AAR/【Vic3初心者講座】ベルギーで始める近代国家建設!
皆さん、こんにちは!
Victoria3 初心者向けAAR 第5回です!
第4回では、施設の建設について深く掘り下げて解説しました。
今回からは、少し視点を変えて、Victoria3の政治や外交についても学んでいきましょう!
今回の第5回では、まずベルギー固有のイベント、ロンドン会議について解説します。
そして、ゲームを円滑に進めるために重要な3つの力、行政力、権力、影響力についてもご紹介していきます。
政治も経済も、バランス良く学んでいきましょう!
ゲームを進めていると…
おや、画面中央に、なにやらイベントが表示されましたね。
「ハーグ会議」…なんだか仰々しい名前ですね。
実は、ベルギーとオランダには、ロンドン会議と呼ばれる固有イベントが発生することがあります。
(なぜかイベント名ではロンドンではなくハーグになっていますが)
ロンドン会議とは、一体何なのでしょうか?
ベルギーがオランダから独立したのは、ゲーム開始からわずか6年前の1830年。
独立は果たしたものの、実は国境線がまだきちんと確定していなかったんです。
そこで、当時の列強諸国が仲介に入り、ベルギーとオランダの国境問題について話し合うことになったのが、このロンドン会議なのです。
このイベントが発生すると、ジャーナルにロンドン会議の項目が追加され、会議に出席するかどうかを問われます。
ここは、上の選択肢をクリックしてみましょう。
ロンドン会議に出席すると、画面右のジャーナルに新しい項目が追加されましたね。
ここをクリックすると、4つの分割案が表示されます。
…うーん、なんだか難しそうですね。
簡単に言うと、これらの選択肢は、ベルギーとオランダのどちらの主張をより多く取り入れるか、そして国境線をどう引くか、という内容を表しています。
そして、この4つの選択肢の中から、5つの列強、つまりイギリス、フランス、プロイセン、オーストリア、ロシアが、それぞれ支持する案に投票します。
最も得票数が多かった案が、最終的に採用される、という仕組みになっています。
…しかし、残念ながら、Victoria3のAIは、「ベルギーの要求を優先」案には、ほとんど賛成してくれません。
そのため、十中八九、ロンドン会議の結果、ベルギーの領土が減ってしまうことになるんです…
なんだか悲しい現実ですね。
数か月ほどたつと、結果が表示されます。
今回のロンドン会議では、どうやら「24点を支持」案が採用されたようです。
この案では、ベルギー北東部のリンブルフを失うことになります。
確かに、ちょっと領土が減ってしまうのは残念ですが…
まあ、これくらいは許容範囲としましょう!
何より、史実でもベルギーはリンブルフの一部を失っているので、歴史に沿った結果とも言えます。
今回は、「ロンドン会議を承認」を選択しましょう。
しかし、実は「署名を拒否」すると、領土が減らず現状維持になるんです。
特に、「オランダの要求を優先」案が採用された場合、ベルギーのGDPが25%も減ってしまう、というとんでもないデメリットがあります!
このような場合は、署名を拒否する、というのも賢明な選択肢です。
もちろん、「どうしても領土が減るのは嫌だ!」という断固拒否派のあなたは、最初のイベント、ロンドン会議への出席を拒否することも可能です。
ただし!
署名を拒否したり、会議への出席を拒否したりすると、列強との関係性が悪化してしまう、というデメリットがあります。
国際社会で孤立してしまうのは避けたいですよね。
そこで、次回は、他国との関係性を改善する方法について解説していきましょう。
ロンドン会議でちょっと関係が悪化してしまった国とも、仲直りできるかもしれませんよ!
さて、先ほどのロンドン会議、皆さん、どんな決断をされましたでしょうか?
史実通り「承認」された方もいれば、領土を死守するために「署名を拒否」された方もいるかもしれません。
もし「署名を拒否」を選んだ場合、列強との関係が悪化してしまったかもしれませんが…
ご安心ください!
外交には関係を修復する手段がちゃんと用意されています!
ピンチはチャンス!
ここから外交を駆使して、むしろ関係を改善していきましょう!
