AAR/【Vic3初心者講座】ベルギーで始める近代国家建設!
皆さん、こんにちは!
Victoria3 初心者向けAAR、第7回です!
第6回では、法改正の進め方と、研究速度を上げるための大学の重要性について学びました。
そして今回は…!
ついに!念願の植民地を作っていきましょう!
さらに、ベルギーの軍隊も強化していく予定です。
さあ、いよいよ植民地作りに挑戦です!
技術「キニーネ」を研究したので、アフリカのどこでも自由に植民地が作れる!
……と、思いきや、実はそうではありません。
「キニーネ」の研究で植民速度のペナルティがなくなるのは、「マラリア地域」 のみなんです。
アフリカ南部の「深刻なマラリア地域」には、相変わらず植民速度-95%という、非常に大きなペナルティが残っています。
ですので、序盤は無理に「深刻なマラリア地域」への植民は避けましょう。
さらに、他国がすでに領有権を主張している土地にも、植民することはできません。
例えば、西サハラはモロッコが領有権を主張しているので、ベルギーは植民できない、といった具合です。
では、一体どこに植民すれば良いのでしょうか?
恐らく、列強にまだ植民されていない地域として、主に以下の2つが残っていることが多いと思います。
今回は、ニジェールデルタに植民することにしましょう。
ベルギーでは自給できない綿花や嗜好品をたくさん生産できるようになりますからね。
植民地を作るためには、まずその地域に「関心」を設定する必要があります。
特定の地域に関心を向けることで、植民だけでなく、その地域の国と貿易や外交ができるようになります。
関心は、画面右下の 「外交レンズ」から設定できます。
外交レンズのアイコンをクリックしてみましょう。
外交レンズを開いて、「関心を宣言する」を選択したら、地図上でニジェールをクリック!
これで、ニジェール地域への関心設定は完了です!
ただし、関心がゲーム内に反映されるまで、1か月ほど時間がかかります。
しばらく時間経過を待ちましょう。
さて、ニジェール地域への関心も無事に反映されたことですし、いよいよ植民を開始しましょう!
植民も、関心の設定と同様に、外交レンズから行います。
外交レンズを開き、「植民地を建設」を選択して、ニジェールデルタをクリック!
…さあ、植民が始まった… と、ここでVictoria 3の植民システムにおける、ちょっと残念な事実をお伝えしなければなりません。
それは、植民速度が人口に大きく左右されるということです。
具体的に言うと、
ベルギーは、イギリスやフランスなどの他の列強諸国と比べると、どうしても人口が少ないため、植民ペースはどうしても遅くなってしまうのです!
…それでも、やはり広大な植民地を築き上げたいのが人情というもの!
少しでも植民速度を上げるための対策を講じましょう。
手っ取り早く植民速度を上げる方法 の一つは、制度レベルを上げることです。
政策タブを開いて、制度 を選択してください。
現在の植民レベルは レベル1 ですね。
これをレベル3まで上げることができれば、植民速度はかなり改善されます。
しかし、制度レベルを上げるには行政力 が必要です。
制度画面を見てみると、必要な行政力が足りていないようですね。
レベル3の部分が灰色になっています。
まずはレベル2を選択して、足りない行政力は行政府を建設して補いましょう。
行政府建設方法はこちら
…とはいえ、ニジェールデルタはアフリカの中でも特に人口が多い地域です。
制度レベルを上げたとしても、植民にはまだまだ時間がかかりそうです。
ベルギー本土は綿花も栽培できない土地ですし、輸入に頼っている生糸や嗜好品は、なるべく自国で生産したいところです。
そのためには、大きな植民地を手っ取り早く確保したいですよね。
…となると、やはり最終手段は… 他国から奪い取るしかありません!
「え? ベルギー軍にそんな国力ないでしょ?」ですって?
