北欧の中央に位置する中堅国で、ノルウェーを同君下位に持っている。
また本ゲームの開発元であるParadox Interactiveの本社がある国。
「ゲームを学ぶ」キャンペーンのおすすめ国家というだけあり、国力は並程度ながら立地や法律などで足枷になるものが少ない。
最終目標となるであろう列強入りだけでなく、スカンジナビア建国という分かりやすい中期目標もある。
足りないものも少なくないがそれをどう補うかの自由度も高いため、まさに「ゲームを学ぶ」にはピッタリ。
フィンランドを失い、同君連合でノルウェーを獲得したスウェーデン。徐々に工業化へと舵を切り始める一方で一層のリベラル化が進行しつつある。スウェーデンの行く末を左右するものは一体何なのだろうか?
ランク | 政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
17(非主要国) | 君主制 | 30+10 | 10 | 4.98 | 2.79 | 53.9 | 貧困(11.5) | プロテスタント | スウェーデン |
利益団体名 | 影響力 | 代表名 | 代表イデオロギー | 備考 |
地主 | 7.8% | オットー パルムシティエルナ | 穏健派 | 君主の利益団体 政府内 |
スウェーデン教会 | 7.3% | カール・フレドリック アフ・ウィンガルド | 伝統主義者 | 政府内 |
実業家 | 20.8% | ラース・ヨハン ヒエルタ | 市場リベラル | |
小ブルジョワ | 20.4% | アンダース エリクソン | 穏健派 | |
武装勢力 | 18.6% | マグナス ブラーヘ | 王政主義者 | |
インテリゲンチャ | 18.5% | ジェイコブ デ・ラ・ガルディ | 穏健派 | |
農村民 | 3.9% | アンダニース ダニエルソン | 王政主義者 | 周縁団体 |
労働組合 | 2.4% | ランダム | ^ | 周縁団体 |
政府内にいる地主・教会の影響力がかなり低く、野党の影響力がいずれも20%近くあるのが特徴。
このため教会を抜いた地主+αで正当性50程度を確保できる。
地主を抜きづらい地主元首でありながら、序盤から積極的に法改正していけるのはスウェーデンの強み。
州名 | 初期インフラ(使用量/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設(施設名+最大レベル) | 総人口 | 州補正(補正名称(補正内容)) |
ノールランド | 4/13 | 伐採所2,漁港2,徴兵センター1 | 鉄鉱山60,伐採所10, 漁港12, 家畜牧場42, 未使用の耕作地42 | 327K | マルムベリエト(鉄鉱山施設生産量+20.0%)、スカンジナビアの森(木材産業生産量+20.0%) |
スヴェアランド(首都) | 40/47 | 交易センター17,行政府4,織物工場3,製紙工場3,大学1,鉄鉱山5,伐採所8,漁港2,ライ麦畑2,兵舎15,海軍基地5,徴兵センター4,港1,建設セクター1 | 鉄鉱山36, 伐採所23, 鉛鉱山18,漁港11, ライ麦畑62, 家畜牧場60, 未使用の耕作地60 | 1.11M | ベルグスラーゲン(鉄鉱山施設生産量+15.0%、鉛鉱山施設生産量+10.0%)、スカンジナビアの森(木材産業生産量+20.0%)、天然港(造船所施設生産量+10.0%、港最大レベル+2、海軍基地最大レベル+10) |
ゴットランド | 1/5 | 家畜牧場1, 港1 | 漁港3, 伐採所2, 家畜牧場6, ライ麦畑5, 未使用の耕作地5 | 33.2K | 良質な土壌(農業生産量+10.0%) |
イェータランド | 20/30 | 交易センター14,行政府1,伐採所6,漁港3,鉄鉱山2,ライ麦畑3,家畜牧場2,兵舎10,徴兵センター3,港1 | 伐採所17, 漁港15, 鉄鉱山15, ライ麦畑54, 家畜牧場53, 未使用の耕作地51 | 809K | スカンジナビアの森(木材産業生産量+20.0%) |
スコーネ | 24/22 | 武器産業3,大学1,行政府1,造船所1,飾り細工工房1,漁港4,ライ麦畑6,家畜牧場2,兵舎5,海軍基地5,徴兵センター2,港1 | 漁港10, 石炭鉱山8,伐採所5, ライ麦畑42, 家畜牧場38, 未使用の耕作地36 | 513K | スカニアの土壌(農業生産量+15.0%)、天然港(造船所施設生産量+10.0%、港最大レベル+2、海軍基地最大レベル+10) |
すべての州がプラスの補正を持つため見た目以上の出力があり、特に序盤から必要な木材と鉄に強みを持っているのはありがたい。
