欧州から遠く離れた南の果てに位置する元流刑地。人口は希薄だが金をはじめとする多くの資源が埋まっており、将来性に満ちている。
創設から半世紀に満たない植民地政府を指揮し、可能性に満ち溢れたオーストラリア大陸(とニュージーランド)を開拓しよう。
なお、本ページは基本ニュー・サウス・ウェールズについての記述を中心とするが、立地・状況・方針・歴史が共通し、判断で合併できる西オーストラリア・南オーストラリア及びヴァン・ディーメンズ・ランドの3ヶ国について触れる部分もある。
ニュージーランドのノースアイランドに位置する部族連合は併合候補ではあるものの、未承認国かつマオリ人国家であるため本ページでは触れない。
流刑地から国王直属の植民地へと変遷を遂げる中で、ニュー・サウス・ウェールズは他地域の政権樹立に伴い、その領土を縮小させていった。オーストラリアの未来に待ち受けるものとは?
ニュー・サウス・ウェールズ植民地は、アメリカ独立戦争によって英国の領土ではなくなったアメリカに代わる流刑植民地として発展した。
1780年、オーストラリア大陸東海岸にシドニーが建設され、開発がスタート。
設立当初は流刑地として人口が希薄なオーストラリア大陸の大部分を管轄したが、人口増加と経済発展により、新植民地が分立されていくこととなる。
まず、1826年に南のタスマニア島が分立。更に同年、イギリス政府は大陸西海岸へ進出しようとしたフランスに対抗して大陸南西部のスワン川流域に西オーストラリア植民地を設置。
1836年には大陸南部にアデレードが建設され、囚人によらない自由植民地として南オーストラリア植民地が分立したところでゲームが開始する。
史実では1840年にニュージーランドがイギリスの直轄植民地となり、そして更に大陸各地の自立も進んでいく。バラバラになった各植民地がオーストラリア連邦として再編されるのは1901年のことである。
しかし、ゲーム内では序盤から各地を統合でき、ニュージーランドも離脱しないので一体的な統治ができる。
陸上で隣接する南オーストラリア、西オーストラリアおよび海を挟んだヴァン・ディーメンズ・ランドは利益集団の構成比の違いはあれども、概ね縮小版ニュー・サウス・ウェールズと言っても差し支えない。
政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
直轄植民地 | 3+1 | 0 | £327K | 337K | 35.4% | 貧困(12.0) | プロテスタント | オーストラリア |
州名 | インフラ (使用/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設(施設名+最大レベル) | 総人口 | 州補正名(内容) |
ニュー・サウス・ウェールズ(首都) | 3/12 | 家畜牧場1, 小麦畑1, 兵舎2, 港1 | 石炭鉱山, 鉄鉱山, 漁港, 伐採所, 捕鯨基地, 砂糖農園, 紅茶農園, 綿農園 | 180K | グレートディバイディング山脈(インフラ-15%、州の建設効率-15%) |
ヴィクトリア | 1/6 | 家畜牧場1, 兵舎1 | 硫黄鉱山, 漁港, 伐採所, 捕鯨基地, 小麦畑, 砂糖農園, 紅茶農園, 綿農園 | 55.7K | |
クイーンズランド | 1/5 | 鉄鉱山, 鉛鉱山, 漁港, 伐採所, 捕鯨基地, 小麦畑, 砂糖農園, 紅茶農園, 綿農園 | 63.2K | グレートディバイディング山脈(インフラ-15%、州の建設効率-15%) | |
ノーザンテリトリー | 0/4 | 漁港, 伐採所, 捕鯨基地, 家畜牧場, 綿農園 | 31.8K | オーストラリア砂漠(農業生産量-20%、インフラ-25%、州の建設効率-25%) | |
ノースアイランド | 0/5 | 港1 | 石炭鉱山, 鉄鉱山, 伐採所, 漁港, 捕鯨基地 | 6.00K |
大英帝国の一部であるため、イギリス市場に所属している。序盤に物資不足に陥ることはまずない。
家具や服、工具などの工業品は本国が、自給できない染料やアヘン、絹は同僚のインドが供給してくれる。
ニュー・サウス・ウェールズ単独で見た場合、鉱産資源と農業資源は優秀な一方、木材は物足りない。
西・南・タスマニアの総督がそれぞれ固有人物である一方、ニュー・サウス・ウェールズ総督はなんとランダムで、農村民出身者の総督が自動生成される。
もちろん史実では普通に総督がおり、ゲーム開始時はリチャード・バークなる人物のはずだが、現バージョンでは登場しない。
利益団体名 | 影響力 | 代表名 | 代表イデオロギー | 代表特性 | 備考 |
地主 | 28.7% | ランダム | |||
イギリス国教会 | 19.2% | ランダム | |||
農村民 | 23.8% | ランダム | |||
武装勢力 | 11.6% | ランダム | |||
インテリゲンチャ | 15.5% | ランダム | |||
小ブルジョワ | 0.0% | ランダム | 周縁集団 | ||
実業家 | 0.0% | ランダム | 周縁集団 | ||
労働組合 | 1.0% | ランダム | 周縁集団 |
イギリス植民地であり、かつ設立から日が浅いためか、最初から富裕者投票や農奴制廃止、宗教学校、財産を持つ女性など序盤の立ち上がりには少し嬉しい法制度となっている。
市民権法は人種差別であるため、首都州にいくらか居るアイルランド人POPこそ差別されないものの、人口の大多数を占めるアボリジニは差別対象となっている。
一方植民地国家であるにも関わらず植民地なしとなっており、かつ与党が植民地関係法を強く嫌う農村民である。
AIニュー・サウス・ウェールズが統合後いつまで経ってもヌーンガルへの入植やニュージーランドの確保をしない原因であり、プレイヤーにとってもこの植民地法制定が序盤における一つの山場となるだろう。
