欧州の中ではかなり遅れた技術、前時代的な法律、軍隊を持ち、史実では「瀕死の病人」と呼ばれていた。このゲームの末期にあたる1922年に滅亡し、現在のトルコ共和国の元となった国である。
本作でも病人扱いされており、固有ジャーナル「ヨーロッパの病人」や、オスマンで最高の医療を提供する固有実績が存在する。また、プレイ次第ではトルコに変貌する。
AIオスマンは非承認国になっていることも多いが、これはイベントで降格しているせいであり、ゲーム開始時は承認国としてスタートする。
初期列強の没落により列強に居座っていることもあれば、逆に未承認国家に転落し周辺国の関税同盟配下になることもあったりと浮き沈みが激しい。
19世紀初頭に数々の戦乱に巻き込まれたオスマン帝国では、復興に向けた試みが幾度となく講じられてはいたが、この帝国の凋落を防ぐにはまだまだ十分とは言えないだろう。
軍隊は弱い、工業力もない、ジャーナルでデバフをかけられているなど悲惨の一言。
おまけに北のロシアやオーストリア、南のエジプトとは関係が最悪であり、近所の味方は碌なものがいない。
それでも初期のインフラについてはティグリス・ユーフラテス川のバフもあるためそこそこ優秀であり、さらに人口が程よく全土に散らばっているので建設の自由度は高い。それをうまく生かして後述のタンジマート「都市化」のジャーナルクリアを目指しながら工業化を進めていこう。
ランク | 政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
9(大国) | サルタン国 | 145+63 | 25 | 15.6M | 19.5M | 22.0% | 貧困(10.4) | スンニ派 | トルコ |
君主制を変更すると国名がトルコになる。
権力構造 | 経済 | 人権 |
君主制 | 伝統主義 | 検閲 |
専制政治 | 重商主義 | 労働基本権の無保障 |
国民至上 | 土地ベース課税 | 児童労働許可 |
国教 | 農奴制 | 法的被後見 |
世襲制の官僚 | 植民地なし | 社会保障なし |
農民召集兵 | 警察なし | 移住規制なし |
治安維持なし | 学校なし | 奴隷貿易 |
医療制度なし |
初期は制度が一切なし。大国の中では最も遅れた法律郡と言っても過言ではなく、清やペルシャといった非承認国より遅れている。
史実通りに奴隷制度がまかり通っている。ゲーム的には地主の経済力を強化しているだけなので特にデバフがかかっているわけではないが。
伝統主義経済の土地ベース課税で世襲制の官僚、さらに農奴制と農民召集兵を維持する専制政治の衰退帝国であり、さっさと改革していきたい。
唯一の救いは君主がインテリなのでインテリ政策を推進しやすい所か。
ヨーロッパでは最も遅れたレベルであり、綿繰り機すら研究されていないお粗末っぷり。
軍事技術については未承認国である南のエジプトよりも遅れており、戦争での劣勢は必至である。
戦列歩兵の技術が最初からあるだけマシである。
工具や鉄は最初からそこそこある上に未開発の鉱山資源もある一方、
戦列歩兵の技術があるにも関わらず肝心の武器がどう考えても足りてない。
タンジマートの兼ね合いもあるため、鉄や武器工場の増築は必須だろう。
名前 | 所属団体 | イデオロギー | 特性 | 出現開始 | 出現終了 | 備考 | 出現可能性 |
サバハディーン オスマンオウル | ![]() ![]() | ![]() | 野心的 文学的 革新的 | 1899.1.1 | 1935.12.31 | 「君主制」である | 25 |
エンヴァー パーシャ*1 | ![]() | ![]() | セレブ司令官 野心的 直接的 | 1908.1.1 | 1936.1.1 | 指導者として登場する可能性がある | 扇動者:25 指導者:50 |
企業名 | 設立条件 | 企業補正対象条件 | 繁栄ボーナス |
