ベルギー王国、現代ではEUの首都とも呼ばれるこの国家は、ゲーム開始の6年前である1830年のベルギー独立革命によってネーデルラント連合王国から独立する形で成立した。
これに前後する形でベルギー国内では産業革命が起こっていた。国内では工場や炭鉱が次々と建てられ、蒸気機関が運用され、大陸初の鉄道も走った。
その発展ぶりはかつての宗主国をも超える勢いだ。時代の最先端を走るこの国で、次は何処を目指そうか。
スウェーデンやチリと並ぶ「ゲームを学習する」キャンペーンの公式おすすめ国家の一つ。
ゲーム開始時点で初期の研究と施設建設が終わっており、他の大国~非主要国と比べると内政面で数年先を行っているのが特徴。
しかし領土はわずか2州、人口も少なくは無いが多いとも言えない。初期のアドバンテージを活かして他国の一歩二歩先を行き続けられるかが重要だ。
ランク | 政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
16(非主要国) | 立憲君主制 | 10+70 | 0 | 6.30M£ | 4.07M | 45% | 貧困(11.9) | カトリック | フランドル,ワロニア |
※正当性は多少ブレがあります
※影響力は多少ブレがあります
利益団体名 | 影響力 | 初期代表 | 代表イデオロギー | 備考 |
地主 | 10.7% | ランダム | ||
武装勢力 | 7.5% | ランダム | ||
カトリック党 | 10.6% | バルテルミー デ・テイオ・デ・メイラント | 穏健派 | |
農村民 | 11.0% | ランダム | ||
インテリゲンチャ | 11.6% | ランダム | ||
小ブルジョワ | 28.0% | ヒッポリテ メトデペニンゲン | 穏健派 | |
実業家 | 17.7% | ランダム | ||
労働組合 | 2.5% | ランダム | 周縁団体 |
初期の所属党や政府に居る利益団体のブレが強いが、農村民以外は高確率で何らかの党に入ることを希望している。
その為初手で農村民以外を片っ端から政府内に放り込むと正当性100を確保することが出来る。
たまに実業家が政党入りを希望しないor単独政党で正当性70程度に留まるのパターンもあるが、いずれにせよ高い正当性を初手から確保可能。
そこそこ先進的な法律を持つ。「移住規制なし」が初期で通っているため移民も増えやすい。
しかし肝心の植民地関連が「植民地なし」のため早急に変更を行いたい。
州名 | 主要都市 | 初期インフラ(使用量/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設 | 初期小作農数 | 初期未就業者数 | 州補正(補正名称(補正内容)) |
フランドル(首都) | ブリュッセル | 45/112 | 交易センター27,織物工場4,行政府3,家具工場3,大学2,食品産業2,武器産業1,製紙工場1,兵舎5,港3,鉄道1,建設セクター1 | 伐採所23,漁港5,小麦畑115,家畜牧場114 | 353k | ごく僅か | |
ワロニア | ナムール | 51/64 | 化学プラント3,製鋼工場3,飾り細工工房2,行政府1,兵舎5,鉄道1,建設セクター1 | 石炭鉱山70,鉄鉱山53,鉛鉱山26,伐採所15,小麦畑78,家畜牧場71 | 233k | ごく僅か | ボリナージュ炭田(石炭鉱山施設生産量+10%) |
産業革命中ということで初期の施設は非常に発展しており鉄道も走っているためインフラも高い。
ワロニアは鉱山資源が多く、中でも石炭鉱山は高上限+州補正の出力上昇で高出力な採掘所になってくれる。
しかし如何せん2州しかないのは厳しく、初期領のみで発展を続けることは難しい。
英仏普米と同等、世界最高クラスの研究状態を持つ。具体的には鉄道や幕僚(散兵)あたりまで完了している。識字率も45.0%(世界7位)と高い。
大国以下で同等の研究レベルの国家は存在しないため、ベルギーの大きな強みであると言える。
致命的な不足はないが必需品が少し不足気味。
鉄・木材に不足は無いが工具がやや高騰してるので建て増ししておきたいところ。
逆に化学プラントの肥料はあまり気味、爆発物も使い道が無い状態なので需要喚起のためにも「ニトログリセリン」の研究を早めに終わらせたい。
また硫黄・染料・発動機は生産施設が無く輸入に頼っている。発動機はともかく硫黄と染料は本土には無いため、植民などで補えるとベター。
イギリスとは親愛かつ貿易協定を締結済み。独立した経緯があるためオランダとは不信状態。
主な陸路貿易可能国はフランス・プロイセン・オランダあたり。立地のおかげで多くの列強と貿易路を構築しやすいが、過剰輸出も起きやすい。
