エチオピアの中央部に位置する公国級の未承認国。エチオピア諸侯のなかでは最大の人口と軍事力をもち、エチオピア帝国を形成するためにはもってこいの国家である。
また、ゲーム開始当初はシェワ地域の領主が治めているが、しばらくするとエチオピア帝国を再統一したテオドロス・ソロモン(テオドロス2世)がイベントで登場する。強力な司令官特性を持つため、指揮権を授与することで統一戦争が容易となる。
エチオピア地域は人口こそ多いものの地下資源に恵まれないため、統一後は周辺のソマリ諸国やビクトリア湖方面などへと進出しつつ近代化を進めることになるだろう。
この時代のエチオピアは各地の領主が自立し、領土の拡張や皇帝の保護者の地位を確保するために戦いを続けるZemene Mesafintと呼ばれる戦国時代のような状態であった。
シェワはソロモン王朝の分家が治めていた地域であったが、1855年にゴンダールで即位したテオドロス2世によって征服された。
しかし、後継者の王子は助命され後にメネリク2世として皇帝に即位し、1870年代から1900年代にかけて大拡張を行って現代のエチオピアの領域をほぼ完成させた。
さらに、1894年の第一次エチオピア戦争でイタリアに勝利することで植民地化を免れ独立を維持することにも成功した。
ランク | 政府 | 陸軍 | 海軍 | GDP | 人口 | 識字率 | 生活水準 | 国教 | 主要文化 |
120(非承認国) | 絶対公国制 | 26+6 | 0 | £661K | 1.43M | 19.3% | 苦境(9.1) | 東方正教会 | アムハラ、オロモ |
初期の人口は心もとないが、エチオピア全土の人口は初期でも合計6.5M程度あるため統一を完了すれば十分な人口を確保できる。
政治体制 | 国家元首 | 所属団体 | 正当性 | 相続人 |
絶対公国制 | サーレ・セラッシー・ソロモン | 地主 | 100% | ハイル・メレコット・ソロモン |
利益団体名 | 影響力 | 代表名 | 代表イデオロギー | 備考 |
地主 | 59.7% | 代表名 | ランダム | |
武装勢力 | 11.3% | 代表名 | ランダム | |
東方正教会 | 17.5% | 代表名 | ランダム | |
農村民 | 10.9% | 代表名 | ランダム | |
インテリゲンチャ | 0.2% | 代表名 | ランダム | 周縁団体 |
小ブルジョワ | 0.0% | 代表名 | ランダム | 周縁団体 |
実業家 | 0.1% | 代表名 | ランダム | 周縁団体 |
労働組合 | 0.0% | 代表名 | ランダム | 周縁団体 |
州名 | 主要都市 | 初期インフラ (使用量/上限) | 建設済の施設(施設名+初期レベル) | 建設可能な資源・農業施設(施設名+最大レベル) | 初期小作農 | 初期未就業者 | 州補正名(内容) |
オロミア | アンコベール | 27/6 | 伐採所1, キビ畑2,タバコ農園2, コーヒー農園1, 兵舎16, 徴兵センター25 | 伐採所6, キビ畑70, タバコ農園70, コーヒー農園69, 家畜牧場68, 染料農園68, 砂糖農園68, 綿農園68, 未使用の耕作地68 | 180k | 9.06k | マラリア(+90%母国ではない州における植民地成長速度, +15%非母国州における死亡率) |
アムハラ | - | 12/2 | キビ畑1, 家畜牧場1, 兵舎10, 徴兵センター2 | 伐採所2, キビ畑16, 家畜牧場16, コーヒー農園15, タバコ農園15, 染料農園15, 砂糖農園15, 紅茶農園15, 綿農園15, 未使用の耕作地15 | 71.2k | 27.2k | マラリア(+90%母国ではない州における植民地成長速度, +15%非母国州における死亡率) |
オロミアとアムハラの2州を保有しているため、統一戦争による中核化の必要な州の数が他の諸侯より一つ少ないのが強み。
利用可能な資源は木材のみ。これは他の諸侯も同様であるため、統一戦争を行っても資源はろくに確保できない。一応ゲーム中盤からはゴムも出る。
家具や衣類といった生活必需品が著しく不足しているため、まずは織物工場や家具工場が必要となるだろう。
コーヒーやタバコは消費者不足で非常に余っているが、消費者育成には時間がかかる上に輸出もできないためしばらくは解決できない。縮小も選択肢。
言論の自由は「集会の権利」が制定されているが、それ以外はすべて前近代的なものである。
このため、君主制・世襲制の官僚・農民徴兵・農奴制・奴隷貿易によって地主の政治力が計+175%も強化されている。
初期で保有済みの研究は以下の通りで、ビクトリア湖周辺諸国よりは多少マシといったレベル。
序盤の研究の優先順位について
初手で周辺との戦争が必要とはいえ、軍事については周辺も同様であり、序盤最強将軍の一角であるテオドロス2世を指揮官として用いることが可能であることを考えると後回しでよいだろう。
まずは軽工業のために「機織り機」と「旋盤」、「製鉄」を研究し、続いて政府改革のために「中央集権化」や「民主主義」などを取ると内政を進めやすくなる。
エチオピア諸侯の特徴である「エチオピア統一」の外交プレイを利用できる。
エチオピア諸侯同士でのみ使える事由で、相手国から州を奪うのではなく完全併合を目標とするもので、特に2州国家のオーッサ首長国(とシェワ王国)に対しては州の割譲よりも悪名が節約できる上に屈服されてしまっても完全併合できるという利点がある。