テルザーヌ・イ・ミール | 技術:水圧クレーン 東トラキア州に軍用造船所が10以上 | 軍用造船所 | 海軍防御+10% |
オスマン・タバコ公社 | 主要文化がトルコである タバコ農園が5以上の州が4以上 以下のいずれでもない ・補正:ヨーロッパの病人を持っている ・非承認国である | タバコ農園 | 生産技術伝播+10% |
アラティーニ工場 | マケドニア州の小麦畑・ライ麦畑のいずれかが10以上 以下のいずれでもない ・補正:ヨーロッパの病人を持っている ・非承認国である | 小麦畑 ライ麦畑 | 食品産業処理量+10% 差別による急進派-10% |
オリエント鉄道 | 東トラキア州を領有している 鉄道のある州がバルカン地域に4以上 以下のいずれでもない ・補正:ヨーロッパの病人を持っている ・非承認国である | 鉄道 | 威信+10% |
タンジマートを終えないと設立できないので後回し。
さっさと工業化し、なんとしても忌々しい「ヨーロッパの病人」ジャーナルをクリアしたい。
クリアするにはゲーム開始から20年以内に複数の「タンジマート」ジャーナルで提示される条件を達成する必要がある。
もし期限内にクリアできなかった場合、病人は死人と化して臣下は独立、オスマン自身は非承認国家落ちしてしまう。
20年以内に初期6つ+拡張ジャーナル1つの計7つのうち、4つ達成すればよい。
比較的簡単なものもあるが、20年という時間的制約下で複数の条件達成を求められるため難易度が高い。取捨選択が重要。
パラドの慈悲か、全州のうち75%に都市セクターが建設されるだけでOKとなっている。
都市化100で都市セクターが生まれるため、都市化+20の工場系を中心に各種施設を分散して建てていけば何とかなる。
初期の建設力ではどう考えても間に合わないため建設セクター増設は必須。
増設を支えるために奉仕を始めとする消費税の追加や増税による財源確保や工房・鉄鉱山・伐採所の増設や研究による生産効率改善がどれだけできるかが鍵。
分離運動が起こらなければよい。よほど非効率な工場を建てたり特定民族を弾圧し続けない限り達成できるはず。
陸軍200師団と戦列歩兵&自走砲が条件。一瞬条件を満たせば達成可能なので、資金に余裕ができてから軍拡し一瞬製法を変更すればよい。何なら初期軍隊でも徴兵した総数は200を超えるので、シリア奪還のついでに達成してしまうとよい。どうせ農民徴兵の法律は変更するので遅いか早いかの違いでしかない。
消費or土地ベース課税以外、任命制の官僚、官僚制0以上。
課税システムの変更のために経済システムの伝統主義も変更が必要。
貴族がとても邪魔で達成しにくいが、タンジマートで指定されなくともいずれやらなければならない事である。根気よく祈ろう。
史実の第二次エジプト・トルコ戦争関連のジャーナルにして本ゲームの時報。エジプトからシリア地域を奪還するというもの。
放置しているとエジプトは向こうからやってくる上、技術はエジプトが格上。つまりどのみち戦うことになる。
よって序盤からこのジャーナル達成を狙った動きが必要。
Ver1.1の変更により、最初の1戦に限り英仏の介入を受けることが現実的となった。史実通り英仏を引き入れよう。
列強ランクならば一回の戦争で引き込みと全てを取る事が可能な為、公務員と軍人の給金を一時的に上げて国威を稼ごう。
もたもたしていると英仏が戦争を始めるようになるため、早めに仕掛けてしまいたい。
引き入れる列強としてはフランスが最有力、次点でイギリス。最初の1戦で可能な限り回収したいため、どちらか一方のみでよい。
上記のシリア奪還を完了することにより追加される拡張ジャーナル。
条件は「エジプトを傀儡にする」もしくは「シナイ・上エジプト・中央エジプト・下エジプトの所持」。
圧倒的に後者が簡単ではあるが、エジプトを傀儡化して併合することで完全にかつてのオスマンが復活する。