陸軍モデルは国有軍。陸軍が10+70大隊、海軍は無し。植民地の反乱は散兵にした徴兵70大隊で対応できるはずなので正規軍は初手解体安定だろう。
ただし武器産業はわずか1件で、散兵解放済みだが弾薬工場が無い。初期に建て増しは難しいので徴兵時は貿易で軍需品の輸入を忘れずに。
ベルギーを一言で説明するなら「国力が低めの先進国」という国家である。内政の進み具合は世界トップクラスなのだが、如何せん領土が狭く国力の伸びしろに欠けている。
日本や清のような前時代的な環境から始まるが内政が回り出すとバンバン伸びる国家とは真逆の性質を持っていると言っていいだろう。
よってベルギーで列強を目指すなら植民などによる領土拡張を積極的に行っていかなければならない。
初期の工業化は完了しており鉄道の敷設すらも終わっているため初動で特段急ぐものは無い。
強いてい言えば工具がやや高めなので飾り細工工房を建てたり、発電機を輸入に頼っているため自動車産業を建て増ししておいた方が良いぐらいか。
他はやや高めの必需品関係に手を付けたり、鉛鉱山+ガラス工房を建てたり、植民地併合のための行政府乱立に備えて紙生産の準備をしたりしておきたい。
初手は植民地法案から入りたい。研究優遇のおかげで最速キニーネが可能なため植民地レースは極めて優位だからだ。
初期で党入り希望が多いため農村民以外を政府に入れれば「植民地搾取」がだいたい25~30%ぐらいで通るようになる。
ランダム特性の地主・農村民がジンゴイストの場合はさらに上乗せされ、運がいいと50%を超える場合もある。
いずれにせよかなり通りは良いはずなので、早々に通して植民地政策を行っていきたい。
通った後は公共施設レベルを上げるのを忘れないように。
前述のように列強先進国と同じ研究が終わっている。
ベルギーは植民地が生命線なことを考えると、初手は「製薬」→「キニーネ」の最速キニーネルートが有力となる。さっさと終わらせて植民地レースのアドバンテージを取っていこう。
こちらもキニーネ研究後は公共施設レベルを上げるのを忘れないように。
キニーネの後はほぼ止まっているであろう化学プラントのために「ニトログリセリン」を研究して爆発物の需要を高めたい。
法案の運も絡むがかなり早期から植民が可能だ。侵略戦争よりも安全に領地と労働力と資源を手に入れられる植民はベルギープレイの生命線と言っても過言ではない。
大まかな方針としては他国の植民ルートを潰すような植民を行いたい。沿岸部の州を埋めてしまえば他国は介入しづらくなるのでこちらはのんびり植民を行えるようになる。
あちこち手を出すとむしろこちらのルートに介入されかねないので、1か所に集中しつつ植民していくのがお勧めだ。
また、いずれも植民後は積極的に併合を行いたい。併合することで税収を得られるため、後々帰ってくるものが大きい。
基本的に20年かかるが、それだけのメリットはあるはずだ。
フランス・プロイセンという列強2国と隣接し、イギリスとは仲良くしている。
植民地レースの敵にはなるであろうが、悪名を高めなければ直接相対することはまずないのでとりあえず関係改善しておけばいいだろう。
ただし、ベルギーにとってフランスとの外交、特に貿易の方針は植民地政策と同等以上に重要である。
フランスはたくさん物を売ってくれるため、何も考えずにフランスから輸入し続けているとかなりの貿易依存状態になってしまう。そしてなにかの拍子に貿易を切られた場合、ベルギー市場に大ダメージが入る、ということがままある。貿易依存には注意したいところだ。
もう一つ重要な点が先とは真逆の話で、フランスと仲良くして貿易協定でも結ぼうものならフランスが陸路でこちらの商品をバンバン買い付けてくるようになると言う点。
鉄などの一次資源や鋼鉄・ガラスなどの建築資材を平気な顔して数k単位で輸入をしていくため、ベルギーとしてはとんでもない量の資源が流出してしまう。
生産施設を建てても建てても資源が高止まりしている場合、建て増しつづけるのではなくまず列強共が多量に買い付けていないかをチェックする必要がある。
もしフランスなどに多量に買われてしまっている場合高止まりを止めることは基本出来ない。せめて輸出関税を上げて稼ぎにはなってもらおう。
バニラ環境では比較的伸び悩むためそこまで過剰輸入してこないプロイセンや、港で流出量をコントロールできるイギリスはまだましと言えるが、フランスは本当にシャレにならない輸入をしてくるので覚悟しておく必要がある。
最終手段は禁輸だが、フランスとの貿易はベルギーにとっても有用な場合も多く、当然他国に侵略する場合などに敵対されやすくなる。
世界最高レベルの軍隊が突如国境に200大隊張り付かれてもいい覚悟があるなら禁輸政策を取ろう。
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