AAR/【Vic3初心者講座】ベルギーで始める近代国家建設!
Victoria3 初心者解説第2回です!
前回では、施設の建設方法を学びました。
今回は、さらに経済を発展させていくために、市場の仕組みを理解し、新たな施設を建設していきましょう!
第2回では、市場の確認から始まり、選挙、そして製法の変更、技術について解説していく予定です。
盛りだくさんの内容ですが、一つずつ丁寧に見ていきましょう!
さて、第1回の最後では、建設局に必要な生地が不足していたため、輸入で急場をしのぎました。
でも、もしかしたら、他にも価格が高騰している商品があるかもしれません。
今のうちに市場をチェックして、問題点を見つけておきましょう!
画面左側のメニューから、今度は市場タブをクリックしてみてください。
うわー、なんだか色々な商品の価格がズラッと並んでいますね…!
最初はちょっと圧倒されるかもしれませんが、落ち着いて見ていきましょう。
この中で、特に重要な商品は3つだけ覚えておけばOKです。
それは、鉄、軟材、そして紙です。
鉄と軟材は、前回建てた建設局で大量に消費します。
そして、紙は、これから登場する行政府や大学といった施設で必要になります。
これらの商品は、政府が大量に購入するため、需要が高く、値段が上がりやすいんです。
もし値段が高騰してしまうと、政府の財政を圧迫し、国家の運営に支障をきたす原因になります。
常に価格をチェックしておきたい、非常に重要な商品たちなんです。
上の画像の赤枠で囲まれている市場価格と書いてあるボタンをクリックすると、価格変動の大きい順に商品を並べ替えることができます。
商品の価格をチェックする際に、とても便利ですよ。
…と、いうわけで、市場の画面をよーく見てみると…
あっ! 紙の値段が、+36%と結構高いですね!
まだ深刻な高騰ではありませんが、放置するとさらに値上がりする可能性があります。
今のうちに、紙の生産を増やして対策しましょう!
紙のアイコンを右クリックしてみてください。 メニューが表示されるので、製紙工場を建設をクリック!
紙の値段が上がり始めている… これはマズイ!
ということで、早速製紙工場を建設して、紙不足を解消しましょう!
はい、またまた地域選択画面になりましたね。
工場の建設方法は、もうバッチリですよね?
収益予測が高い地域を選んで建設すればOKです!
今回もワロンが一番収益が高そうなので、ここに製紙工場を建設することにしましょう!
ワロンの+ボタンをクリックして、建設を開始してください!
これで、紙不足の解消に向けて一歩前進です!
製紙工場が完成すれば、紙の供給が増え、値段も落ち着いてくるはずです。
経済は常に変化していくので、市場をこまめにチェックして、早め早めの対策を心がけましょう!
製紙工場の建設を開始しましたが、市場の画面を毎回開いて価格をチェックするのは、ちょっと面倒くさいですよね。
実は、Vic3には、もっと手軽に商品価格を確認できる便利な機能があるんです。
それが、画面右側に表示されているアウトライナーです!
画面右側の、赤枠で囲まれた部分に、色々な情報が表示されていますね。
これがアウトライナーです。
デフォルトの状態では、黄色い下線を引いたところに商品アイコンが6つ表示されています。
左側の3つは値段が高い商品、右側の3つは値段が低い商品を表しています。
パッと見で、今どんな商品が高騰しているのか、逆に安くなっているのかが分かるので、非常に便利です。
さらに、このアウトライナーは、自分で表示する情報をカスタマイズできるんです!
特定の商品の価格を常に表示させておくことも可能です。
今回は、例として紙の価格をアウトライナーに表示させてみましょう。
左側にある市場タブにある商品リストの中から、紙を探してください。
紙のアイコンを見つけたら、クリックすると、紙の詳細情報が表示されます。
右上に星マークがありますね!
この星マークはお気に入りのような意味合いで、クリックすると、その商品がアウトライナーに表示されるようになります。
星マークをクリックしたら、アウトライナーを見てみると…
はい! アウトライナーに紙の価格が表示されるようになりましたね!
