AAR/【Vic3初心者講座】ベルギーで始める近代国家建設!

第3回:輸入戦略を見直し、鉄道でインフラを強化! 経済発展の基礎を固めよう

【注意:制作途中】 このAARは現在編集中です。画像は後日追加予定です。

Victoria3 初心者向けAAR 第3回です!

第2回では、市場の状況をアウトライナーで確認し、紙不足を製紙工場の建設で解消しました。
今回は、貿易と輸入、鉄道を学んでいきましょう!

供給不足の商品をチェックしよう

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さて、ゲーム画面右のアウトライナーに目をやると…
おや? 何やら赤いアイコンが2つ表示されていますね。

どうやら、「大砲」と「発動機」が供給不足のようです。
市場タブを開いて、順番に見ていきましょう。

まずは「大砲」から。
大砲は、軍事施設などで使用される商品ですが、需要を見てみると… なんとたったの「2」しかありません。
この程度の需要のために、わざわざ大砲工場を新しく建設するのは、ちょっと効率が悪いですよね。

そこで、今回は貿易を活用してみましょう。
大砲は、イギリスから輸入するのが手軽そうです。
輸入ルートを確立すれば、すぐに供給不足は解消できるでしょう。

続いて、「発動機」を見てみましょう。
発動機のアイコンをクリックして、詳細情報を確認してみます。

詳細画面を見てみると、発動機は現在国内生産がゼロで、イギリスからの輸入に頼っている状態のようですね。
そして、発動機は主に鉄道で使用されていることが分かります。
鉄道は、これからベルギーを発展させていく上で、非常に重要な施設です。
ということは、今後、発動機の需要はどんどん増えていくことが予想されます。

大砲のように輸入で済ませることもできますが、需要が増え続ける商品であれば、今のうちに国内生産体制を整えておく方が、長期的に見て安定した供給に繋がります。
というわけで、今回は発動機工場を建設することにしましょう!

発動機工場を建設! 赤字でも大丈夫?

発動機工場を建設しよう! と意気込んでみたものの…
建設画面を見てみると、収益予測の欄が真っ赤になっていますね!

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「えっ、赤字なの!? 建設して大丈夫なの?」と不安になるかもしれません。

…でも、全く新しい種類の工場を建設する場合、初期の収益予測が赤字でも、あまり気にしないでください!
なぜなら、この収益予測は、あくまで工場がフル稼働した場合の予測だからです。
実際には、工場は需要に合わせて徐々に成長していくので、最初から大きな赤字になるわけではありません。
むしろ、供給不足を放置しておくと、経済全体に悪影響が出てしまう可能性もあります。
ここは先行投資だと思って、思い切って建設を進めていきましょう!

建設場所は、ワロンを選んでみましょう。
フランドルとワロンを比較すると、ワロンの方が収益予測が少しマシ… と言っても、まだ赤字ですが(笑)。
まあ、気にせずワロンに発動機工場を建設開始!

これで、工場が完成したら発動機の供給不足も解消されるでしょう。
アウトライナーに供給不足が表示されたら、このように原因を突き止め、適切な対策を講じていきましょう!

…あ! そうそう!
工場が完成したら、イギリスからの発動機の輸入を停止するのを忘れないでくださいね!
貿易には、わずかですがコストがかかります。
自国で生産できるようになった商品をわざわざ輸入し続けるのは、無駄な出費になってしまいます。
輸入ルートの見直しも、経済運営におけるちょっとしたコツですよ。

フランスからのお誘い!? 貿易協定とは?

発動機工場の建設を進めていると…
画面の右上に、なにやら手紙のアイコンが表示されましたね。
クリックしてみましょう。

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どうやら、フランスから貿易協定のお誘いが来たようです!

ここで少し、ベルギーの外交関係を整理しておきましょう。
自国の外交関係は、画面左上の国旗をクリックして、上の外交をクリックすると表示されます。

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ゲーム開始時点のベルギーは、

といった状況です。

さて、今回のフランスからの提案、貿易協定とは一体どんなものなのでしょうか?
簡単に言うと、貿易協定を結んだ国同士では、全ての商品にかかる関税がなくなるんです。
関税がなくなると、貿易が活発になりますね!
貿易協定には、他にも様々な効果が期待できるのですが、まずは関税がなくなる、という点を覚えておきましょう。

今回のフランスとの貿易協定ですが、締結しても国内経済が劇的に変化するわけではありません。
かといって、拒否してもフランスとの関係が悪化するわけでもありません。
言ってしまえば、受諾するか拒否するかは、プレイヤーの好み次第、という感じです。

今回は、フランスとの関係を深めておくのも悪くないでしょう。
貿易協定を受理することにしましょう!

