AAR

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もしドイツが存在しないなら、ドイツをつくりださなくてはならない。

私たちの世界と、いまから物語られる彼らの世界との間には、深くて暗い断層がある。
私たちの世界と彼らの世界を分かつものは何かと問われたら、私はこう答えよう。ドイツである。
彼らの世界の歴史学者たちの間では、二つの歴史の分岐点がいつだったかについてある程度合意のある答えが存在する。
それは1841年である。この年代に、オーストリア皇帝フェルディナンドがフィヒテの『ドイツ国民に告ぐ』を読んだ。
フェルディナンド帝はこのパンフレットの文意に深く感動し、これを当時11歳だった皇太子フランツ・ヨーゼフの教程に取り入れさせた。
幼い男子だったフランツ・ヨーゼフがこのパンフレットをどの程度理解したかは議論の余地があるところだろう。
しかし、フランツ・ヨーゼフの脳裏にはこのパンフレットによって鼓舞されているドイツ・ナショナリズムの観念が、彼が成人してからもはっきりと認識されるようになった。
こうしてドイツ・ナショナリズムの観念は一人の人間の意志を超えて、国家の意志として連綿と受け継がれることになる。
そう、1841年は、ハプスブルク帝国がドイツ・ナショナリズムを発見した年代だったのだ。

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/VICTORIA3
/Version1.3.3
/AUSTRIA
/House Rule: To keep the law of "National Supremacy"

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