このように、アウトライナーをカスタマイズすることで、常に確認したい商品の価格を、市場タブを開かなくても一目でチェックできるようになります。
もちろん、市場以外にもさまざまな情報を表示できるので、お好みでカスタマイズしてみてください!
鉄、軟材、紙など、重要な商品の価格をアウトライナーに登録しておくと、経済状況の変化に素早く対応できるようになりますよ!
ぜひ活用してみてください。
私はこんな感じにカスタマイズしてみました。
自分が見やすいように、色々試してみるのがおすすめです!
おや? どうやら選挙が行われたようです。
少し待つと、画面上部に、なにやら緑色の博物館みたいなアイコンが出てきましたね。
これは選挙が実施されたことを知らせるアラートです!
Vic3では、4年に1回選挙が行われ、国民の支持によって政府が交代することがあります。
この緑色のアイコンをクリックしてみましょう。
すると、現在の政府構成を確認できる画面が開きます。
ちなみに、この画面は左側にある政策タブからも開くことができますよ!
この画面、ちょっと複雑に見えますが、ポイントを押さえれば大丈夫です。
ざっくり言うと、左側が現在の与党、右側が野党だと考えてください。
そして、この画面で重要なのが、利益団体という要素です。
画面に「知識人」とか「小ブルジョワ」とか、色々な名前が書かれていますよね?
これらが利益団体です。
Vic3の世界では、様々な利益団体がそれぞれの主張を持っており、政治に影響を与えようとしています。
例えば、知識人は教育や権利を重視する利益団体、小ブルジョワは商工業者の利益を代表する利益団体、といった感じです。
これらの利益団体が、ゲーム内の政党を構成し、政府を組織したり、政策を決定したりするわけです。
現在のベルギー政府を見てみると、知識人が率いる自由党が政権を握っているようですね。
画面の黄色で囲まれた部分を見てください。
ここには正当性という数字が表示されています。
現在の政府の正当性は29… うーん、ちょっと低いですね。
正当性というのは、政府の安定度を示す数値です。
正当性が低いと、国民の不満が高まり、様々な問題が発生しやすくなります。
逆に、正当性が高いほど、国は安定し、政策もスムーズに進めやすくなります。
なるべく高い正当性を維持したいところです。
今の政府は正当性が低い… これは、与党を入れ替える必要があるかもしれません。
画面左下にある政府改革ボタンを押してみてください。
政府改革画面では、与党と野党を自由に入れ替えることができます。
手動で色々組み合わせを試してみるのも良いですが、画面の赤枠で囲まれた部分を見てください。
ここにはおすすめの与党が表示されています。
ボタンの左側にある数字は、その与党の正当性を示しています。
このボタンを押すと、正当性が最も高くなるような与党を自動で選択してくれるんです。便利!
今回は、おすすめの与党を試してみましょう。
一番左にある78と書かれたボタンをクリック!
すると、与党の組み合わせが変わり、正当性の数値も上がったはずです。
正当性が高くなったことを確認したら、画面右下の確認ボタンを押して、政府改革を完了しましょう!
これで、ベルギーの政府が新しくなりました。
新しい政府は、より高い正当性を持ち、国を安定的に運営してくれるはずです。
選挙と政府改革は、Vic3の政治において非常に重要な要素です。
しっかりと理解しておきましょう!
さて、紙の価格高騰には製紙工場建設で対応することにしましたが…
アウトライナーを見てみると、軟材の価格も、まだ少し高いままのようですね。
軟材も、建設局が建物の建設資材として大量に購入するため、需要が高い商品です。
軟材の価格が高いままだと、建設費用も高くなってしまいます。
ここは、軟材の供給量を増やして、価格を落ち着かせたいところです。
軟材の供給を増やすには、伐採所を建設するのが一番手っ取り早い方法です。
…でも、今回はちょっと違う方法を試してみましょう。
すでにベルギーにある施設を有効活用して、軟材の生産量を増やしてみようと思います!
