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VICTOR:What if the successor to the British throne was a boy?
イギリスの王位継承者の名前はヴィクター。
ザクセン・コーブルク・ゴータ公女の名前はアルベルタ。
二人は史実通りに出会い、史実通りに恋をし、史実通りに結婚しました。
でも、ただ史実と違っていたのは、イギリスの王位継承者は男子だったのです。
ある歴史的事象の結果は偶然によるものでしょうか?それとも、必然によるものでしょうか。
ある些細な偶然が歴史的事象の結果をおおきく狂わすことは、「クレオパトラの鼻」理論として知られています。
クレオパトラの鼻が史実よりも少し低かったら、カエサルとアントニウスがエジプトと同盟することはなく、ローマの歴史は大きく変わっていただろうというものです。
歴史学者たちは因果関係の必然性を重視しますが、歴史は、私たちが思っている以上に、偶然の出来事に左右されるものかもしれません。
たとえばある夫婦の元に生まれる赤ん坊の性別が、男子か女子かというのはほとんど偶然によるものです。
ですがその夫婦がロイヤルカップルである場合、そうした偶然が歴史的事象にもたらす結果は大きなものとなりえます。
もしもヴィクトリア女王が男子だったら、世界史はどのように変化したでしょうか。