もしも、デカブリストたちの行動が1825年12月にロシアを変革していたら、ロシア史は、世界史はどうなっていたでしょうか?
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シベリアの鉱山の奥底でも 誇りを持って耐え忍べ 君たちの悲しく終わった努力と 高いこころざしは滅びはしない 不幸な者たちの忠実な姉妹である 希望は薄暗い洞穴の中にあっても 陽気さや朗らかさを呼び覚ますだろう いずれまた良い時が来るのだ 愛と友情は君らのもとへ 陰鬱な鉄格子を突き抜けて届く 君らの苦役の牢獄の中に 私の自由の声が届くように 重い鎖は外れ 牢獄が崩れていく中を自由は 喜びに満ちて戸口で君たちを迎える そして兄弟たちが再び剣を渡すのだ -プーシキン「シベリアへ送る詩」
このAARの表題は、ロシアのインテリゲンチャを代表する一人の詩人でデカブリストでもあったオドエフスキーの言葉からとっています。
彼よりももう少し有名な同じロシアの詩人のプーシキンがデカブリストに同情した詩を書いて皇帝を吃驚させた時、オドエフスキーはこれに応えて書きました。「火花からは、炎がもえあがるだろう」。