お馴染みナポレオン3世…ではなく、その前段階に当たる1836年のフランスは「フランス人の王(または株屋の王)」ルイ・フィリップ・オルレアンが治める七月王政である。
史実では資本家を優遇することで経済は発展するも、制限選挙で相変わらず市民を無視した政治をしたため無事革命が勃発し排除されるが、この世界では...?
ゲーム内最強国家の一角であり、しかもイギリスと異なり既にある植民地が少ないので列強プレイには最適。
カロリング朝の『禿頭王』シャルル1世が西フランク王国国王として即位したことが現在のフランスの始めである。フランスという名前もこのフランク王国から来ている。
987年にカペー朝が成立、以来フランス王国と呼ばれるようになり西欧の強国として存在感を示す。
1589年にはブルボン朝が成立し、世界最長王位で知られる『太陽王』ルイ14世の時代には領土を大拡張する。
しかし、ここからフランスは長きにわたる政変と動乱の時代に入ってしまう。
事の発端は、ルイ14世がネーデルラント継承戦争・仏蘭戦争を始めたのを皮切りに、数多くの戦争*1を繰り返したことによる財政の悪化である。
その結果、債務とPOPの闘争性が蓄積し、革命が勃発し、絶対王政に終止符が打たれた。
・1789年、フランス革命が勃発。
・1792年、王権が停止され国民公会(革命期の立法機関兼行政府)が共和制を宣言。 (第一共和政)
・1793年、ルイ16世と王妃マリー処刑。革命阻止のため周辺国が宣戦布告。
・1793年、実権を握ったロベスピエールら山岳派による恐怖政治が開始。
・1794年、クーデターによりロベスピエールら逮捕後処刑。
・1795年、国民公会は解散し総裁政府になる。
・1799年、ナポレオン・ボナパルトがクーデターを起こし総裁政府崩壊。統領政府となる。
・1804年、国民投票でナポレオン皇帝に即位。 (第一帝政)
・1814年、ナポレオンが追放、ブルボン朝が復活。 (復古王政)
・1815年、ナポレオンのエルバ島脱出によりナポレオン帝政が復活。 (百日天下)
・1815年、ウィーン会議の結果またブルボン朝が復活。 (復古王政)
・1830年、七月革命によりオルレアン朝の立憲君主制国家となる。 (七月王政)
(※この間にVictoria3のグランドキャンペーンが始まる)
・1848年、二月革命によりオルレアン朝が打倒される。 (第二共和政)
・1852年、ルイ・ナポレオンが出自を活かし帝政を樹立。 (第二帝政)
・1870年、普仏戦争中に第二帝政が崩壊。共和政になる。 (第三共和政)
と何度も政変が起きている。その後はアジアやアフリカに植民地を広げつつ、第一次世界大戦に参戦することになる。
政治体制 | 国家元首 | 所属団体 | 正当性 | 相続人 |
立憲君主制 | ルイ・フィリップ・オルレアン | 実業家 | 65% | フェルディナン・フィリップ・オルレアン |
国王はブルボン家の支流にしてフランス最大の貴族ブルボン=オルレアン家の6代目、ルイ・フィリップ・オルレアンである。開始時のベルギー王レオポルド1世は義理の息子、開始時の両シチリア王フェルディナンド2世は義理の甥、ルイ16世は妻の母の妹の夫である。
史実と大きく異なり、急進派がほぼいないためすぐに市民を無視しても問題は無い。むしろ普通選挙に切り替える方が不満が高まる始末*2。
イギリスと並ぶゲーム内最強国家の一角であり、すでに列強なので基本なんでもできる。
一番の脅威は当然ながら隣にできつつあるドイツの統一であり、史実(普仏戦争)同様、早期に阻止に動いたほうが良い。
他の大国同様、建設セクターとそれを支える鉄工具木を中心に市場で足りないものを建設すればよい。
改正の必要はほぼない。
すぐに必要なものは特にないのでお好みで。
先述の通りフランス最大の懸案は隣の国プロイセンである。
いずれ肥大化して統一され、技術と軍量で上回られるのは時間の問題である...
のならば、先んじて叩いてしまえばよい。幸いプロイセンはオーストリアと致命的に仲が悪く、何らかの形で介入してくれるだろう。
初期のフランス陸軍は技術軍量共にトップクラス(軍質はイギリスに次ぐ2番手)であり、敵わない相手ではない。
余り切り取りすぎると悪名が上がってしまうのでほどほどに切り取るのが良いだろう。
お勧めはラインラントで、石炭の産地として役立つ。
ドイツ形成にはドイツの範囲のうち19州の統治国家が統一ドイツに参加する意思を見せる必要がある。
ドイツの範囲から初期でのオーストリア領とアルザス・ロレーヌを除くと21州である。
即ち、3州を奪えばオーストリアと戦争しない限り永遠にドイツになれない。
プロイセンはロシアともオーストリアとも(イギリスとも)仲が悪いため、適当に州を奪って生かさず殺さず程度にプロイセンを抑えておけば東の守りとなってくれる。
ただし弱体化しすぎるとオーストリアがドイツを統一してしまう可能性があるのであまり叩きすぎないようにしよう。
史実のルイ=フィリップは小ブルジョワと実業家ばかり優遇して制限選挙を敷いたことで一般市民とインテリの怒りを招き追放されたのだが、
この世界では工業化を進めるごとに実業家とインテリが政府を礼賛してくれるようになるのでフランスの伝統である革命の危険性は事実上ない。
工業化に励めばあっという間にドイツやイギリスやオーストリアを追い越せる。
史実では北アメリカの植民地を失ってこれからアルジェリアやベトナムに再進出する段階である。
アルジェリアには本当に何もないので侵略の価値はない。ベトナムにも特に良い物は無いので、
植民地を作るならまずはアフリカから始めるとよい。
アヘンが不足したらエジプトやシャムを叩こう。
イギリスなどの列強が介入しなければ大変容易な相手。
にわかには信じがたいのだが、この国はキャンペーン開始の30年と少し前には全欧州を相手取って戦争し、大勝利していたのである。
開始時のプロイセンの半分はフランスの衛星国(ライン同盟)であったのだ。
せっかくならば、この版図を再現するためイギリス、プロイセン、オーストリアを倒したい。
革命前は王家が同じブルボン朝だったスペインを版図に入れてしまいたい。
侵略の旨味は微妙だが、他に介入されない内に叩いておいてよいだろう。
かつてはカペー家の分家アンジュー家が治めていた両シチリアを抑えるのも良い。
スペインよりは旨味があり、イタリア化されるとしょっちゅう戦争に介入される。
実績名 | 達成条件 |
パリ・コミューン | 「評議会共和制」「指令経済」を制定 |
ベル・エポック | GDPで世界一 革新の生産量で世界一 |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照