ローマ教皇の治めるイタリアの小国。
非常に珍しい初期神権政治の国家であり、宗教勢力の影響力が強いという特徴を持つ。
カトリック教会の政治的影響力はここ数世紀弱体化する一方、教皇領における教皇の存在感は依然健在だ。信仰心はこれまで同様に人心を御しているのだろうか?
ランク | 政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
34(非主要国) | 神権制 | 7+0 | 1 | 1.19M | 2.59M | 24.6% | 苦境(8.3) | カトリック | 南イタリア、北イタリア |
権力構造 | 経済 | 人権 |
神権制 | 伝統主義 | 検閲 |
寡頭制 | 重商主義 | 労働基本権の無保障 |
国民至上 | 土地ベース課税 | 児童労働許可 |
国教 | 小作農 | 法的被後見 |
任命制の官僚 | 植民地なし | 社会保障なし |
国民民兵 | 地方警察 | 移住規制 |
治安維持なし | 宗教学校 | 奴隷禁止 |
慈善病院 |
神権制&国教&宗教学校&慈善病院という信者IGよくばりセット制定済み。
信者の力が強すぎて、逆にこうした凄まじく保守的な国の割りには地主の影響力が抑えられているものの、いつかは世俗国家に脱皮したほうが最終的な出力は大きくなる。
寡頭制なので、意外と連立の組み合わせに柔軟性はあるが、後述する教皇領固有の利益団体イデオロギーの都合、ややうまみが少ない。
制度 | 投資レベル |
教育 | 1 |
法執行機関 | 1 |
医療制度 | 1 |
州名 | 初期インフラ(使用量/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設(施設名+最大レベル) | 総人口 | 州補正(補正名称(補正内容)) |
ラツィオ | 11/54 | 交易センター4, 製紙工場2, 美術学校1, バチカン市国1, 伐採所2, 家畜牧場1, 小麦畑1, 徴兵センター23, 兵舎5, 港1 | 伐採所11, 漁港7, 家畜牧場65, 小麦畑65, 絹農園64, 綿農園64, 未使用の耕作地64 | 1.33M | なし |
アンブリア | 4/16 | 伐採所1, 漁港2, 家畜牧場1, 徴兵センター7 | 鉄鉱山9, 伐採所7, 漁港5, 家畜牧場42, 小麦畑41, 綿農園41, 未使用の耕作地41 | 451K | なし |
ロマーニャ | 6/25 | 織物工場1, 漁港1, 家畜牧場2, 小麦畑1, 徴兵センター14 | 硫黄鉱山48, 伐採所8, 漁港6, 家畜牧場49, 小麦畑48, 綿農園47, 未使用の耕作地47 | 803K | なし |
陸軍法は「国民民兵」スタート。常備軍でまともな兵力を捻出するのが難しい序盤の中小国としては、かなりありがたい。
イタリア本土は資源が乏しいため、いつかは植民地政策を進めることになるが、政治的、予算的リソースを割くのは統一を終えてから。
「教皇領プレイ」の没入感を削ぐことにはなるものの、ゲーム的には神権制を維持するインセンティブはほとんどないので、基本的には共和制への移行を目指すことになるだろう。実績「SPQR」の達成条件でもある。
イタリア半島を統一するなら、ロンバルディアとヴェネツィアを支配するオーストリアと敵対するのは既定路線。初期バージョンでは、オーストリアと仲良くするのは、英仏と組むより弱いとはいえ、ないではない選択肢だったが、市場統合周りのルールが現行のものになってからはほぼ無意味になったので、安心していずれ殺すリストに入れてしまおう。
というわけで、イギリス、フランス、プロイセンとの友好度を上げておく。
イタリア統一のライバル、北のサルディーニャ=ピエモンテと南の両シチリアとの関係は、宥和も択に入るが、普通は戦うことを視野に入れて準備しておいたほうが得。
一応、友好度を上げておけば、戦うことなく平和的に統一することもできる。しかし、これら両地域大国は、彼ら自身も統一を目指すため、外交態度が敵対方向に振れてしまい、教皇領主導の平和統一に協力する気をなくしてしまう。
社会系技術の「民族主義」を取る。これを踏まないことにはイタリア統一周りは何も始まらない。
以降は生産系の「鉄道」を目指す。
施設の民営化を許可しておく。原則的にはすべて民営化すべきだが、企業の設立に必要な施設は、その限りではない。家具、服、工具あたりの企業は強いので、これらを開業させるなら、対応する工場(それぞれ家具工房、織物工場、工具工房)は売らないで取っておいてもいい。
ウンブリアで伐採所→工具工房→鉄鉱山→工具工房の製法を錬鉄工具に変更という、いつもの序盤建設基本ルートを取れる。鉄と工具の供給ができれば、建設局を建てても資材購入費で破産することはなくなる。
イタリアの石炭鉱山は、サルディーニャ=ピエモンテと両シチリアの領内にしかない=イタリア統一まで石炭はおあずけなので、鋼鉄時代に入る前に統一したいところ。
イタリアを統一すれば(厳密には、ピエモンテのステートを確保すれば)、現環境で最強の工業製品である自動車の高級品を作れる世界でたったふたつの企業のうちのひとつ、フィアット社を設立できるようになる。
前提技術が1880年代に先行ペナルティーの消える第4世代の「内燃機関」なため、初動段階からはやや未来の話にはなるが、車自体がそこそこお高いうえに、世界中の金持ちが狂ったように買ってくれるおかげで大繁栄が約束された企業なので、忘れずに拾っておきたい。
全力で植民法を入れてケニアを目指すという手もなくはないが、他に変えたい法律があるので損。
とはいえ、アフリカ植民地の石炭やゴムは欲しいところ。イギリスがケニアの入植を終えた直後、開発を進めて価値が上がる前に買っておいて、余裕ができたときに入植を始めるくらいでいい。買い損ねた場合は、オマーンからザンジバルを引っぺがすか、アフリカ南部のガザを潰すなどして、植民活動への足掛かりを作っておく。
教皇領は、初期政体がVic3世界でもかなり珍しい神権制、かつ、信者の利益団体を強化する法律全部乗せに加え、首都の固有建築であるバチカンの効果によって、信者IGの政治的な影響力がとても大きいうえに、一部の利益団体が固有のイデオロギーを持ち、法律の変更や、政府の運営がやや特殊な国となっている。
言うまでもないが、信者を政府に入れないと、正当性を維持するのが厳しく、信者の反対する法律を通しにくいのが最大の特徴。
実のところ、序盤の教皇領は、知識人が求めるリベラル系の法律がなくてもなんとか回すことができなくはない国だが、労組IGの求める社会主義系の法律が必要になってくる時期には顕著に問題になってくる。
現環境では企業を育てると実業家が途方もなく強くなるので、このうえ信者まで強いと、普通の国なら下層階級のPopが絶対数の力で政治力を伸ばしてくる大規模工業化+普選導入後の時期になっても、労組の相対的な政治的影響力が抑え込まれる。結果、労組は非主流派に叩き出され、教育系や保険まわりの法改正が著しく停滞することになる。
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