旋盤などTier1技術はすべて研究済。ただし研究力が貧弱なので時間はかかる。
集会の自由が制定されているので、最初は自力研究より伝播に頼る形になるだろう。
なお、後述する判断「オーストラリアの連合」には国家主義が必要。早めに研究しておこう。
大英帝国の傘下であり、最初は経済力が弱小なため他地域に関心をもつことはできない。
しかも基本オセアニアは自国と隣接植民地しか集権国家がないので、初手独立でもしない限り戦争になることはまずない。
ただし、判断「オーストラリアの連合」は隣接植民地および宗主国イギリスとの友好関係が必要なため、関係改善は忘れずに。
初期で陸軍3大隊、海軍はなし。先述した通り序盤戦争になることはないため解体してもよい。
ジャーナル名 | 発生条件 | 達成条件 | 達成後 | 備考 |
オーストラリアの連合 | 技術「国家主義」研究済 | 以下のいずれか7つ ニュー・サウス・ウェールズの全域を確保 ヴィクトリアの全域を確保 クイーンズランドの全域を確保 ノーザンテリトリーの全域を確保 西オーストラリアの全域を確保 南オーストラリアの全域を確保 タスマニアの全域を確保 ノースアイランドの全域を確保 サウスアイランドの全域を確保 | イベント「オーストラリア連邦」 |
判断名 | 条件 | 効果 | 備考 |
オーストラリアの連合 | 平時 技術「国家主義」を研究済 イギリスとの関係が50以上 「オーストラリア統一化」を持っていない 隣接する同じ宗主国のオーストラリア植民地及びマオリ国と友好関係以上、かつGDPで上回っていること | オーストラリア植民地を統合 「オーストラリア統一化(期間2年、国威+5%)」を獲得 国威+50 |
イベント名 | 発生条件 | 選択肢 | 内容 | 備考 |
オーストラリア連邦 | ジャーナル「オーストラリアの連合」 | 進め、美しのオーストラリア! | 「オーストラリア統一(期間2年、国威+20%)」 自国の立場を自治領を変更 |
なし。
オーストラリアが形成できる。
全植民地を統合し、ノースアイランド・サウスアイランド・西オーストラリアのいずれかの植民を終えれば達成可能。
オススメは1プロヴィンスだけ残ったノースアイランドで、植民地創設を押した瞬間確保完了となる。
詳細は国家形成を参照。
まずは周辺植民地と合併し、オーストラリア形成を目指そう。
序盤は農地数個以外建物も無いため建設セクターを維持する財力はない。統合で手っ取り早く国力を上げるため国家主義は早めに取ろう。
先述した通り植民法の関係でAIオーストラリアを見ることはまずないが、統合や形成自体は非常に簡単にできる。
ニュー・サウス・ウェールズにとって部族連合含む他4ヶ国はかなり格下であるため、GDPで優位に立たれる事もまずないためだ。
そして実は他の植民地にも連合イベント自体は用意されている。GDP二番手の南オーストラリアですらニュー・サウス・ウェールズとは国力に10倍の差があるため、困難を極めるとは思われるが。
統合した各地は人口こそ希薄なものの豊富な資源を持ち、国力アップに貢献してくれる。なお、イベント併合ではあるものの各州の編入は自分で行う必要がある。
ちなみに、オーストラリアを形成する上で立ちはだかる最も大きな障害は他でもない宗主国イギリス様である。
というのもイギリスは初手でサウスアイランドに植民してくる場合があり、その場合確保する州の候補が一つ減ってしまう。他の場所に行ってくれることを祈ろう。
逆に他の列強が初手で太平洋まで出張ってくることはあまりないので、イギリスが来なかった場合は安心して国力増強に努めよう。
なお、必要州を確保するとイベントが発生するが、国家形成自体は文化タブから行う必要がある。
オーストラリア連邦のイベントによってイギリスの自治領となるため、上納金が半分になる。
そしてこの頃からオーストラリアの旨味、ゴールドラッシュが始まる。
これにより序盤の極貧とは打って変わって積極財政に出やすくなる。
オーストラリア及びニュージーランドの広い範囲で金が採掘できるため、たくさん掘ろう。
あとはオセアニア各地に入植するもよし、持てるようになった関心をインドネシアにつけてスラウェシ島に入植するもよし。
自国が地の果てにあるため外国の干渉を受けずに好き勝手できる。
インドネシアにはオランダ領東インドとその属国軍団もいるが、AIだと空中分解していることも多く、そこまで脅威にはならない。
あとはイギリスの属国としてぬくぬく内政をしていたいところだが、中盤以降の国家運営においてリスクとなるのがまたもやイギリスである。
現バージョンの問題点として、中盤以降ヨーロッパのAI国家では反乱が多発する。
我らが大英帝国および宗主国イギリスもその例外ではなく、特に海上帝国特有の現象として市場を結びつけるための港が反乱軍に制圧され、護衛が出せなくなって市場が崩壊するということが発生しうる。
突然オーストラリア全州が孤立状態となり、あらゆる物資が不足してGDPが暴落したらこの現象である。
残念ながらこうなった国家は反乱が頻発するようになるため、女王陛下に忠誠を誓う場合でもいつでも独立できるよう準備しておくことをおすすめする。
なお、後半不足しがちな石油については、オーストラリアは東海岸各州に捕鯨基地が建設でき、および首都州で石油が湧くため、あまり困らない。
ニューギニア島の確保に成功した場合ゴムと石油が更に増えるため、絹とアヘン以外の資源に困ることはないだろう。
Ver.1.1.2現在、ニュー・サウス・ウェールズ及びオーストラリアが絡む固有実績はない。
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