは自力ではどうにもならない。
自力でブラジルよりも経済成長して大国になるより、ブラジルの足を引っ張ったほうが早い。
イギリスやアメリカを戦争に引き込み、要求ポイント目いっぱい、サンパウロやバイーアなど数州を割譲させれば容易に達成できる。
実績名 | 達成条件 |
ピラティニだ、ピラ・タイニーではない | 以下のいずれか ・ピラティニ(リオ・グランデ共和国) ・グラン・パラ 以下のいずれか ・ブラジルが存在しない ・ブラジルのGDPが自国より小さい |
悪魔の鉄道 | ジャーナル「アマゾンの開拓」を完了 アマゾンの全州を保有(分割州不可)・鉄道敷設 |
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