アンデス山脈西側に位置する南米の細長い国にして公式の初心者おすすめ国家の一つ。
史実ではゲーム開始直後の1836年に戦争を始めていたり、成長や不況、周辺国との争いに内戦etc.と何かと激動の時代ではあったが、
本作ではこちらから何もしなければ特にイベントもなくかなり平和に過ごせる。
史実のように激動の時代を迎えるか、のんびりと成長するか、はたまた南米よりも外に手を伸ばすか、
国力こそ低いながらもプレイ幅の広い国家、それがチリである。
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1818年にスペインから独立。
1836年のペルー・ボリビア併合を脅威とし、ペルー・ボリビアを攻撃した。
1850年代は成長期を迎えるも1870年後半の大不況の影響でチリも不況に。
更にボリビアの課税がきっかけでボリビアと開戦。これに勝利しボリビアとペルーから領地を獲得した。
1891年には専制政治に反発する勢力による内戦が勃発、大統領側が破れた。
名目上の大統領は残ったものの権力は弱く、議会の力の強い議会共和制が1920年代まで敷かれることとなる。。
政治体制 | 国家元首 | 推定相続人 | 正当性 |
軍事政権 | ホセ・ホアキン プリエト | - | 72% |
初期で植民中なため「植民地再定住」が制定済みなのが特徴。全体的に近代寄りの法律が多く変更が急務なものは無いと言える。
手を付けていくなら何も無いに等しい公共施設関係あたりになるか。
地主や宗教勢力が弱く、近代化の法案を通しやすいのは他国には無い強みなので通したい法律に合わせて与党を入れ替えていきたい。
ただし初期で「軍事独裁者の時代」(武装勢力の政治力+50%、武装勢力POPの魅力+10%、20年減衰)の特性が付いているため、最初の10数年は武装勢力を外しづらい。
州名 | 主要都市 | インフラ 使用量/上限 | 建設済の施設 | 建築可能な州資源施設 | 小作農数 |
サンディアゴ | サンディアゴ | 15/27 | 交易センター10,行政府2,飾り細工工房1,鉄鉱山1,金鉱山3,家畜牧場1,小麦畑1,兵舎5,徴兵センター2,海軍基地3,港1 | 硫黄鉱山,漁港,伐採所,捕鯨基地,タバコ農園,砂糖農園 | 86.8k |
ロスリオス | コンセプシオン | 4/9 | 伐採所2,タバコ農園1,家畜牧場1,兵舎5 | 石炭鉱山,硫黄鉱山,鉛鉱山,漁港,捕鯨基地,小麦畑,砂糖農園 | 37k |
チリ アラウカニア | - | 0/3 | なし | 硫黄鉱山,伐採所,漁港,家畜牧場 | 9.5k |
アラウカニアは入植中の未併合州。
3州全てにアンデス(インフラ-20%、建設速度-20%)のデバフ州特性を持つ
初期の近代化に必要な原料はほぼ全て自国生産可能、しかも金山持ちのため資源面は優秀。
また自前で生産できない染料だが、これらは近隣のアルゼンチンやボリビアが持つので陸路で輸入可能。
共通してⅡは全て手付かず。
生産量は「旋盤」、軍事は「外輪船」「ナポレオン戦争」、社会は「証券取引所」「銀行業」「大衆伝達」「経験論」が未研究。
識字率は23.8%と低いが中小国としてはそこそこ進んでおり、承認国でもあるため伝播にも頼りやすい。
戦艦が不足状態でアラートが鳴っており、軍事関係も不足気味。だが海軍は解体安定、陸軍も装備削減すればいいのでこれは無視できる。
他は家具の不足が目に付くが、それ以上に建設セクターを建てると鉄が速攻で不足する。
まずは鉄鉱山の拡張から手を付けることになるだろう。
正規軍が10大隊、海軍が3。どちらも装備は不足気味。海軍は序盤で必要な状況が無く、造船所もないので全解体安定。
陸軍は入植を進めているため全解体はややリスキー。装備だけ落として維持費を減らすのが無難なところか。
ジャーナル名 | 発生条件 | 達成条件 | 達成後 | 補足 |
砂漠の征服 | 「植民地再定住」か「植民地搾取」を制定する | 以下のうちのいずれか -アラウカニアをすべて所有 -パタゴニアとメンドーザのすべてを所有 | イベント「砂漠の征服」が発生 | アルゼンチンのものと共通 |
メンドーザはアルゼンチンが所有しているので基本的にはアラウカニアの入植を完了させて終わらせることになる。
イベント名 | 発生条件 | 選択肢 | 内容 | 補足 |
砂漠の征服 | ジャーナル「砂漠の征服」を達成 | ついに、南部が我らのものとなった。 | -○○(地域名)が自国文化の母国になる -○○(地域名)がパタゴニア開拓地(移住求心力+100%)を得る | ジャーナルを満たすために征服した地域が対象 |
チリという国家を簡単に説明すれば「人口以外恵まれた中小国」と言える。
初期で承認済み、自国で確保できる資源が多い、周囲の国家は協力的、列強とも外交可能、初期の法律に癖が無い、地主勢力が弱く近代系法律を通しやすいといった感じだ。
欠点は先にも書いた人口不足。近代化を進めるとあっという間に小作農が尽きるので何とかして労働力を確保することが必須になる。