ご安心ください! さすがにイギリスやフランスなどの列強に喧嘩を売るつもりはありません。
狙う相手は、アフリカの非文明国です。
そうですね… ニジェールデルタのすぐ隣にあるベナンなんかが、ちょうど良さそうです。
…ただ、現在のニジェールデルタ植民地とベナンは、少し離れていますね。
戦争でベナンを攻める場合、植民地とベナンが隣接していれば、上陸作戦の手間が省けるので、何かと都合が良いのですが……。
こういう時は、思い切って植民地を放棄するというのも、戦略の一つです。
もう一度植民地建設の「+」ボタンを押せば、放棄されます。
州のどこに植民地が建設されるかは、実はランダムなんです。
ベナンの隣に植民地ができるまで、植民地の放棄と再開を繰り返してみましょう。
ちょっと根気のいる作業ですが、後々のことを考えると、やっておく価値はありますよ!
…そして、運良くベナンの隣に入植できたら、港を建設しましょう!
新しい植民地を作ったら、港の建設は必須です!
港がないと、植民地は発展しません。
港の建設は、画面下の 貿易レンズ から行えます。
港の建設は本当に重要なことなので、絶対に忘れないようにしてくださいね!
さて、いよいよアフリカで戦争を始めるわけですが、ここで最も重要なことがあります。
それは、補給です!
アフリカのような海を挟んだ遠隔地での戦争では、補給が戦場の勝敗を大きく左右します。
もし補給が途絶えてしまうと、前線の兵士たちに食料や弾薬などの物資が届かなくなり、みるみるうちに弱体化してしまうのです!恐ろしい!
そして、アフリカのような遠隔地に補給物資を送り届けるために不可欠なのが、輸送船です。
輸送船は、本国と植民地、そして戦場を結ぶ、重要な役割を担っています。
現在の輸送船の余剰 は、画面上部の船のアイコンの隣に表示されています。
現在のベルギーは、輸送船の余剰がほとんどないようですね。
どうやら、海外との貿易で輸送船がフル稼働しているようです。
このままでは、アフリカでの戦争に必要な補給物資を十分に輸送できません。
輸送船を増やす必要があります。
輸送船を増やすためには、港を建設する必要があります。
先ほど植民地に建設した港と同じ施設ですね。
今回は、本国フランドル州の港を増強しましょう! 港を増やすことで、輸送船の数が増え、補給能力が向上します。
さて、輸送船の準備と並行して、陸軍にも手を入れていきましょう!
画面左側にあるメニューの中から、兜のアイコンの「軍事」タブをクリックしてください。
軍事タブを開くと、陸軍や海軍の編成、補給物資などの情報が表示されます。今回は陸軍に注目しましょう。
現在のベルギー陸軍、そしてVictoria 3の陸軍ユニットは、主に3つの種類で構成されています。
さて、現在のベルギー陸軍でも、アフリカの技術的に遅れた未承認国家相手であれば十分に勝利できる可能性はあります。しかし、より確実に、より損害を少なく勝利するため、そして将来の列強との衝突に備えるためにも、軍隊を近代化していきましょう!
軍隊を強くする最も手っ取り早い方法は、ユニットの生産方式を変更してアップグレードすることです。
軍事タブの「陸軍」セクションを見てください。現在の歩兵ユニットの種類は「戦列歩兵」になっているはずです。この生産方式を変更することで、より強力な「散兵」にアップグレードできます。
center>(ここに歩兵ユニットの生産方式変更画面のスクリーンショットを挿入するイメージ。「戦列歩兵」から「散兵」を選択する部分)</center>
アップグレードの注意点:軍需品の確保
ここで重要な注意点があります! ユニットをアップグレードすると、必要な軍需品が変わることがあります。
そう、散兵は戦列歩兵よりも強力な代わりに、追加で「弾薬」が必要になるのです!
弾薬はどこから来るのでしょうか? 答えは弾薬工場です。弾薬工場は、原料として爆薬と鉛を使って弾薬を生産します。
つまり、散兵を安定して運用するためには、以下の手順が必要になります。
1、鉛鉱山 を建設または拡張して、鉛の供給を確保する。
2、弾薬工場 を建設して、弾薬の生産を開始する。(爆薬工場はすでにベルギーにあるので大丈夫!)