画面上部、鳩のマークの横に数字が表示されていることに気づきましたか?
これは「影響力」と呼ばれる数値です。
影響力は、Victoria3における外交活動の資源のようなものです。
この影響力を消費することで、様々な外交アクションを実行することができます。
まさに外交の源泉となる力、それが影響力なのです!
では、早速この影響力を活用して、外交アクションを試してみましょう!
画面下から、「外交」レンズをクリックしてください。
そして、「外交アクション」から、「関係改善」を選択します。
今回は、イギリス、フランスといった、ベルギーにとって重要な国々と、まずは関係を改善してみましょう。
さらに、もしロンドン会議で「署名を拒否」した場合、プロイセンやロシアなど、会議に参加した列強との関係改善を優先するのがおすすめです。
関係が悪化したまま放置するのは、何かと不利益が多いですからね。
そして、スペインとの関係改善も、実は重要です。
今後、植民地を拡張していく際に、スペインと対立してしまうのは避けたいところです。
…実は、過去に私が別の国でプレイしていた時、アフリカの国家に宣戦布告したら、スペインに介入されて大変な目にあった、という苦い経験がありまして…。
…まあ、それはともかく、スペインとの関係も良好に保っておくに越したことはありません。
関係改善は、友好度を高めるための基本的な外交アクションです。
友好度が高い国とは、貿易や同盟など、様々な面で協力関係を築きやすくなります。
外交の第一歩として、まずは関係改善から始めましょう!
関係改善を行うには、マップ上で該当の国をクリックします。
外交アクションを実行すると、画面右上に「実行中の外交アクション」という表示が現れます。
これは、現在実行中の外交アクションの一覧です。
関係改善は、時間がかかる外交アクションなので、しばらくの間、実行中の状態が続きます。
気長に待ちましょう。
関係改善を継続すると、対象国との関係値が徐々に上がっていきます。
関係値は、最大で「50」まで上げることができます。
関係値が50になれば、その国とはかなり友好的な関係になっていると言えるでしょう。
積極的に関係改善を行い、友好国を増やしていくのも、Victoria3攻略の重要なポイントです!
さて、外交活動に不可欠な影響力について学んだところで、今度は国内政策に目を向けてみましょう。
国内政策で重要な役割を果たすのが、「権力」という力です。
画面上部、ハンコのようなマークの横に表示されている数字、これが「権力」です。
権力は、主に2つの用途に使います。
一つは、布告の発令、そしてもう一つは消費税の設定です。
今回は、まず布告について詳しく見ていきましょう。
布告とは、州に対して様々なボーナス効果を付与できます。
第3回でインフラについて解説した際に、「道路整備」の布告について少し触れましたね。
実は、布告には「道路整備」以外にも、強力な効果を持つものがたくさんあります。
特にベルギーのような州の少ない小国では非常に強力です!
積極的に布告を発布しましょう!
特に重要な布告をいくつかご紹介します。
では、実際に布告を発令してみましょう!
今回は、
発令してみようと思います。
布告を発令するには、まず画面左側の政治レンズを開き、「布告」を選択します。
そして、発令したい布告を選び、対象となる州をクリックすればOKです。
簡単ですね!
布告は、権力を消費して発令します。
オン・オフの切り替えも簡単に行えるので、状況に合わせて戦略的に使い分けましょう!
さて、権力のもう一つの重要な使い道、それが消費税の設定です。
消費税を賢く活用すれば、国の税収を増加させることができます!
特に、今まで税負担が少なかった富裕層からも、ガッツリ税金を徴収できるようになる、という効果的な税制なんです!
消費税とは、商品別に設定できる税金で、設定した商品に対して35%の税を徴収することができます。
例えば、家具に消費税をかけると、家具の購入価格が35%増加し、それが税金として国庫に入る、という仕組みです。
ピンポイントで特定の産業や消費行動に課税できるのが、消費税の特徴です。
…でも、そもそも、なぜ消費税をかける必要があるのでしょうか?
その理由を探るために、人口タブを開いてみましょう。
人口タブでは、それぞれの階級がどのくらい税を負担しているかが、分かりやすく表示されています。
上流階級の税負担が、他の階級に比べて、かなり少ないことに気づきませんか?