ただシリア奪還とは違い、列強が靡かないどころかエジプト側につく可能性すらある。
それでも序盤からジャーナル達成を意識して内政を進めれば十分達成できる範囲内と言えるだろう。
条件は大学5つの稼働及び識字率を20%上昇させるというもの。
識字率は財力×2%+公共施設レベル補正であり、20年で運用可能なのは宗教学校Lv3(+30%)が限界。人口の9割が下層民であること考えると下層民の財力を14程度まで上げる必要がある。
下層民の初期財力は10に満たないためこれだけでも相当厳しい戦いとなる。
研究の選択肢も「経験論」→「弁証法」を急いで終わらせる必要があり、官僚改革の「ロマン主義」や財力確保のための生産系研究との食い合いもある。
ver1.2で20%まで軽減されたとは言え、依然として難易度が高め。
タンジマートを完遂した場合はイベントが発生。以下の中から選択する事になる。
・五年間、本拠地内の攻撃、防御+20%。軍事革新+25%
・アッティカ・ペロポネソス・クレタ・北セルビア・南北トランシルヴァニアの請求権獲得。
・五年間、行政力+10%
下の選択肢は論外として、列強に打ち勝てる軍事バフか無期限の請求権を選択する事になるだろう。
シリア奪還のみでタンジマートを終わらせた場合はエジプト請求権が丸々残る事になる。
エジプトに絡んできた列強をシリア地方で撃退する事でエジプトの拡張が安全に終わらせる事が出来る。
ようやく資源の為の対外拡張への道筋が整った。オスマンが足りない重要資源は染料、ゴム、材木となる。
奪還対象のエジプトを併合したと仮定しても、特に枯渇が酷いのは染料なので農作地を早期に開拓したい。
だが、内部改革を優先してきたオスマンにとって植民地開拓は後回しになっていることが多いので戦争で獲得するのが近道となる。
アヘンもとれて併合も素早く出来るペルシャか、農作地として豊かなエチオピア諸国が列強の関心も付きにくく戦争での拡張でお勧め。
アラビア半島は休戦オマーンが保護領である以上最低でも英国の関心が付いているので逆におすすめできない。
石油の時代が到来したら石油を掘って列強のエネルギーを握る事が可能になる。石油王となったオスマンで世界の工場として君臨しよう。
極めてゲーム的な攻略法ではあるがゲーム開始時に初期の地主リーダーを追放するとそこそこの確率でイデオロギーが奴隷制廃止論者になった上で在野の扇動者になる。そのまま採用することで奴隷禁止と農奴制以外の方への政治運動が発生するようになる。ただし奴隷制廃止論者以上に異なるイデオロギーに変化するので注意が必要。
奴隷制廃止論者のリーダーにした場合は知識人と一緒に政府に入れてもある程度正当性が担保できるようになり、凄まじい速度で奴隷制と農奴制を終わらせることができる。
他にも共和主義者は世襲制官僚など他にも変えたい法律がたくさんあるオスマンには有用なイデオロギーはあるので色々試してみるのも手。特にリーダーは35歳とそこまで高齢ではないため直ぐ亡くなる可能性も低い。
詳細はリーダーイデオロギー戦略を参照。
ただし、指揮権の付与はDLC要素なので、ない場合はコントロールが難しい。奴隷禁止法案を一瞬だして直ぐにキャンセルすることで急進性を高めて革命を進めるのもアリかもしれない。革命の進捗80%辺りで即法案を可決できるイベントが発生するかも。
実績名 | 達成条件 |
ヨーロッパの健康な人 | 公共施設の医療制度がレベル5 列強1位 |
実績説明文からは分かりづらいが列強1位になる必要がある。
とはいえそれ以外に特段難しい条件は無く、列強1位もタンジマートを突破出来たプレイヤーであればさほど難しくはないと思われる。
医療制度レベル5解放が社会Ⅴ研究なので単純に時間がかかるが、条件の達成順は問われないのでのんびりやろう。
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