画面左側のメニューから、今度は施設タブを開いてください。
この施設タブでは、ベルギー国内にある全ての施設を一覧で確認できます。
工場、農園、鉱山… 色々な施設が並んでいますね。
画面を下にスクロールしていくと…
ありました! 伐採所です!
伐採所という文字の左側にある、矢印のようなマークをクリックしてみてください。
すると、各地域の伐採所が、その下にリスト表示されます。
今回は、試しにワロンの伐採所をクリックしてみましょう。
すると、ワロンの伐採所の詳細画面が表示されました。
この画面の赤枠で囲った生産商品の欄を見てください。
軟材のアイコンの隣に、硬材のアイコンもありますね。
そう、伐採所は軟材だけでなく、硬材も生産する施設なんです。
そして、硬材アイコンの右側を見てください。
お金のアイコンがあまり積み重なっていませんね。
これは、硬材の価格が下がっていることを示しています。
今は硬材の需要があまり高くない、ということですね。
せっかく伐採所があるのに、硬材の生産に力を入れても、あまり儲かりません。
それなら、硬材の生産を少し抑えて、代わりに需要の高い軟材の生産量を増やしてみましょう!
Vic3では、施設の生産方式を変更することで、生産する商品の種類や量を調整できるんです。
画面中央にある、紫色のアイコンをクリックしてみてください。
すると、3つの生産方式が表示されましたね。
現在は真ん中の製法になっています。
軟材生産を優先のアイコンにマウスカーソルを合わせてみましょう。
ポップアップが表示され、予想される収支と生産性がどちらも上昇する、と書かれていますね!
さらに、予想価格の欄を見ると、軟材の価格は少し下がり、硬材の価格は少し上がる、と予想されています。
これは、軟材と硬材の価格バランスが良くなることを意味しています。
良いことづくめですね!
迷わず、軟材生産を優先のアイコンをクリックして、生産方式を変更しましょう!
これで、ワロンの伐採所は、軟材の生産量を増やし、硬材の生産量を減らすようになります。
しばらくすれば、軟材の供給が増え、価格も落ち着いてくるはずです。
このように、施設の生産方式を状況に合わせて変更することも、経済をうまく回していくための重要なテクニックの一つです。
覚えておきましょう!
…ところで、先ほど方式を変更する際に、紫色のアイコン以外にも、黄色や緑色のアイコンがあったことに気づきましたか?
これらのアイコンは、それぞれ異なる種類の生産方式を表しています。
簡単に説明しておきましょう。
これらの生産方式を上手く使い分けることで、経済をより細かくコントロールできるようになります。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていきましょう!
これらの様々な生産方式は、最初から全て使えるわけではありません。 技術を研究することで、新しい生産方式がアンロックされていくんです。 Vic3の世界では、技術の進歩が経済発展の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
画面左側のメニューから、今度は技術タブを開いてみましょう。
技術タブを開くと、技術ツリーが表示されます。 技術は大きく分けて3つのカテゴリーに分類されています。
「生産」、「軍事」、そして「社会」の3つです。
施設の生産方式の大半は、このうち「生産」カテゴリーの技術を研究することでアンロックされます。
…とはいえ、この技術ツリー、最初はちょっと複雑で、「どの研究がどの施設に対応しているのか、イマイチ分かりづらい…」と感じるかもしれません。
そこで参考として、生産技術ツリーに、その技術で強化される生産品をまとめた画像を用意しました。
この画像を参考に、研究を進めていくと、効率的に国を発展させることができるはずです。
初心者は、基本方式の技術を中心に研究を進めていくのがおすすめです!
「生産技術ばかり研究していたら、軍事や社会の技術が全然進まなくなってしまうのでは…?」
そう心配になる人もいるかもしれません。
でも、安心してください。
Vic3では、技術は徐々に普及していく仕組みになっています。
たとえ、プレイヤーが積極的に研究しない分野でも、自動的に少しずつ技術が進んでいきます。
しかも、プレイヤーが技術を全く選択しなかった場合、その分の研究力が技術の普及に回されるため、何もしないという選択肢も、実はアリなんです。
もし、どの技術を選べばいいか迷ってしまったら、いっそのこと技術を選ばない、というのも一つの手です。
さて、技術ツリーを見て、色々な技術を研究したくなってきたかもしれませんが、ちょっと待ってください!