これで、ベルギーはイギリスに加えて、フランスとも貿易協定を結びました。
貿易がさらに活発になるかもしれませんね!

輸入戦略を見直そう! 何を輸入すべきか?

さて、フランスとの貿易協定も締結し、貿易がさらに身近になったところで、改めて輸入について考えてみましょう。
市場タブを開いてみてください。

冒頭で、アウトライナーに表示されていた供給不足は解消しましたが、市場の商品リストを見てみると、まだ供給がゼロの商品がいくつかありますね。
供給がゼロということは、国内で全く生産されておらず、輸入もされていない状態です。

ここで注意してほしいのは、供給不足としてアウトライナーに表示されるのは、政府が購入している商品に限られるということです。
高級品など、民間のみが購入する商品は、供給不足になってもアウトライナーには表示されません。
市場タブをよく見て、隠れた供給不足がないか確認することも大切です。

市場の商品価格をよく見てみると、価格が高騰している商品もいくつかありますね。
「よし、じゃあ全部輸入で解決だ!」… ちょっと待ってください!
安易に輸入に頼るのは、実は危険なんです。

もし、国内に生産工場があるにも関わらず、外国の安い商品を大量に輸入してしまうと、国内の工場の利益が大きく落ち込んでしまいます。
国内産業が衰退してしまう原因にもなりかねません。

輸入は、あくまで最終手段と考えましょう。
積極的に輸入するのは、嗜好品や生地といった、自国で生産するのが難しい商品に限定するのが基本戦略です。

例えば、茶葉を見てみましょう。
茶葉はベルギー国内では生産できません。
嗜好品として需要もあるので、輸入するのは理にかなっていますね。

では、磁器はどうでしょうか?

磁器も価格が高騰していますね。
磁器も輸入で解決… と安易に考える前に、ちょっと待ってください。
磁器は、ガラス工房で生産することができます。
そして、ガラス工房は、木材と鉛からガラスと磁器を生産する施設です。

木材と鉛… どちらもベルギー国内で生産できる資源ですね!
ということは、ガラス工房を建設すれば、磁器を国内で生産できるはずです!

…でも、ちょっとおかしいですね。
ベルギーにはまだガラス工房がないはずなのに、ガラスの価格は、それほど高騰していません。
一体どうなっているのでしょうか?
ガラスの商品詳細を見て、内訳を確認してみましょう。

…なるほど!
どうやらベルギーは、ガラスを全てイギリスから輸入しているようです。
だから、国内にガラス工房がなくても、ガラスの価格が安定しているんですね。

しかし、これは裏を返せば、イギリスにガラスを依存している状態とも言えます。
もし、イギリスとの関係が悪化したり、イギリス国内でガラスの供給不足が起きた場合、ベルギーのガラス供給は途絶えてしまうかもしれません。

ここは、ガラス工房を自国で生産できるようにして、イギリスからの輸入を減らしていくのが、長期的に見て賢明な戦略と言えるでしょう。
国内産業を育成し、自給自足体制を強化していくことは、国を豊かにする上で非常に重要です。

というわけで、次はガラス工房の建設に着手し、輸入依存からの脱却を目指しましょう!

インフラ不足!? 鉄道建設で市場アクセスを改善!

さあ、いよいよガラス工房を建設しましょう!
地域選択画面から、ガラス工房を選び、ワロンでの建設を開始… …しようとしたのですが、
あれ? ワロンの一番左の列に、なにやら赤く「0」と表示されていますね?

この一番左の列は、その州の残りインフラを示しています。
この残りインフラがマイナスになってしまうと、市場アクセスが減少してしまうんです。

市場アクセス… 聞き慣れない言葉が出てきましたね。
市場アクセスとは一体何なのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

マップから、ベルギー南部をクリックしてみてください。
ワロン州が表示されたと思います。
ワロン州の情報が表示されたら、赤く囲った「現地価格」をクリックしてください。

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はい、これがワロン州での商品の値段を示した画面です。
実は、Victoria3では、商品の価格は州ごとに決まるんです!
例えば、鉱山がたくさんある州では鉄が安くなりやすく、家具工場がない州では家具が高くなりやすい、といった具合です。

そして、これまで私たちが市場タブで見ていた価格は、実はベルギー全体の平均価格だったんです!

