ハンガリー、ボヘミア、イタリアなど多くの民族を抱える列強国であるオーストリア帝国。
この頃はプロイセンとドイツの主導権を巡り争っており、領地の民族問題に直面している。
ハンガリー人と妥協するか、ドイツを統一するか。プレイヤーが命運を決める番だ。
それは完全なる調和なのか、それとも不安に苛まれる停滞か。この時代のオーストリア帝国についての見解は見る人によって異なることだろう。全国的に革命運動が抑圧されてはいるが、この現状がいつまでも続いてゆくことになるのだろうか?
初期での国旗はハプスブルク帝国の黒黄の国旗で、選挙を制定すると中央の国章が消える。
ジャーナル「ハンガリー人の問題」を達成するとオーストリア=ハンガリー帝国の国旗になる。
オーストリアでドイツを統一すると、プロイセン主体のドイツとは異なり神聖ローマ帝国を模したドイツ連邦(1815年にウィーン会議にて成立した方。現ドイツ連邦共和国とは別)の旗が国旗となる。
政治体制 | 国家元首 | 所属団体 | 正当性 | 相続人 |
カイザーライヒ | フェルディナント フォン・ハプスブルク | オーストリア貴族階級 | 54% | フランツ・ヨーゼフ フォン・ハプスブルク |
皇帝はフェルディナント1世で、特性により人気度が低いため権力にペナルティがかけられている。史実では1848年の革命で退位し甥の相続人であるフランツ・ヨーゼフに帝位を譲ったが、ゲームでは特に退位イベントはない。
州名 | 主要都市 | 初期インフラ(使用量/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設(施設名+最大レベル) | 初期小作農数 | 初期未就業者数 | 州補正(補正名称(補正内容)) |
ボヘミア | プラハ | 60/68 | 行政府10,武器産業5,食品産業5,ガラス工房3,大学2,石炭鉱山2,鉄鉱山5,伐採所3,ライ麦畑7,兵舎30,徴兵センター2 | 869k | エルベ川(インフラ+15.0%) | ||
モラヴィア | ブルノ | 23/45 | 織物工場3,食品産業3,石炭鉱山2,伐採所3,小麦畑4,兵舎10,徴兵センター6 | 381k | なし | ||
西ガリシア | ジェシュフ | 8/53 | 行政府5,ライ麦畑2,家畜牧場1,兵舎10,徴兵センター8 | 石炭,鉄,伐採所 | 523k | なし | |
東ガリシア | ルブフ | 8/53 | 行政府3,小麦畑3,家畜牧場2,兵舎10,徴兵センター10 | 石炭,伐採所 | 671k | なし | |
東スロヴァキア | コシチェ | 4/33 | 伐採所3,小麦畑1,兵舎10,徴兵センター5 | 石炭,鉛 | 317k | なし | |
西スロヴァキア | プレスブルグ | 17/73 | 行政府3,家具工場2,鉄鉱山4,小麦畑2,徴兵センター8,兵舎5 | 施設名 | 511k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
オーストリア(首都) | ウィーン | 49/91 | 行政府10,家具工場5,製紙工場5,美術学校2,大学2,小麦畑10,家畜牧場2,兵舎25,徴兵センター8,建設セクター2 | 石炭,伐採所 | 297k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
スティリア | グラス*1 | 15/36 | 鉄鉱山3,鉛鉱山3,家畜牧場2,小麦畑1,兵舎10,徴兵センター2 | 石炭,伐採所 | 147k | ドラバ川(インフラ+15.0%) | |
チロル | ザルツブルク | 9/14 | 鉄鉱山2,金鉱山2,家畜牧場1,徴兵センター2 | 伐採所 | 130k | アルプス山脈(インフラ-15.0%、州の建設効率-15.0%) | |
南チロル | トレント | 1/6 | 小麦畑,兵舎5 | 39.6k | アルプス山脈(インフラ-15.0%、州の建設効率-15.0%) | ||
ロンバルディア | ミラノ | 36/57 | 武器産業10,織物工場5,行政府3,小麦畑3,兵舎15,徴兵センター9,建設セクター3 | 鉄,鉛,伐採所 | 494k | ポー川(インフラ+15.0%)、アルプス山脈(インフラ-15.0%、州の建設効率-15.0%) | |
ヴェネツィア | ベローナ | 53/81 | 交易センター32,織物工場8,ガラス工房5,製紙工場5,行政府3,漁港4,絹農園5,小麦畑2,兵舎10,徴兵センター7,港3 | 石炭,硫黄,伐採所 | 239k | ポー川(インフラ+15.0%) | |
イストリア | プラ | 14/32 | 飾り細工工房3,造船所2,漁港4,海軍基地10,港2,徴兵センター2 | 石炭,伐採所 | 115k | テラロッサ(農業生産量+15.0%) | |
スロベニア | リュブリャナ | 6/30 | 伐採所2,小麦畑3,家畜牧場1,兵舎5,徴兵センター1 | 石炭 | 98.5k | ドラバ川(インフラ+15.0%) | |
ダルマチア | ザダール | 4/19 | 漁港3,小麦畑1,兵舎5,港1 | 伐採所 | 78.9k | クルカ滝(施設補正:電力+15.0%)、テラロッサ(農業生産量+15.0%) | |
クロアチア | ザグレブ | 11/45 | 行政府3,伐採所3,漁港2,小麦畑2,家畜牧場1,兵舎10,徴兵センター3,港1 | 石炭 | 150k | ドラバ川(インフラ+15.0%)、テラロッサ(農業生産量+15.0%) | |
スラヴォニア | ブロド・ナ・サビ | 4/32 | 行政府2,家畜牧場1,小麦畑1,兵舎5,徴兵センター1 | 伐採所 | 75.8k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
デルビデク | ノビサド | 6/42 | 家畜牧場3,小麦畑3,兵舎10,徴兵センター3 | 伐採所 | 170k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
トランスダヌビア | セーケシュフェヘールバール | 10/73 | 食品産業2,家畜牧場3,小麦畑3,兵舎10徴兵センター9 | 石炭,伐採所 | 613k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
中央ハンガリー | ブタペスト | 22/73 | 行政府5,食品産業2,鉄鉱山2,小麦畑6,家畜牧場3,兵舎25,徴兵センター8,建設セクター1 | 石炭,伐採所 | 469k | ドナウ川(インフラ+20.0%) | |
ベーケシ | ナジバーラド | 5/41 | 小麦畑3,家畜牧場2,兵舎15,徴兵センター6 | 伐採所 | 388k | なし | |
バナト | ティミソアラ | 7/32 | 家畜牧場4,小麦畑3,兵舎10,徴兵センター4 | 伐採所 | 287k | なし | |
南トランシルヴァニア | ブラショウ | 15/29 | 鉄鉱山4,伐採所5,小麦畑2,兵舎5,徴兵センター4 | 鉛鉱山 | 229k | なし | |
北トランシルヴァニア | コロジュバール | 9/28 | 行政府2,家具工場1,伐採所3,家畜牧場1,小麦畑1,兵舎10,徴兵センター4 | 鉄,石炭 | 226k | なし | |
モルダヴィア | なし | 5/12 | 伐採所2,家畜牧場2,小麦畑1,徴兵センター1 | 鉄 | 77.4k | なし |
西ガリシア州はクラクフ、モルダヴィア州はモルダヴィアと分割している。
注意点としては唯一の硫黄産出地がヴェネツィアであること。ヴェネツィアの硫黄鉱山を開発したなら、ここは譲りたくない。
ドイツ人よりも非ドイツ人の方が圧倒的に多いにもかかわらず「国家至上」。
これではせっかくの人口も生かしにくい。
初期から公共学校があるのはプラス。
Ver1.2ベータではなんと土地ベース課税でスタートする。
・オーストリア貴族階級(地主ユニーク)
二重帝国ルートの敵。
通常の地主の特性に合わせて、「オーストリアの覇権主義者」の特性を持つ。
国家至上および民族国家を支持し、それ以外には対立する。
対立する市民権法律には、国家至上からの変更の場合全て承認-20を付けるため、工夫しなければまず革命勃発だろう。
なお、オーストリア=ハンガリーになると即座に普通の地主に変更され、「オーストリアの覇権主義者」は失われる。
大まかな方針は2つ。
史実通りハンガリーと妥協し二重帝国へ進むか、プロイセンを列強落ちさせオーストリア主導のドイツ統一を目指すかだ。
統一国家ドイツではなく、ハンガリー人と妥協して二重帝国としての発展を目指す。
二重帝国ルートの場合、直近で解決すべき課題は人口の割に少ない工場と大学、そして法案「国家至上」の改正となる。
プロイセンと本気で戦う必要がない二重帝国ルートの場合、基本通り建築セクターと伐採所・飾り細工工房・鉄鉱山から立て始めよう。そして終わる頃に大学を建築しておきたい。
貴族と教会の影響力を落として「国家至上」を改正するのが目標。
初日のうちに「専門的な警察機構」の審議を開始して通しておきたい。
その後は「任命制官僚」や「土地所有者投票」を通して影響力を削いでいこう。
そして機会を見て「国家至上」を変更する法案を通せば無事解決できる。ハンガリーを差別対象にしなければよいので「人種差別」でよいが、長期的に「文化的排斥」や「多文化主義」を狙うのもよい。
ちなみに、ジャーナル「ハンガリー人の問題」はハンガリーの動乱を抑えられない場合に失敗扱いとなるが、起きるのは成功時と同じ内容。
史実ではまったく植民地を持たなかったオーストリアだが、ゲーム内ではあふれかえる人口により植民地建設との相性が非常に良い。
定番のニジェール、コンゴやザンジに植民してゴムと染料と砂糖を手に入れてもよし、インドシナに進出して石油を取りに行っても良し、
オセアニアに進出してドイツの代わりに覇権国家になっても良い。
いずれにせよ本気で工業化を推し進めるのならば国外から必要な製品を得る必要がある。
史実ではプロイセンに負けてドイツから追い出され、フランスに負けてイタリアを失い、国内の民族主義に負けてハンガリー人(マジャール人)と協力する羽目になったオーストリア帝国だが、
ゲーム内ではその人口大国っぷりを生かし、列強として暴れることも容易。
拡張先に困ったらイタリアを攻めても良いが、イタリアはワインばっかり飲んで経済を傾かせる(ワインに執着する)ので南のオスマンや東のロシアを叩くとよい。
神聖ローマ帝国随一の権門たるハプスブルク家のもとにドイツを統一する。
統一を達成すると全ドイツ諸侯を併合することになり、いわゆる中欧帝国になる。
史実では異民族を巻き込むとドイツ民族の統一という目的が果たされなくなるということで立ち消えたが、この世界ではハンガリー人やボヘミア人やスロバキア人を抱える統一ドイツが爆誕する。
基本的にはプロイセンと同じなのだが、
プロイセンと異なりオーストリアでは「汎国家主義」を終えるまでドイツ諸侯併合が起きない。
ドイツ化のための州も少ないため、プロイセンを定期的に叩いて国家の開放により小分けにし、列強から落としてオーストリア中心のドイツに賛成してくれる諸侯を増やす必要がある。
『国家至上』を変更すると統一に賛成してくれる諸侯が政体の違いによって減ってしまうが、プロイセンを組み入れるために統一戦争をしなければならず、
勝利すれば全諸侯を強制的に併合できるため、プロイセン程は諸侯の機嫌を伺う必要はない。
何ならオーストリア=ハンガリー二重帝国になってもドイツ帝国になれる。
ただし二重帝国化せずにドイツ統一をしないとジャーナルは達成できないのでそこだけは注意。
またver1.1以降プロイセンが関税同盟内の諸侯を戦争で併合しなくなったため、もたもたしていると北ドイツ化されたりプロイセン側から戦争を吹っかけられる。そこまで時間的余裕があるわけではないので序盤から対プロイセンを念頭にプレイしよう。
とはいうが、軍拡してもそれを支える金が無いので最初は基本通り建築セクターと伐採所・飾り細工工房・鉄鉱山から立て始めよう。
研究の進捗度合いが全く違うので、軍質で勝るまでにはかなり時間がかかってしまう。
同程度の軍質で戦えることを目標に、生産と軍事をバランスよく研究しよう。国家主義をとっても先述の通り併合できるわけではないので急ぐ必要はない。
戦争前くらいに国家主義の研究が終わるのがベスト。
ドイツ統一のためには統一候補が自国のみになる必要があるため、統一候補であるプロイセンと戦争する必要がある。
「統一のリーダーシップ」の宣戦事由で戦争し、勝利すると統一候補国から叩き出せる...のだが、
プロイセンは軍質も軍量も多すぎるので、とてもではないが1国では史実の普墺戦争およびプロイセンプレイ時同様、相手にならない。
下手したら史実通り7週間で負ける可能性すらある。よって他列強の協力は必須。
一番良いのは史実の七年戦争同様フランスとロシアを呼んでフルボッコにすることであり、3国の内1国(主にロシア)が降伏しがちだが弾除けにはなってくれる。
戦略が余るなら国家の解放を要求しプロイセンを小分けにしよう。悪名も上がらない。
ドイツ諸侯は平和裏に併合も出来るのだが、またしてもプロイセンが山のように領土をせしめているため、
平和裏な併合どころかプロイセンを叩いて国家の解放で小分けにしなければドイツになれない。
19州確保できるまで叩いてからプロイセン以外で平和裏に併合しても良いが、どうせ戦争するのならば列強落ちさせて戦争で統合してしまおう。
「ドイツ統一」の宣戦事由で外交プレイを開始し、勝利すると列強でないドイツ諸侯が問答無用で併合される。
プロイセンを食う都合上驚愕の悪名度合いなので、戦争前は戦争を控えたほうが良い。
統一戦争に勝利し文化タブからドイツに変態することができる。
ドイツになってしまえば、後は普通の強い列強である。領土が削られていなければドイツ諸邦とオーストリア帝国が合邦したスーパードイツであり、プロイセンドイツより強い。
統一の後最初に行うことは、全土の併合である。『汎国家主義』研究まで諸侯の併合が出来ないため、
このドイツはオーストリア以外のドイツ地域が併合されていないことが多いだろう。
ゆっくり併合を進めつつ、国内の工業を整理し内政に励もう。
実績名 | 達成条件 |
ハプスブルクの再興 | オーストリアである シレジアを所有 プロイセンを非主要国以下のランクに落とすorプロイセンを消滅させる |
オーストリア=ハンガリー化はOKだがドイツ化は国家タグが変わって達成できなくなるので注意。
シレジアのために最低1回は戦争を行う必要がある。屈辱を入れて国威を削るのも有効。
バイエルンとヘッセ・カッセルをプロイセンの関税同盟から外させると西の飛び地部分が市場アクセス0%になり弱体化を狙えるので、狙えるならこちらを狙ってもいいだろう。
ハノーファーが残っている場合、ブランデンブルクを侵略できればさらに沿岸部と内陸部で分断可能。
内陸部側が首都になればプロイセン経済は壊滅するのでほぼクリアしたも同然となる。
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