南北で分離独立戦争を抱えた状態で開始する南米の大国。広い領土に恵まれた資源を持つため、南米諸国内では圧倒的強国。
しかし初期から戦争状態でしかも奴隷制を抱え内政には不安がある。
そこそこ多いとはいえ伸び続けるにはやや心もとない人口もいずれは課題になるだろう。
皇帝ペドロ1世の王位継承権放棄により、ブラジルは動乱期の渦中にあった。現在この国は摂政が政治を取り仕切っているが、ブラジルはこれらの障害を克服して強大国としてのし上がることができるだろうか?
国家元首名 | 所属団体 | イデオロギー | 特性 | 備考 |
ペドロ・デ・ブラガンサ | インテリゲンチャ | 改革論者 | 几帳面、辣腕政治家 |
インテリ所属の皇帝で、開始時11歳と若いため、長期にわたって在位が期待されるのが法改正には有利。
未成年であるため、ゲーム開始時での戦争に指揮官として動員することはできない。
権力構造 | 経済 | 人権 |
君主制 | 農本主義 | 検閲 |
富裕者投票 | 重商主義 | 労働基本権の無保障 |
人種隔離 | 人頭課税 | 児童労働許可 |
良心の自由 | 小作農 | 法的被後見 |
任命制の官僚 | 植民地なし | 社会保障なし |
職業軍人 | 地方警察 | 移住規制 |
国家警備 | 学校なし | 奴隷貿易 |
医療制度なし |
制度 | 投資レベル |
法執行機関 | 1 |
治安維持 | 1 |
富裕者投票が通っていて任命制の官僚が通っている、しかも経済システムも農本主義。
さらに皇帝がインテリという点だけ見ると超一流神国家であるが、奴隷貿易が制定されている上与党がインテリしかいないため驚きの正当性の低さ。
農民と妥協しよう。
他の南米諸国と同じく旋盤が研究されていないタイプ。つまりは欧州後進国レベルである。
開始時点で既に戦争中である。このため初期で悪名を持っている。
アルゼンチンとボリビアとの仲が悪いが、どちらも格下なのでそこまで気にせずとも良い。
初期で戦争中であることもあり、開始時点で20の陸軍を持っている。
利益団体代表名 | 所属団体 | イデオロギー | 特性 | 出現開始年 | 出現終了年 | 備考 |
ルイス・ガマ | 奴隷廃止論者 | 1865 | 1880 | 扇動者 ブラジルは「奴隷貿易」である |
1865年まで待つ必要があること、「奴隷貿易」という登場条件、開始時点で急進派の扇動者を雇用していることを度外視すれば非常に優秀。
扇動者ガチャに左右されることもない。
初期状態で内戦から始まるびっくり国家。
しかし既に戦争が始まっているので、プレイヤーにできることは徴兵して祈るくらいしかできない。
軍質も同様だが、軍量だけちょっとこちらが勝っているので二正面作戦は出来る。
2つの戦争を終えれば大国入りし関心や外交面で有利になる。
開始時に発生している戦争。
史実ではこの後9年間も戦争しているが、ゲーム内では1年以内に終わらせることも出来る。
と言っても徴兵して二人の将軍を南北に送り込むだけ。
完了するとラガマフィン戦争のジャーナルが完了する。
戦争が終わったら最初から20ある陸軍で暴れたい...と考える人もいるだろうが戦争の痛手と初期からある悪名、初期の経済状況を考えると戦争ではなく内政につとめたい。
最初は基本通り建築局と伐採所・工具工房・鉄鉱山から立て始めよう。
この国における法の問題は奴隷制であり、その元凶たる病巣は何でも反対する奴隷制賛同者の地主共である。史実のペドロ2世もこれを改正できずに追放されてしまった。
更に国土・資源量に対して人口がかなり不足している。
したがって直ちに「奴隷制廃止」→「多文化主義」を目指したいが、地主の力が強すぎるためうかつに行うと正当性が全く確保できないので法改正も出来ないのである。
大変忌々しいが、地道に近代化して地主の力を削いでいくしかない。
それ以外に出来ることは決闘イベントでインテリ以外の指導者を殺害し、奴隷制に反対してくれる指導者が他派閥に生まれることを祈ることぐらい。
