本ページの内容は、ver1.6.2で確認されたものです。
POPは、Victoria3における人間を抽象化したものである。
全てのPOPは職業、所在する州、勤めている施設、文化、宗教の5つを基礎情報として持つ。
このうち1つでも異なれば異なるPOPとなり、5つ全てが一致するとそのPOPは統合される。
どの施設にも勤めていないPOPは失業者になる。
文化・宗教のいずれかで受容されていないPOPは差別される。また、POPは一定の条件下でその文化・宗教を変化させる。
詳細は各種データ/文化、各種データ/宗教を参照。
財力はPOPの物的資産の尺度を表す。
財力が高いほど、それを維持するために満たさなければならない需要は増加する。詳細は各種データ/需要を参照。
POPの毎週の収支が黒字であれば財力は増加し、赤字なら減少していく。
財力は主に生活水準を決定し、他に識字率や選挙権などにも影響を与える。
生活水準は、POPの生活状態を測るものである。
生活水準は出生率と死亡率を決定し、州の平均的な生活水準はその州の移住求心力に影響を与える。
生活水準はPOPの財力を基本値とし、以下のように修正される。
対象 | 補正値 | ||
基礎値 | 全て | [財力] | |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | +0.5×[投資レベル] |
![]() | ![]() | +0.5×[投資レベル] | |
![]() | 全て | +0.5×[投資レベル] | |
支配者 | ![]() | 全て | -1 |
州 | ![]() | 全て | -3×[汚染の影響] |
POPの生活水準の上昇は体制派を、低下は急進派を増やす。
また、各POPにはそのPOPが許容する生活水準の最低値を表す「生活水準の期待値」がある。この数値は、POPの階級や識字率、技術などで決まる。生活水準がこの期待値より低いと、POPは徐々に急進化していく。
生活水準の期待値の基本値はPOPの階級で決まる。
階級 | 基礎値 |
![]() | 5 |
---|---|
![]() | 10 |
![]() | 15 |
そこに以下の「識字率による生活水準の最低値」補正を識字率に掛けたものを加える。
補正値 | ||
基礎値 | 5 | |
---|---|---|
技術 | ![]() | +1 |
![]() | +1 | |
![]() | +1 | |
![]() | +1 | |
![]() | +1 |
さらに以下の最低予想値補正を与える。
補正値 | ||
法律 | ![]() | -10% |
---|---|---|
州 | ![]() | -33% |
政治力は財力が大きいほど強くなる。
被差別POPは-90%され、首都のPOPは政治力が強化される。
政治に関心を持つPOPは利益団体に加入し、加入したPOPの政治力の合計がその利益団体の政治力になる。
POPの識字率は以下の教育機会の値に近づいていく。
種別 | 名称 | 補正値 |
基礎値 | 財力1あたり+0.5% | |
---|---|---|
技術 | ![]() | 財力1あたり+0.5% |
![]() | 財力1あたり+0.5% | |
![]() | 財力1あたり+0.5% | |
企業 | ![]() | 財力1あたり+5% |
制度 | ![]() ![]() | 投資レベル1ごとに+10% |
![]() ![]() | 投資レベル1ごとに財力1あたり+0.5% | |
![]() ![]() | 投資レベル1ごとに+10% | |
布告 | ![]() | +25% |
![]() | ![]() | -10% |
![]() ![]() | +10% | |
職業 | ![]() ![]() ![]() | +50% |
![]() ![]() | +25% | |
施設 | ![]() | +20%(州) |
POP人口は就業者と被扶養者に分けられ、就労率はその内の就業者の割合を表す。
就業者は施設で雇用されることで賃金や配当を得る。被扶養者は施設では雇用されず、各職業ごとに固定の被扶養者賃金のみをもたらす。
就労率はデフォルトでは25%であり(例外として貴族20%、奴隷50%)、法律などで増減する。
現在の就業者と被扶養者の比率が就労率とずれている場合、時間の経過とともに就労率に漸近する。就業者と被扶養者の比率は、戦闘の負傷者などによっても変化する。
種別 | 名称 | 補正値 |
基礎値 | ![]() ![]() | 25% |
---|---|---|
![]() | 20% | |
![]() | 50% | |
![]() | ![]() | +5% |
![]() ![]() | +5% | |
法律 | ![]() | +5% |
![]() | +10% | |
![]() | +15% | |
制度 | ![]() ![]() | 投資レベル1ごとに-1% |
POPの出生率から死亡率を引いたものが人口成長率になる。
出生率・死亡率は主に生活水準によって決まり、何も補正のない場合は以下のような人口成長率になる。
ver1.9.2で確認
各POPの人口数に下記の率を乗算した値が基本の出生・死亡数。更に法律や職場環境の補正を乗算する。
例えば10000人のSoL10のPOPに出生率+5%の補正がある場合、基本値10000*5.4%*105%=567となる。
SoL5未満では死亡率に栄養失調による増加補正がかかり人口が自然減。
SoL5で出生率と死亡率が均衡。
SoL10から出生率持続的に減少。
SoL15で成長率が最大。
SoL25以上は25と同じ。
sol | 出生率 | 死亡率 | 成長率 |
---|---|---|---|
0 | 0.004500% | 0.005500% | -0.001000% |
1 | 0.004500% | 0.005300% | -0.000800% |
2 | 0.004500% | 0.005100% | -0.000600% |
3 | 0.004500% | 0.004900% | -0.000400% |
4 | 0.004500% | 0.004700% | -0.000200% |