小作人と未就業者数の合計は350k強。序盤を乗り切るには十分な数だが中盤以降は全く足りなくなってくるので何かしらの人口対策が必要になる。
なお、当時から今に至るまでスウェーデン第2の都市であるイェーテボリは地方都市レベルの発展度でしかなく、なぜかヨンショーピング(現代スウェーデン第9の都市にして物流の重要拠点)が他の都市を引き離して2番目に大きい都市となっている。
工具がやや不足気味。セクターを拡張すると不足アラートが出始めるので飾り細工工房建設は必須だろう。
特徴的な点としてプロイセンと初期で貿易協定を結んでいる。そのため足りないものや余ったものを片っ端から買い付けたり売りつけたりすることで国内市場をコントロールしやすい。
一方でプロイセンが自国の鉄や木材を大量買いしてないかは注意深く観察しておくこと。
概ね近代的なものが揃っている。強いて言えば植民地なしなのがネックか。
全てのI研究が完了済みで、Ⅱは全て未研究という分かりやすい状態。
世界2位タイという高い識字率のおかげで伝播率も革新上限も高く大学さえ建てれば研究が速いのが強力で、プレイスタイルに合わせて研究を進めやすい。
ノルウェーとは同君連合を組んでおり、プロイセンとは貿易協定を締結済み。
デンマークとは冷淡状態でかなり仲が悪いが、態度は良いため関係改善には応じてくれる。
ロシアは不信状態で(難易度設定にもよるが)態度も悪め。
他列強からの態度は良好な方で関係改善をすれば大抵味方になってくれる。
正規軍30、海軍10。どちらも過不足ない程度の生産施設が初期で立っているのはありがたいところ。
海軍は序盤は使わないので解体してしまってもいいだろう。
詳細は国家形成を参照。
北欧4ヶ国のうち3ヶ国分の州を確保することでスカンジナビアを建国可能。条件11州のうち8州は初期で確保済み。
大国統一であるため(統一目標国になる必要はあるが)デンマークとであれば外交的に統一することが可能。
なおフィンランドは主要文化がフィンランドで、ホルシュタインは主要文化が北ドイツである。この2国は主要文化が違うために、そもそも国家形成画面に登場しない。
スウェーデンは一部資源面を除いて特殊な要素のあまりない中堅国家であり、序盤の建設や戦略はVictori3のテンプレート的攻略が概ねそのまま通用する国家である。
そのためまずは初心者講座や各国戦略の汎用項目を一読しておくことをオススメする。
ただし列強に比べると人口確保が必要になるので意識しておきたい。
全体的な動きとしては序盤に内政に注力してスウェーデンに足りないものをカバー、大国になったらスカンジナビアを建国するという流れになるだろう。
スウェーデンは優秀な鉄・木材の産地である。この2点に関しては施設上限が高い上に州補正があり、特に鉄に関してはノールランドが鉄鉱山上限60&鉄産出+20%補正という欧州最強クラスの州出力を持つ。
一方硫黄は産出せず、石炭も少なく、鉛も不足しがち。紅茶やコーヒーといった嗜好品もなく、(欧州ほぼ共通だが)染料と絹とアヘンもない。
硫黄に関しては自国産出こそしないもののノルウェーでそこそこ数があるため、スカンジナビアになれば解決するが、序盤に欲しい資源でもあるため植民等で確保したい。
ただしスカンジナビアになってなお石炭は本当に少ないため貿易か植民などで序盤からの確保が必須と言えるだろう。
一次資源や工具は列強との貿易でカバーしても良いが依存しすぎると貿易を切られたときに経済が崩壊しかねないのでほどほどに。
まずはセクター1つ追加→飾り細工工房。
以後は鉄・木材・工具を増やしつつ必需品や石炭の採掘、鉄道に向けて鋼鉄・発動機の準備をしていくと良いだろう。
地主と聖職者の勢力が弱いので大抵何でも通せる。ただし君主制を変更するとノルウェーが独立するので注意。
初手は植民地関連から入りたいところ。政府改革でカトリック教会を外して実業家を入れれば「植民地搾取」を通しやすい。
以後は知識人の勢力強化である「民間学校」、初期国王カール・ヨハン・ベルナドッテが死亡しオスカー・ベルナドッテが即位したならば地主勢力をそぐため「専門的な警察機関」、急進派を減らすための「保証された自由」、移民国家を目指すために「移住規制なし」や「文化的排斥」と「多文化主義」、カトリック教会の勢力をそぐ「完全分離」に着手しよう。
利益集団の承認は革命を起こす基準である-10にならないよう意識する。
例えば「植民地搾取」制定で農村民の承認が減ったまま「移住規制なし」を制定しようとすると-10以上になるため他法律の制定をしたほうが良い。
ただしカトリック教会は「完全分離」制定時に承認-20されるためどのようにしても革命勢力になるから無視しよう。重要なのは他勢力が合流して革命を起こされないようにすること。
