各国戦略

本ページの内容は、ver1.7.5で確認されたものです。

概要

イスラーム系君主国が優勢であるインドネシア諸国の中で、ひと際異彩を放つ清の朝貢国。

国力はあまりにも低く、ひとたび併合されれば地名としての存続さえ許されない。
ゲーム開始時点のアジア諸国では特殊な政治環境と巨大市場である清へのアクセスを武器に、オランダやイギリス、そしてまだ見ぬ列強からの侵略に備えよう。
 

ゲーム内のフレーバーテキスト

 ボルネオに埋蔵している金を採掘する目的で、中国人炭鉱夫たちから成る国内シンジケートによって建国されたのが蘭芳共和国だ。蘭芳はオランダの進攻を退け、彼らが望む繁栄を見事達成することができるのだろうか?

初期状況

基礎データ

種別ティア政治体制Legitimacy.png 正当性陸軍海軍GDP人口Literacy.png 識字率生活水準国教主要文化
未承認国公国共和国3030Hud_money.png 60.6K73.7K18.6%苦境(8.6)儒教客家

支配者

名前所属団体イデオロギー特性備考
台二 劉小ブルジョワ穏健派几帳面

利益団体

政党利益団体名影響力代表名代表イデオロギー代表特性備考
なしIG_petty_bourgeoisie.png 小ブルジョワ34.0%台二 劉穏健派几帳面
保守党IG_landowners.png 地主18.7%ランダム
自由党IG_intelligensia.png 文人7.8%ランダム
IG_industrialists.png 実業家7.3%ランダム
愛国党IG_armed_forces.png 軍部19.2%ランダム
なしIG_devout.png 儒学者6.0%ランダム
なしIG_rural_folk.png 農村民1.9%ランダム
なしIG_trade_unions.png 労働組合4.7%ランダム

特筆すべきは、農地がほぼないため地主の影響力が非常に弱いこと、完全分離のため儒学者(宗教勢力)も弱いこと、逆に労働組合が最初から力を持っていることである。
というよりも、あまりの経済規模の小ささから全勢力の政治基盤が弱く、選挙や法律制定時の選択肢などによって勢力図が激変しやすい。
強力な派閥が次の月には非主流派になったり、移民が勢力図を塗り替えるといったことが頻繁に起こる。

法律・制度

権力構造経済人権
Law_presidential_republic.png 大統領共和制Law_traditionalism.png 伝統主義Law_right_of_assembly.png 集会の権利
Law_census_suffrage.png 制限選挙Law_mercantilism.png 重商主義Law_no_workers_rights.png 労働基本権の無保障
Law_cultural_exclusion.png 文化的排斥Law_land_based_taxation.png 土地ベース課税Law_child_labor_allowed.png 児童労働許可
Law_total_separation.png 完全分離Law_serfdom.png 農奴制Law_no_womens_rights.png 法的被後見
Law_hereditary_bureaucrats.png 世襲制の官僚Law_no_colonial_affairs.png 植民地なしLaw_no_social_security.png 社会保障なし
Law_peasant_levies.png 農民招集兵Law_no_police.png 警察なしLaw_closed_borders.png 国境閉鎖
Law_no_home_affairs.png 治安維持なしLaw_no_schools.png 学校なしLaw_slavery_banned.png 奴隷禁止
Law_no_health_system.png 医療制度なし


農奴制や世襲制の官僚こそあるが、制限選挙、大統領共和制、完全政教分離、文化的排斥と1836年時点としては意外と先進的な法律が揃っている。
そして、利益集団の項で触れた通り、蘭芳における地主の影響力はもともとわずかである。そのため、たとえ75%強化されていようが雀の涙ほどの強化値にしかならない。

以上のことから、これらの法律は(ロシアやオスマン、江戸幕府といった普通の後進国と比べ)簡単に変更ができる。うまく行けば1850年代には欧州諸国と遜色ないレベルになれるだろう。

制度投資レベル
一切なし

もちろん公共施設は一切ない。

州名State_status_infrastructure.png インフラ
(使用/上限)
施設耕作地人口母国文化州補正
産業開発資源
(使用/上限)
農業
蘭芳0/19マナーハウス2兵舎3
港1
鉛鉱山0/5
伐採所0/3
採金地1
漁港0/1
コーヒー農園0
タバコ農園0
バナナ農園0
家畜牧場0
染料農園0
稲田0
茶園0
373.7Kボルネオ
ダヤク
カプアス川(インフラ+15.0)
ボルネオの熱帯雨林(州の建設効率-10.0%、インフラ-10.0%)

西ボルネオの分割州。

市場

清市場に加盟しており、国内に農地はないものの穀物が余りまくっている。なお、客家POPは漢POPと異なりアヘンへの執着を持たないため、蘭芳国内のアヘン需要は低い。
農業資源はほぼ清の広東・広西・潮州と共通だが、絹の代わりにコーヒーを産出する。コーヒー産出は初期の清市場構成国内では唯一のものである。

研究

ほぼアジアスタンダード。ただし、手前の学術機関すらまだない国も多い中で、なぜか経験論まで初期で研究完了している。軍事技術や生産技術は周辺国と全く同じ。
識字率は言わずもがな低く、大学もない。