3、国内市場で弾薬が安定供給されるようになったら、歩兵ユニットの生産方式を「戦列歩兵」から「散兵」に変更する。
いきなりアップグレードするのではなく、先に供給体制を整えるのが重要です!
ここで、特に初心者の方がハマりやすい、散兵へのアップグレードに関する大きな落とし穴について解説します!
実は、散兵へのアップグレードを可能にする技術と、散兵が必要とする「弾薬」を生産する弾薬工場を建設可能にする技術は別々なのです!
もし、技術研究で「幕僚」を先に研究し、「銃用雷管」がまだ研究されていない状態で、うっかり歩兵を散兵にアップグレードしてしまうと…どうなるでしょうか?
答えは、「自国で弾薬を生産できない!」という事態に陥ってしまうのです!
こうなると、散兵の運用に必要な弾薬をすべて輸入に頼らざるを得なくなります。
輸入は価格変動が激しく、戦争が始まると供給が不安定になったり、価格が高騰したりするリスクがあります。
財政に大きな負担となり、軍隊の戦闘能力にも悪影響が出かねません。
幸いなことに、今回のプレイ国であるベルギーは、ゲーム開始時点で「幕僚」と「銃用雷管」の両方の技術を既に習得済みです!
ですから、今回はこの落とし穴を心配する必要はありません。安心して弾薬工場と鉛鉱山を建設し、準備が整い次第、散兵へのアップグレードを進めることができます。
…が! これはベルギーだからこその幸運です。他の国でプレイする場合や、自分で技術研究の順番を決めていく際には、この技術の前提条件の違いが大きな問題となる可能性が大いにあります!
特に、散兵のようなより高度なユニットへのアップグレードを検討する際は、
を必ず事前に確認するようにしてくださいね!
これを怠ると、せっかく軍隊を強化したつもりが、かえって経済や補給の悪化を招くことになりかねません。
さて、軍備の近代化を進めていくと、色々な種類の工場をどんどん建設したくなってきますよね。
工場をたくさん建て始めると、「あれ?今一番建てたい建物、建設順位が後ろの方になっちゃった…」 なんてこと、よくありますよね?
そんな時、建設順位を手動で入れ替える方法があるんです!
画面右上の建設アイコンをクリックしてみてください。
すると、建設画面 が開きます。
この建設画面では、現在建設中の建物や、建設待ちの建物が一覧で表示されています。
そして、各建物の右側にある 矢印ボタン をクリックすることで、建設順位を自由に入れ替えることができるんです!
これで、「あ! 今すぐ港を増やしたいんだ!」とか、「弾薬工場を最優先で建てたい!」という時に、建設順位をサッと変更できますね!便利!
…とはいえ、「今、この建物を最優先で建てたい!」 という場合、いちいち建設画面を開いて順位を入れ替えるのも、ちょっと面倒くさい… と感じる時もありますよね?
そんな時に超便利なショートカットがあるんです!
それは、建物を建設する際に、Altキーを押しながら 「+」ボタン をクリックする!
…たったこれだけで、なんと! 建設したい建物が、自動的に建設順位の1位になるんです!
このAltキーのショートカット、本当に便利なので、ぜひ覚えて活用してください!
さて、今回は念願のアフリカ植民(ニジェールデルタ)への第一歩を踏み出し、同時に来るべきベナンとの戦争に向けた準備を進めてきました!
植民地の位置調整というちょっと地道な作業から、アフリカ戦線に不可欠な補給路(輸送船)の確保、そしてベルギー陸軍の主力ユニット解説と近代化まで解説しました。
特に、歩兵を強力な「散兵」にアップグレードするための準備はとっても大切です。
建設を効率化するAltキーのショートカットも、これからどんどん役立つはずですよ!
これで、いよいよアフリカでの領土拡大計画を実行に移す時が来ました。
ターゲットは、お隣のベナンです!
次回、近代化されたベルギー軍は、アフリカの大地でその力を示すことができるのか?
初めての本格的な対外戦争、そして念願の領土獲得なるか!?