これでは、なんだか不公平ですよね。
もっと富裕層にも、税の負担を担ってもらいたいものですね。
そこで、消費税の出番です!
上流階級がより多く消費するであろうサービスと高級家具に、消費税を課税してみましょう!
富裕層から、効率的に税金を徴収できるはずです!
予算タブを開いて、消費税を設定することができます。
「消費税」の項目にある「+」ボタンを押すと、商品別の予想税収が表示されます。
今回は、サービスと高級家具をクリックして、消費税を設定しましょう!
これで設定は完了です。
簡単ですね!
消費税を設定したら、人口タブに戻って、各階級の税負担を確認してみましょう。
…どうでしょう?
消費税を設定する前と比べて、どの階級も、いい感じに課税されるようになりましたね!
特に、上流階級の税負担が増加し、税負担の偏りが是正されたのが分かります。
消費税、効果的ですね!
せっかく税収が増えたのですから、このお金を有効活用しましょう!
ここはやはり、建設局を増やすのが賢明ですね。
建設局を増やせば、建設スピードがさらにアップし、国の発展がさらに加速すること間違いなし!
建設局の建て方は、もう完璧にマスターしましたよね?
画面下部の政治レンズから建設局を選択して、建設を開始しましょう!
ちなみに、酒などの嗜好品も、消費税の対象として検討する価値があります。
嗜好品は、消費する権力が少ないにも関わらず、多くの税収を確保できる、という特徴があるんです。
下層階級の税負担も増えてしまうという点は考慮が必要ですが、例えば戦争などで一時的に税収を増やしたいといった場面では、嗜好品への課税も有効な選択肢の一つとなりえます。
さあ、今回の第5回の最後に解説するのは、画面の一番左上にひっそりと表示されている行政力です。
…地味な存在ですが、実はこの行政力、先ほど解説した権力や影響力よりも、はるかに重要なリソースなんです!
なぜなら、行政力がマイナスになってしまうと、なんと税収が大幅に減少してしまうからなんです!
初心者が財政難に陥ってしまう大きな原因の一つが、この行政力不足です。
破産しないためにも、行政力は常にプラスを維持するように、十分に注意しましょう!
では、この重要な行政力を増やすためには、一体どうすれば良いのでしょうか?
一番簡単な方法は、行政府を建設することです。
行政府は、画面下側の政治レンズから建設することができます。
もし、行政力が少なくなってきたな…と感じたら、行政府を新しく建設するのを忘れないようにしてください!
行政力は、国の運営を支える生命線です!
…実は、行政力は、制度を強化するためにも使うことができます。
制度を強化することで、国家全体に様々なボーナスを得ることができます。
布告が州ごとの政策だったのに対し、制度は国全体に影響を与える国家レベルの政策、と覚えておくと良いでしょう。
政策タブを開いて、一番右の「制度」を選択してみましょう。
すると、現在の制度レベルが表示されます。
今のベルギーには、教育制度レベル2が導入されていますね。
教育制度を上げることで、識字率が徐々に上昇し、技術の普及が早まる効果が期待できます。…が!
とりあえず今は、教育制度のレベルアップは保留にしておきましょう。
なぜなら、次回、他の制度を導入したいからなんです!
Victoria3には、教育制度以外にも、様々な制度が存在します。
そして、ベルギーの法律を変えることで、他の制度をアンロックできるのです!
次回の第6回では、いよいよ法改正を行い、ベルギーにも健康保険制度を導入していきましょう!
今回は、ベルギー固有のイベント、ロンドン会議から始まり、外交の基本となる影響力、国内政策の要となる権力、そして最重要リソース行政力について解説しました。
Victoria3の世界が、少しずつ立体的になってきたでしょうか?
そして、次回の第6回!
いよいよVictoria3の醍醐味とも言える法改正に挑戦します!
法改正は、 Victoria3の目玉コンテンツであり、同時に、考慮すべきことが多く、初心者の方がつまづきやすい部分でもあります。
法改正によって、ベルギーは新たな時代を迎えることができるのか…!?
第6回、どうぞお楽しみに!