外交

特定の国に敵視されているような状態ではない。ただし、南北をオランダ領東インドの属国に挟まれており、圧迫されている。

軍備

扇動者

 1.7.5現在、未実装。

固有のコンテンツ

ジャーナル

 1.7.5現在、未実装。

ディシジョン

 1.7.5現在、未実装。

イベント

 1.7.5現在、未実装。

史実人物

企業

企業名設立条件対象施設繁栄ボーナス
サン・ミゲル食品産業のレベル3以上食品産業生活水準減少に端を発する急進派-10%

サン・ミゲルは史実ではフィリピン企業で、フィリピン・インドネシア地域の共通ユニーク企業。
余談だが、蘭芳は企業が国家になったものなので、ゲーム的な意味はないものの国そのものがユニーク企業のようなものである。

国家形成

 主要文化がボルネオ島とはなんのゆかりもない客家であるため、蘭芳はインドネシアになることができないので注意。

詳細は国家形成を参照。

基本方針

 まず最初に、蘭芳は素の国力があまりに小さく、そのままでは本当に何もできない。
初期の建設力でも1837年中には3つの農地を使い切り、産業化しようにも建設局1つを維持する財政力もないためだ。
そのため、まずは周辺国を併合して手っ取り早く国力を上げよう。

内政

初期に布告を打つための権力が若干少ないが、実は権力の使い道もない。消費税はかけるだけ無駄で、派閥強化・抑圧も勝手に支持率が乱高下するため効果が薄い。
強いて言うなら、ボルネオ島の州補正を打ち消す道路整備くらい。

なお、蘭芳プレイにおいて最後までついて回るのが人口と差別の問題である。
ボルネオ島に客家POPの母国設定はついておらず、さらに初期制定の文化的排斥をもってしても現地のボルネオ文化・ダヤク文化は受容できない。
移民法の改正自体は比較的簡単で、市場構成国内では朝鮮が国境を開けてくれている。そのため、労働力確保のために生活水準を上げて朝鮮から人口を呼び込むことになるだろう。

外交・軍事

第一に、当面の仮想敵国はオランダ領東インド(オランダ)、そしてイギリスである。
もちろん初期状態ではとても敵わないため、関係改善などを行って攻められないよう気を配ろう。

まずは、オランダ領東インドに従属していない孤立国を平らげていこう。ボルネオ島内の周辺国については経済・人口的には格上であるものの、軍事力は大して変わらない。
各国へは陸路で攻めることになるが、ボルネオ島中央部は進入不可エリアであるため、侵攻ルートは最初だけシンタンかブルネイ、その後はスールー→ブルンガン→クタイのほぼ一本道になるだろう。
北東部のスールーは首都がフィリピンのミンダナオ島にあるため、ボルネオ島統一においては全土併合ではなく北ボルネオのみ要求でも問題ない。
なお、東・北ボルネオの編入には21年かかるため、領土を確保した時点ですぐ編入をしておこう。

最序盤を抜けた蘭芳プレイにおいて、次に重要となるのが海軍力である。50大隊ほど揃えてくるオランダ軍地上部隊と正面切って戦うのは困難だが、周辺海域を制圧し、兵站を止めればボルネオ島内の敵軍を弱体化できるためだ。
ちなみに、ボルネオ島の3州は接続する海上ノードがすべて異なるため、船団襲撃/護衛の際は注意。

孤立した各国を併合し、産業を整理して陸海軍の準備を整えたらいよいよ対オランダ戦となる。
この際、本国オランダが他列強に従属していることがままあるため、外交状況を確認しておこう。
制海権重視の戦略を取る場合、従属先がオーストリアやプロイセンなら比較的簡単、英仏スペインなら苦戦必至となる。

ボルネオ島統一後

ボルネオ島を統一すると自動的に国名が「ボニ」に変化する。ただし、国旗もマップカラーも変わらない。
相変わらず人口こそ希薄なものの、ゴムや石油といった中盤以降必須の資源が産出するためポテンシャルは十分。

ジャワやスマトラといった他の島に進出することもできるにはできるが、文化の問題や国家形成もないため、普通のインドネシア小国プレイに比べると旨味は薄いかもしれない。
清から独立するもよし、客家POPの故郷を目指して華南へ侵攻するもよし、南の島で楽園を建設するもよし。改革を進め、小学校義務教育を制定すれば実績達成となる。

実績

実績名達成条件
探鉱員ではない、未成年者だボルネオ島のすべての州を編入して、「小学校義務教育」を制定

コメント欄

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 変な国だけど、制度が進んでるのは面白いなあ。 -- 2024-07-19 (金) 09:00:38
  • 昔はすごい勢いで中国本土から移民が来てくれる楽しい国だったんだが…… -- 2024-07-21 (日) 15:59:02
    • 今は来るにしても大規模移民くらいになってしまった -- 2024-07-21 (日) 20:32:39
  • やってみたけどボルネオ島を半分統一くらいは簡単にできますね。オランダインドには勝てないので放置になりますが・・・。ただ、その後の拡張が結構難しい感じです。 -- 2024-07-22 (月) 02:10:52
  • 一度だけ清が太平天国になって国境閉鎖解除されて移民がなだれ込んだことはある…けど再現性ないなぁ -- 2024-10-22 (火) 23:15:54
  • イギリスが支配的だと勢力大使館設置できるので、清から独立してイギリス勢力圏入りからの保護国化で、インドからの大量移民が来るようになった。スペインと仲良くなって投資協定結べたので承認国にもなれたし、スペイン、フィリピン、キューバに大量のランファン資本が流れてる状況 -- 2025-02-13 (木) 16:40:49
お名前:

トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS