正式名称「ネーデルラント王国」。
ウィーン会議にて「ネーデルラント連合王国」として出発したはずの国家だが、南部のベルギーが独立。
残されたオランダの行く末は...
なお日本では「オランダ」の通称で親しまれており、現政府も例外として「オランダ」の通称を認めている。
本作の翻訳も「オランダ」が採用されているため、本記事でも基本的には「オランダ」で記載する。
統一国家オランダとしての歴史はかなり浅いが、オランダの土地としての歴史はかなり長い。
ベネルクス*1地域は古くより毛織物産業が発展しており、都市の商工業者が大きな力を持つ場所であり様々な国家の係争地であった。
1384年、フランスの封建諸侯*2ブルゴーニュ公国の『豪胆公』フィリップ2世は支配領域を全ベネルクスに広げフランス最大の諸侯となる。
しかしその曾孫にあたる『突進公』シャルルが男子を残さず戦死してしまい、娘婿でハプスブルク家の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世がベネルクス地域とブルゴーニュ公国を相続する。
その後和約によりブルゴーニュ公国はフランスに引き渡され、ベネルクス地域はハプスブルク家の統治下となる。
マクシミリアン1世の孫にあたる神聖ローマ皇帝カール5世*3の死後、ネーデルラントはスペイン・ハプスブルク家の統治下になる。
しかしスペインの重税に耐え兼ね現在のオランダにあたる北部7州が分離独立、1581年にスペイン王の統治権を否定する宣言が成された。
そしてドイツの貴族ナッサウ家が総督として治めるネーデルラント連邦共和国が成立、これが現在のオランダの原型である。
17世紀にはアジアやアメリカ大陸へ一気に進出し、アメリカにはニューアムステルダムを建設しアジアではインドネシアを抑えて日本の長崎に商館を構える等発展を遂げる。
だが幾度もイギリスに襲われ敗北、ニューアムステルダムはイギリスに奪われニューヨークになり、アジアの利権は抑えるが香辛料価格が順調に低下し覇権はあっさり衰退する。
1795年には革命フランスに襲われ傀儡化、後に併合される。
ナポレオン没落後全ベネルクスを加えてネーデルラント連合王国が誕生するが、1830年にベルギー独立戦争によりベルギーが独立。
これによりゲーム開始時点のオランダに至る。
初期でのランクは大国だが、陸も海も軍隊が弱く正直強さを感じられる要素がない。
だが有難いことにオランダ領東インドとしてインドネシアに植民地がある上、初期から植民地搾取が通っているので外に向けて拡張していくのが良いだろう。
政治体制 | 国家元首 | 所属団体 | 正当性 | 相続人 |
立憲君主制 | ウィレム フォン・オラニエ・ナッサウ | 小ブルジョワ | 95% | ウィレム フォン・オラニエ・ナッサウ |
初期から制限選挙・植民地搾取・公共学校が制定済み。植民地を必要としている関係上非常にありがたい。
植民地の発展が国家の希望なのだが、公共投資までされておきながら人口が希薄なので発展速度が非常に遅い。
しからば、やはり侵略と戦争で人口を確保する他にない。
国家至上でも差別されないフランドル、ワロニア人がいるベルギーを引きつぶしたいところ。
どうせ大国が介入してくるので恩義を売りまくって世界大戦にするほかない。
世界大戦にしたら、後は介入させた列強国に任せよう。というよりほかに何もできない。
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