投票制度の制定は次代国王オスカー・ベルナドッテが所属が勢力が大きいインテリのため正当性が高く保てるため優先度が低め。
そしてオスカー・ベルナドッテの後継者の所属団体によってはスカンビナジア建国後に「君主制」改正を考えよう。具体的にはカトリック教会と地主(なおこの2団体になる確率がかなり高い模様)。
スカンジナビアのためにデンマークと関係改善をしておく。
影響力が余るのでロシアとも関係改善しておくと安定した内政をしやすい。フランスでも良いが仲良くしすぎると過剰な貿易で国内経済を壊しにかかってくるので注意。
北ドイツにある関心は植民地のために付け替えることになるのでこのあたりとの外交はややしづらい。
できるだけ早い段階でデンマークは自国の関税同盟に入れてしまいたい。
植民地法案が通れば即植民に移りたい。
前述のように硫黄が無く、石炭もすぐに足りなくなる。出来れば鉛も欲しいので、初手はそれらがあってマラリアのない地域が理想。もちろん後の労働力確保も兼ねて人口の多い地域が良い。
つまり初手植民先はそれらを全て備えた北海道がお勧め。
競合相手はロシアだが、初手に植民法案を入れれば法案成立に数年かかっても北海道植民はなんとか間に合う。
ロシアで植民戦争が起きるとやや怪しくなるが、日本プレイで北海道を取りに行くよりは楽にとれるはずだ。
人口は少ないがサハリンも多くの石炭産出が見込めるので取れるなら取っていこう。
以後はオセアニアに行くか「キニーネ」を終わらせてマラリア地域を狙うかといった感じになる。
初手植民地として他の候補としてニジェールのトーゴがある。
デンマークが植民中だが基本デンマークは入植を進めることはないためスカンビナジア統一時には既に他列強が入植しており分轄州のままな場合が多い。
国境整理の観点としても、硫黄の一大産地であるため経済的有用性もある。ちなみにキニーネがない場合4000日ほど日数が必要となる。
全解体でも非主要国ランクは維持できる。海軍は全解体安定だが陸軍は植民地反乱に備えるなら残しても良い。
分かりにくいがデンマークとは陸路で繋がっているので、スカンジナビア建国のためにデンマークを攻める場合も陸軍だけでOKだ。
大国ランク+「汎国家主義」の研究完了が前提条件。
大国ランクになるための威信稼ぎで経済のほかに軍拡、アフリカの冒険ジャーナルや万国博覧会を必要に応じて行おう。
必要州の8割弱はすでに確保しており、残り3州を征服して手に入れるか、デンマークから友好を取り付ければ建国可能。
国力を考えれば後者の選択肢が圧倒的に楽。
ゲーム開始時のデンマークの態度は融和的だが外交感情は-50なので最初から関係改善しなければライバル宣言されて改善が難しくなるため注意、さらに自国ランクが上がると外交感情が+100&恩義の場合でも態度が警戒で統一に賛成しない場合がある。そうなる前に貿易協定を結ぶか大規模な軍拡をして防衛協定を結ぶかスウェーデンのみで列強ランクに上がり態度が改善されるのを待つしかない。
対策としては最初の技術の普及で中央銀行が来るまでリセットするか最低限の産業技術を研究の後自力で技術研究して早期に恩義を獲得して外交協定を結ぼう。
デンマークと同盟や防衛協定で友好を取り付ける場合シュレーヴィヒは友好関係を上げていても合流せず同君連合のままになる。デンマークと関税同盟で友好ならばシュレーヴィヒは関係改善していれば合流してくれる。
ホルシュタインはpopの文化が北ドイツのほうが多数派なので征服以外で併合不可、そしてシュレーヴィヒ=ホルシュタインステートの統一にはリューベックの併合も必要なのも注意。
ちなみにデンマークを関税同盟に取り込むのがポピュラーだがデンマーク市場に加入することでも友好を取り付けられる。
フィンランドは統一のステートとして設定されているがフィンランド文化が主要文化に含まれていないため征服以外で統一に参加しない。フィンランドはロシアの同君連合であるため征服のためにはロシアとの戦争が必須のため他列強の協力不可欠。
正直スカンビナジア建国のための征服ならデンマークのほうが楽、そして上述の通り平和的に建国するほうがさらに楽。ロールプレイか縛りプレイ以外でする価値はない。
注意点として上述したが君主制を変更すると同君連合のノルウェーが独立し、スウェーデンの支配地域ではなくなってしまう。
デンマークのように関係改善すればいいが、面倒ではあるので王政廃止するならスカンジナビア建国後にしよう。
他の注意点としては国家形成後であっても元の領土以外は未併合州である。国家形成で官僚制の余裕はあるはずなので順次併合していこう。
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