5 | 0.004500% | 0.004500% | 0.000000% |
6 | 0.004500% | 0.004162% | 0.000338% |
7 | 0.004500% | 0.003824% | 0.000676% |
8 | 0.004500% | 0.003486% | 0.001014% |
9 | 0.004500% | 0.003148% | 0.001352% |
10 | 0.004500% | 0.002810% | 0.001690% |
11 | 0.004240% | 0.002472% | 0.001768% |
12 | 0.003980% | 0.002134% | 0.001846% |
13 | 0.003720% | 0.001796% | 0.001924% |
14 | 0.003460% | 0.001458% | 0.002002% |
15 | 0.003200% | 0.001120% | 0.002080% |
16 | 0.002940% | 0.001053% | 0.001887% |
17 | 0.002680% | 0.000986% | 0.001694% |
18 | 0.002420% | 0.000919% | 0.001501% |
19 | 0.002160% | 0.000852% | 0.001308% |
20 | 0.001900% | 0.000785% | 0.001115% |
21 | 0.001640% | 0.000718% | 0.000922% |
22 | 0.001380% | 0.000651% | 0.000729% |
23 | 0.001120% | 0.000584% | 0.000536% |
24 | 0.000860% | 0.000517% | 0.000343% |
25 | 0.000600% | 0.000450% | 0.000150% |
出生率には以下の補正の和を乗算する。
補正値 | ||
企業 | ![]() | +5% |
---|---|---|
![]() | ![]() | +2.5% |
法律 | ![]() | +5% |
![]() | -5% | |
![]() | -5% | |
POP | ![]() | -10%*[識字率] |
州 | 人口が([耕作地数]*5K)未満 | 0%~+50% |
人口が([耕作地数]*100K)超 | 0%~-25% | |
職業 | ![]() | -40% |
死亡率には以下の補正の和を乗算する。
補正値 | |||
危険な労働環境 | 採掘場 林業 | ![]() | +10% |
---|---|---|---|
![]() | +5% | ||
![]() | +2% | ||
![]() | +20% | ||
油抽出 重工業 インフラ | ![]() | +10% | |
![]() | +5% | ||
![]() | +2% | ||
軽工業 | ![]() | +5% | |
![]() | +2% | ||
捕鯨 | ![]() | +10% | |
![]() | +5% | ||
漁業 | ![]() | +5% | |
![]() | +2% | ||
![]() | +2% | ||
州 | ![]() | +200%*[荒廃] | |
![]() | +50%*[汚染の影響] | ||
企業 | ![]() | ゴム産業従業員 | +20% |
![]() | ゴム産業従業員 | +10% | |
布告 | ![]() | +2%*[社会不安] | |
![]() | ![]() ![]() | -2.5% | |
法律 | ![]() | ![]() ![]() ![]() ![]() | +5% |
![]() | ![]() ![]() ![]() | +2% | |
制度 | ![]() ![]() | 投資レベル1ごとに-3% | |
![]() ![]() | 投資レベル1ごとに-0.2%*[財力] | ||
![]() ![]() | 投資レベル1ごとに-4% | ||
制度 | ![]() ![]() | 投資レベル1ごとに+0.4%*[社会不安] | |
施設 | ![]() ( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ![]() | +30% |
![]() | +20% | ||
![]() | +10% | ||
![]() | ![]() | +10% | |
州特性 | ![]() | +15% | |
![]() | +25% |
危険な労働環境の効果は労働基準局制度によって軽減される。
以下の数値・式に従って月ごとの出生率・死亡率の基本値が決定される。
簡単にまとめると
出生率は、SoL5まで増加、SoL5からSoL10まで一定、SoL10からSoL30まで減少する。
死亡率は、SoL20まで急激に減少、SoL20からSoL30まで緩やかに減少する。
成長率(出生率と死亡率の差)は、SoL10まで大きく増加、SoL10からSoL20まで緩やかに増加、SoL20からSoL30まで緩やかに減少する。
定数
式
基本死亡率・出生率の決定
sol * 飢餓死亡率勾配 + 最大死亡率・成長均衡SoL <= sol < 成長最大SoLのとき
sol * 均衡・成長最大間死亡率勾配 + 均衡・成長最大間死亡率切片・成長最大SoL <= sol < 成長固定SoLのとき
sol * 成長最大・固定間死亡率勾配 + 成長最大・固定間死亡率切片・成長固定SoL <= solのとき
最小死亡率
(sol * 遷移前出生率勾配 + 最大出生率) * (1 - 栄養失調 * (成長均衡SoL - sol))・成長均衡SoL <= sol < 成長遷移SoLのとき
sol * 遷移前出生率勾配 + 最大出生率・成長遷移SoL <= sol < 成長固定SoLのとき
sol * 遷移出生率勾配 + 遷移出生率切片・成長固定SoL <= solのとき
最小出生率
\common\defines\00_defines.txt 「NPops」内 ※多数の値を定義
コメントはありません。 Comments/各種データ/POP