MOD

VICTOR:What if the successor to the British throne was a boy?
イギリスの王位継承者の名前はヴィクター。
ザクセン・コーブルク・ゴータ公女の名前はアルベルタ。
二人は史実通りに出会い、史実通りに恋をし、史実通りに結婚しました。
でも、ただ史実と違っていたのは、イギリスの王位継承者は男子だったのです。
ある歴史的事象の結果は偶然によるものでしょうか?それとも、必然によるものでしょうか。
ある些細な偶然が歴史的事象の結果をおおきく狂わすことは、「クレオパトラの鼻」理論として知られています。
クレオパトラの鼻が史実よりも少し低かったら、カエサルとアントニウスがエジプトと同盟することはなく、ローマの歴史は大きく変わっていただろうというものです。
歴史学者たちは因果関係の必然性を重視しますが、歴史は、私たちが思っている以上に、偶然の出来事に左右されるものかもしれません。
たとえばある夫婦の元に生まれる赤ん坊の性別が、男子か女子かというのはほとんど偶然によるものです。
ですがその夫婦がロイヤルカップルである場合、そうした偶然が歴史的事象にもたらす結果は大きなものとなりえます。
もしもヴィクトリア女王が男子だったら、世界史はどのように変化したでしょうか。
どういうMODなの?†
VICTORIA3における、Queen Victoriaの性別を男性maleにし、名前をVictorに変更します。
ヴィクトリア女王には、史実ではサリカ法をとるハノーバー王国の継承権がなく、彼女の即位時にイギリスとハノーバーの同君連合は解消されてしまいました。
しかしヴィクター王にはハノーバー王国の継承権が存在し、イギリスとハノーバーの同君連合が継続したまま19世紀が過ぎていきます。
これは他の歴史的事象に大きな影響を及ぼさずにはいられないでしょう。
ビスマルクはドイツを統一できるのか? 世界大戦は起こらないのか? はたまたより早い時期にイギリス帝国とドイツ諸侯が衝突してしまうのか?
こうした歴史上のifを楽しむMODにする予定です。乞うご期待。
公式フォーラムのスレッドより海外のユーザーからのご意見抜粋†
公式フォーラムの頁
- ビスマルクの難易度が上がりますね。イギリスに対抗するフランス・プロイセン同盟ができるかもしれません。プロイセンはエルザスを諦める代わりにベルギーにクレームをつけるかも。このような強力な大陸同盟はEuropa Unionを彷彿とさせます。
- イギリスが何かと引き換えにハノーバーを諦めるというシナリオはあるかもしれませんが、それにしてもこれは興味深いオルタナティブですね。
- この問いは「反偉人史観」に対する強力なアンチテーゼですね。
- 詳細は異なるかもしれないが、大枠は史実と同じだろう。アル・ゴアが小ブッシュに選挙で勝っていたとしても、イラク戦争が起こっただろうという論文があるが、それと同じだ。
- これは、主にドイツ統一にかかわる紛争でイギリスのイニシアチブを高めるだろう。シュレスヴィヒ危機もそうだし、普墺戦争もそうだ。しかし史実ではザクセン・コーブルク・ゴータ公をヴィクトリアの息子が継承するときにイギリスはこの継承権を放棄していることにも留意しなければならない。ただし、史実におけるこのうごきはドイツ統一後のことである。
- いずれにせよドイツは統一されていただろうが、世界大戦においては、イギリスなしでフランスとロシアは戦わなければならなかったかもしれない。
- オーストリア無しの統一のように、ハノーバー無しで(ドイツが)統一されるだけだろ。
- 普墺戦争か普仏戦争にイギリスが介入するかもしれない。もしくはドイツが史実よりリベラルなかたちで統一されるかもしれない。
- 1884年のブラウンシュヴァイク危機では、ヴィルヘルムよりハノーバー王がブラウンシュヴァイクの継承権で上位にありました。史実ではヴィルヘルムが強引にこれを破棄させましたが。イギリスがハノーバーを保有している場合、ヴィクター王はこれを放棄しないでしょう。プロイセンがドイツ統一の夢を追い続ける限り、この世界線では、エムス電報事件のような小細工は必要ないでしょう。
- ちなみにクレオパトラの父の時代にローマはエジプトを傀儡にしていたので、クレオパトラの鼻が小さかったとしても大勢には影響ないゾ。
コメント欄†