日本のように地主弱体化イベントも無いので、勝てるならいっそのこと革命させても良いかもしれない。
戦争で拡大するまでにできるだけ多文化主義に近づけておきたい。
前述の人口問題があるため植民地法案を通すときは植民地再定住ではなく植民地搾取を通そう。
ちなみに初期の地主リーダーを追放するとそこそこの確率でイデオロギーが奴隷制廃止論者に切り替わってくれるため優秀な扇動者として使える。
ただしブラジルは初期で扇動者スロットが1しか無いため、活用したいのであれば大国になってスロットを2つにする必要がある。スロットが2つになったら追放して扇動者として採用し、そのままリーダーに戻してしまうと良いだろう。
ただしこれは運が絡み、奴隷制廃止論者ではない場合伝統主義者や奴隷所持者などというかなり都合の悪いイデオロギーとなってしまうので注意。
まずはまっさらな産業系を発展させたい。
しかし周辺国への侵略がかなり美味しいため軍事系の研究も捨てがたい。
さらに人口を増やすためには社会系の研究も必要なのでやはり迷いどころ。
とはいえ初期では産業系を進めるのが良いだろう。集約農業と鉄道までは最低限取りたい。
お隣ボリビアの北東、アクレ州は1899年に戦争で勝ち取り、現在もブラジルの一部である。
だがどうせボリビアと戦うならそんな人も資源もないところではなく、首都ラパスを割譲させよう。人も資源もたんまりある。
その南のサンタ・クルツはゴムを初期状態で産出するのでやはり欲しい。
初期ではアンデスへの関心を付ける列強はアメリカだけなので(英仏は大コロンビアとブラジルに関心を付ける)、英仏がそっぽを向いているうちにアメリカにこびへつらいつつ戦争しよう。
ただしボリビアはインフラデバフが極めて強い地域なので開発時は注意。
ペルーやチリを潰せば、国内で硫黄が産出するようになり絹以外大体の資源を自給できるようになる。
後の時代になればなるほど列強の介入の危険性が増えるので、早めに食ってしまいたい。
ただしどこも人口希薄地帯なのにインフラデバフがかなり強く、下手したら鉄道にしか人が回らない可能性すらある。戦争先はよく考える必要があるだろう。
先述の通りこの国は資源こそあれど、広い領土に対して人口が少ないので、早いうちから人口を増やさなければ行き詰まる。
一刻も早く多文化主義を制定するのはもちろんだが、石炭鉱山や鉄鉱山などを擁する地域には早くから布告を行っておくのが良い。
植民地搾取の法律を通し、ニジェール・デルタのような植民が容易で人口が多い地域から人を抜くのもあり。
自信があるならアジアやインドネシアの人口過密地帯を侵略し、片っ端から本土に引き連れてくるのもかなり有用だ。
人口が少ないので、工業化するとどんどん生活水準が上昇し高級志向が高まるため高級物品の需要が増えてくる。
幸い高級家具用の硬材はアマゾンの熱帯雨林のおかげで豊富、磁器用の染料は各地に点在するので困らないが、高級衣類に必要な絹はどうやっても手に入らない。
南米は硫黄も豊富なので合成繊維プラントでも良いがこちらは生産Ⅳ研究後とかなり遅いので、絹そのものを侵略で手に入れるのが楽だろう。
列強の介入をなんとか出来るなら日本に侵攻するのが良いだろう。人も資源もたんまりある。
自信があるなら、旧宗主国にしてブラガンサ家の本家ポルトガルを傀儡化or征服するとよい。
残念ながら同君連合の開戦自由は使えないので地道に侵略する必要がある。
初期で防衛協定を結んでいるイギリスを高確率で敵に回す上、侵略の旨味は0である。
ブラガンサ家を統一したいプレイヤー向け。
南米の良いところは、あらゆる列強から離れている点である。運が良ければ、介入されても軍が派遣される前に制圧可能。
当然運次第なので過信は禁物。ブラジルの隣に英仏がいることも忘れずに。
正直大体自国で資源を賄えるので石炭の為に戦争するくらいしかない。
実績名 | 達成条件 |
ペドロには投票しない | 「大統領共和制or議会共和制」「普通選挙」を制定 |
法律を通すだけなので簡単。
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