技術ツリーを進めていく上で、注意しておきたいポイントがあるんです。
各技術のアイコンの下に、ローマ数字が書かれているのに気づきましたか?
これはTierと呼ばれるもので、技術ツリーの段階を表しています。
Tierは、技術の重要度や研究難易度を示す目安のようなものです。
そして、重要な注意点というのが、「一段階ずつ研究を進めないと、研究速度がガクッと落ちてしまう」ということなんです!
例えば、Tier2の技術がまだ全部終わっていない状態で、いきなりTier3の技術を研究しようとすると… 研究がなかなか進まなくなってしまうんです!
せっかく研究を始めても、なかなか終わらない… なんてことになったら、もったいないですよね。
ただし、別のカテゴリー(軍事や社会)のTierで未研究の技術があっても、生産カテゴリーの研究には影響ありません。
例えば、軍事カテゴリーのTier2技術「財政権」をまだ研究していなくても、生産カテゴリーのTier3技術「ダイナマイト」は、ペナルティなしで研究できます。
あくまで、同じカテゴリーの中で、一段階ずつ研究を進める、ということを意識すればOKです!
さて、「どの研究から始めればいいか」、という話に戻りましょう。
ベルギーは、初期技術がかなり進んでいる国なので、「これだけは絶対に研究しておきたい!」という技術は、実はもう既に研究済みなんです。
素晴らしい!そのため、どの研究を選んでも、基本的にはOKです。
先ほど、初心者の方には生産技術がおすすめ、と言いましたが…
今回は、ちょっと趣向を変えて、社会技術の「製薬」から研究を始めてみようと思います。
なぜ製薬を選ぶのかというと、その下にある「キニーネ」という技術が非常に魅力的なんです!
Vic3では、一度に複数の技術を同時に研究することはできません。
しかし、次に研究したい技術を予約しておくことはできます。
技術アイコンの左上にある「+」ボタンを押すと、研究予約ができます。
まずは、製薬のアイコンをクリックください。
これで製薬の研究が開始されました。
次に、キニーネのアイコン左上にある+ボタンを押してみましょう。
これで、キニーネも研究予約に追加されました。
(もちろん、キニーネを押すと自動的に前提技術である製薬も選択されますが、今回は練習です!)
…なぜ、そこまでしてキニーネを研究したいのか?
それは、キニーネが植民地を作る上で、非常に重要な技術だからです!
キニーネを研究しないと、植民地を広げるスピードが非常に遅くなってしまうんです。
第1回で、ベルギー国内では綿花農園を建設できなかったことを覚えていますか?
アフリカなどの植民地には、綿花農園はもちろん、ベルギーでは生産できない様々な嗜好品(コーヒー、茶葉など)を生産できる地域がたくさんあります。
植民地を広げれば、資源不足を解消し、新たな収入源を確保することができます。
キニーネの研究は、そのための第一歩というわけです。
そのためにも、まずはキニーネを研究して、植民地化をスムーズに進められるように準備しておきましょう!
……ということで、第2回はここまで!
今回は、市場のチェックから始まり、製紙工場の建設で紙不足を解消したり、選挙で政府を刷新したり、伐採所の生産方式を変更して軟材の供給を増やしたり、そして最後に技術研究まで、盛りだくさんの内容でお届けしました!
Victoria3の世界、少しずつ理解が深まってきたでしょうか?
次回の第3回では、いよいよ植民地経営……ではなく! (笑)
もう少しだけ、内政をじっくりと進めていきたいと思います!
紙や木材はもちろん、市場に出回っている他の商品にも目を向けて、ベルギー経済をさらにパワーアップさせる方法を探っていきましょう!
第3回:輸入戦略を見直し、鉄道でインフラを強化! 経済発展の基礎を固めよう