市場アクセスの話に戻りましょう。
インフラが不足して市場アクセスが減少すると、この平均価格と、各州の現地価格の差が大きくなってしまいます。
つまり、その州でたくさん生産している商品は、平均価格よりもさらに安く売られてしまい、あまり生産していない商品は、平均価格よりもさらに高く売られてしまう、ということです。

ワロン州の場合、インフラ不足によって市場アクセスが低下すると、ワロンで作られた商品が国内市場に届けにくくなり、逆に、ワロンが他の州から商品を買うのも難しくなってしまいます。
このまま放置していると、ワロンの経済活動が停滞し、ベルギー全体の工業化の大きな足かせになってしまいかねません。

市場アクセスを改善する方法は、主に2通りあります。

まずは、手っ取り早くインフラを強化できる道路整備の布告から見ていきましょう。
画面上部の左から2番目に表示されている「権力」の数値をチェックしてください。
布告は、この権力を消費することで発令できます。

政治レンズから、「布告」を選択すると、一番左に「道路整備」がありますね。
[ここに政治レンズの布告選択画面と道路整備を強調した画像を挿入] この布告を発令することで、一時的にインフラを強化することができます。

ただし、インフラは施設の建設などによって常に変化するものです。
道路整備の布告は一時的な対処法であり、同じ州に2重に発令することはできません。
まだ鉄道が未研究の国や、災害などで一時的にインフラが大きく減少した時などにおすすめの方法です。

今回は、より根本的な解決を目指して、鉄道を建設していきましょう!

鉄道を建設! でも赤字…? 助成金で解決!

ワロン州の施設をクリックして、画面を下にスクロールしていくと… ありました! 鉄道です!

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Victoria3では、施設の建設は、地域選択画面からだけでなく、個別の施設画面からも行うことができます。
鉄道の施設レベルの隣にある「+」マークを押して、鉄道の建設を開始しましょう。

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…しかし、ここでまた問題が発生しました。
赤枠で囲われたところに、なにやら赤い人マークがありますね。
これは、「労働者が埋まっていない」という警告です。
このまま鉄道を建設しても、労働者が集まらず、鉄道が十分に機能してくれない可能性があります。

残念ながら、Victoria3の鉄道は、特に収益性の悪い施設の一つです。
建設費用や維持費がかかる割に、利益が出にくいんです。
そのため、賃金が低く、労働者が集まりにくいという問題が発生しがちです。
しかし、鉄道がないとインフラに致命的な打撃を与えてしまい、市場アクセスが悪化してしまう… まさに悩ましい存在です。

ここは思い切って、鉄道に助成金を出して、労働者が常に埋まるようにしましょう!

以前のバージョンでは、鉄道は初期設定で自動的に助成されていたのですが、残念ながら現バージョンでは手動で設定する必要があります。
今後のバージョンもしかしたら、以前のように自動的に助成されているかもしれません。

一応、この鉄道の建設画面からも助成金の設定はできますが…
すべての州の鉄道に、いちいち助成金を設定するのは、ちょっと面倒ですよね。
そこで、施設タブから一気に設定してしまうのがおすすめです。

施設タブをクリックして、画面を下にスクロールしていくと、 「鉄道」がありますね。

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この赤で囲われた部分(助成金設定ボタン)をクリックすれば、全国の鉄道に一括で助成金を設定することができます!
簡単!

これで、ワロン州のインフラ問題も解決し、鉄道もスムーズに建設が進むはずです。
市場アクセスが改善され、ベルギー経済もさらに発展していくでしょう!


第3回はここまで!

今回は、供給不足の解決から始まり、貿易協定、輸入戦略の見直し、そして鉄道建設と、盛りだくさんの内容でお届けしました。
Victoria3の経済システムの奥深さ、少しは感じていただけたでしょうか?

次回の第4回では、施設建設に焦点を当てて、さらに経済を発展させていく方法を探っていきましょう!
お楽しみに!


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