また陸路貿易が2国のみという島国に片足突っ込んだ状態なのだが、初期の港が少ない上にアンデス山脈のデバフで建設速度が遅く、港の数を確保しづらいため護衛不足になりやすい。
貿易を稼ぎ頭にし辛いので出来る限り自国資源で回していくようにしたいところ。
初期でアラウカニアに入植を進めている。関心無しで入植できて入植を完了で砂漠の征服ジャーナルのイベントを起こせば移住魅力+100%のバフが付くため結構人が来てくれるようになる。
が、未入植地域の人口が30kもいない地域で資源的にも大したものは無く入植自体のメリットは薄い地域な上、大抵はアルゼンチンやイギリスが介入してくるためスムーズにジャーナルを終えられることはあまりない。
ペルボリと組んで殴り倒せるアルゼンチンはともかくイギリスが来てしまうとどうしようもないのでジャーナルは諦めるという選択肢を執らざるを得ないだろう。
そもそも入植自体が反乱が起きないと相当時間がかかるのでジャーナルは達成出来たらラッキーぐらいに思っておく方が良いかもしれない。
なおアラウカニアを捨ててオセアニアなどに関心を付け初期から入植することも可能だが、(軍事費削減などで)小国落ちすると関心が外れてしまうので内政が難しくなる。
もちろん非主要国ランクが安定するようになったらアラウカニアはさっさと捨てて他地域に行くのは悪い選択肢ではない。
初動は建設セクタ―1つ追加と鉄骨建築に製法変更後、鉄鉱山を拡張したい。
その後は伐採所・飾り細工工房のテンプレセットを増やしつつ工業化を進めていく。金鉱山も早めにフル拡張しておくと財政が安定するだろう。
鉄骨建築の建設セクターを維持しつつ黒字化出来たら他の足りない施設を増やしていく形で進めるのが安定しやすい。
建設セクターは黒字に余裕が出来てきたら鉄・木材・工具の状況を見つつ増やす形が良いだろう。
初動からいきなり建設セクターを2つ以上足すと資源不足による暴騰で財政が崩壊するので注意。鉄・木材・工具の供給が安定してからセクターは増やそう。
チリの初期3州はアンデスの地域特性により建設速度-20%が付いているため初動はどうしても遅れがち。序盤は本当に時間がかかるが無理に建設セクターを足さずとも伸びられる地力はあるので我慢強く進めたい。
史実ではゲーム開始年の1936年にペルー・ボリビアに喧嘩を売りに行ったが、さすがにそんな余裕は無いので内政に専念するための外交をしよう。
基本的にペルボリもアルゼンチンもこちらから手を出さなければ温厚に接してくれる。特にペルボリは南米ではブラジルに次ぐ軍事力があり、同盟も組みやすいため侵略プレイ時はむしろ強い味方となる。
なおペルボリは1936年(ゲーム開始直後)にボリビアがペルーを傀儡化、10年後に併合してペルボリになるので関係改善はボリビアに行うこと
列強ではイギリスと外交可能なので貿易相手や侵略時の介入防止のために関係を上げておくといいだろう。
なお独立した経緯があるからかスペインとは関係が悪い。
海軍は全解体。陸軍はお好みで全解体か植民地の反乱に備えて多少維持する。
「旋盤」→「集約農業」→「大気圧機関」+「メカニカルツール」→「鉄道」といったよくあるルートで問題ない。建築の遅さのせいで基盤を整えてから鉄道運用に必要な施設を建て終わるより鉄道研究の方が速いので集約農業を先に終わらせるのがお勧め。
また金山があるため「銀行業」を終わらせると収入が結構増やせる。優先して取るほどではないが、伝搬が来ているならぱぱっと終わらせてしまうのも手。
序盤で軍事面を研究する必要はないため無視してOK。隣国(主にアルゼンチン)を攻めたくなったら「幕僚」で散兵を解放してから攻め込むと良いだろう。
人口不足をどうにかする必要があるため「青々しい生物キャンペーン」をサンディアゴ、ロスリオスの2州にセットし続けたい。
またサンディアゴに資源産業を奨励するを布告すると権力100で金山収入がグッと増えるのでお勧め。
国家バフの都合から武装勢力の組み込みが必須ではあるが、与党の組み合わせで初期から多くに手を出せるためプレイスタイルに応じた選択が可能。
インテリと組んで「国教」を排す、宗教と組んで「宗教学校」を創設する、実業家と組んで「レッセフェール」や「移住規制なし」を取る等々割と何でもできる。
正当性を上げるための選挙系、人口問題のための「移住規制なし」「多文化主義」は早めに通しておきたいところ。
チリは中盤にかかるあたりで労働力不足に直面する。移住魅力を高めたり植民や侵略で人口をカバーしないと労働力がボトルネックになり、成長が止まってしまう。
特に石炭採掘をロスリオスに頼っている場合、石炭不足を解決できなくなるので影響が特に大きい。
労働力確保のページの手段はチリなら概ねどれも実行可能なので早め早めに手を打っておきたい。
移民が軌道に乗り始めればガンガン人口は増え、労働力問題は解決していく。この時期も最序盤と同じくチリのつらい時期だが何とか乗り切っていこう。
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