エチオピア形成後には使用できなくなってしまうため、オーッサ首長国を併合するまではエチオピアを形成しないほうがお得だろう。
エチオピア形成後は国のランクが帝国になって威信スコアが向上、非承認地域国レベルまで到達し他国を家臣化できるようになる。
その頃には統一戦争にソマリ諸国も絡んでくるようになるため、ついでに家臣化しておくと後々鉄のために併合する際の悪名を節約することができる。
すべて非正規軍ではあるものの、初期で26+6大隊を保有している。イベントでテオドロス2世が登場後は量だけでなく質でも周辺諸国を圧倒できるようになるため、統一戦争は問題なく可能だろう。
周辺諸国もシェワほどではないもののかなりの軍備を保有しているため、併合後は適宜兵舎を削減しないと財政難に陥るおそれがある。
ジャーナル名 | 発生条件 | 達成条件 | 達成後 | 補足 |
諸公侯時代 | なし | すべてのアムハラ及びゴンダールを所有する |
イベント名 | 発生条件 | 選択肢 | 内容 | 補足 |
無法者の王子 | アムハラ文化・プレイヤー操作・他の国でイベントが発生していない | テオドロスが私たちを栄光に導いてくれる。彼を玉座に! | テオドロス・ソロモンがシェワの君主になる | テオドロス・ソロモンの特性は以下の通り。 利益団体:地主 イデオロギー:王政主義者 文化:アムハラ 人気度:50 年齢:45 固有特性:無法者の王子*1 キャラクター特性:空想的*2・エキスパート攻撃的計画立案者*3 |
無法者への対処の仕方を教えてあげよう。 | シェワで活動するPOPの+2.0%が急進派になる |
このイベントはほかのアムハラ文化の国でも発生する。
貴族の政治力が上昇してしまうというデメリットはあるものの、攻撃+30される上にさらに攻撃+20%されるという恐ろしいほどの陸軍攻撃力強化を持つ。「指揮権を授与」で将軍にすることで、周辺諸国に対して優位に立つことができる。
エチオピア4州の内3州を保有&内1州を完全に保有することでエチオピアを形成できる。
東のハラールと北部の適当な一国を併合すればすぐに形成可能だが、「エチオピア統一」外交プレイは使用できなくなるためオーッサ首長国が残っている場合は注意しよう。
詳細は国家形成を参照。
まずは農業、軽工業の発展とエチオピア統一が目標となる。
また、法改正のために実業家とインテリを権力で強化する必要もある。幸い、旧式の政治体制のお陰で権力は充分存在するので派閥強化や布告、消費税などは積極的に利用すると良いだろう。
ゲーム開始時点では建設セクターすら存在しないため、アムハラとオロミアに1個ずつ建設し、伐採所も追加。
続いて供給が全く足りていない衣類と家具のために織物工場と家具工場を建築して需要を満たすとよいだろう。
研究で上位製法が解禁されるのに合わせて必要になる飾り細工工房なども適宜建築していこう。余裕があれば食品工場も建設して酒や食料品を供給すると都市化もスムーズになる。
周辺の併合を進めていくと人口増加によって行政能力不足に陥るため、多少は行政府も建設していく必要がある。
ただし、課税キャパシティの不足は経済法が「伝統主義」になっていることも一因であり、無理に課税キャパシティを満たすために建築しすぎると維持費で破産するおそれがあるため様子を見ながら建築していこう。
外交・軍事面ではゲーム開始後まもなくエチオピアは戦国時代になるため、シェワも早急に拡張に乗り出す必要がある。
軍備はすでに充分あるため、ライバルが強化される前に初手で拡張していくとよいだろう。この外交プレイでは殆どの場合敵国はもう一つの国を味方に引き込むため、こちらも恩義や州の割譲の約束などを用いて同数を確保するよう立ち回るべきだろう。
ただし、州の割譲は悪名の節約になる代わりに将来の敵を強化することにもつながるのでそのあたりは要注意である。
また、北部諸侯は歴史的にエチオピアの中心であったこともありシェワと同じ文化・民族だが、南部の首長国やオーッサはシェワ内では差別対象のPOPで占められて問題がある。併合先にもよるが、インテリを強化してなるべく早く宗教の「完全分離」や市民権の「人種差別」などを採用したほうがよいだろう。
統合が進んでいくと、エチオピア諸侯だけでなくソマリア諸国も恩義で戦争に呼び出されることがある。併合すれば鉄資源や海岸が手に入りとても美味しいが、POPの殆どが差別対象であり、悪名も高くなりやすいため、賠償金の要求や家臣化だけにとどめておいてあとから併合するほうがよいかもしれない。
このエチオピア統一戦争にはしばしばエジプトも恩義などを代償に介入してくる場合がある。この時期のエジプトにはとても勝ち目がないため、しっかり関係改善を行って敵対を未然に防ごう。
拡張や技術を進めると鉄や石炭が必要になる。
この内、鉄はオーッサやソマリア諸国から手に入るが、石炭については貿易か植民を行う必要があるため法改正が必須である。資源と港の少ないエチオピアでは貿易だけではとても需要をまかないきれないため、植民地の作成を行うべきだろう。
隣接するリフトバレーからは石炭が算出し、さらにビクトリア湖周辺の小国群へのアクセスも開けるためマラリアのデバフがあることを考慮しても植民する価値がある。特に、アチョリまで植民地を伸ばすことができればケニアから進出する列強の植民地にふたをすることができるため、ナイル方面への進出を防ぐこともできる。
エチオピアが植民を開始できるようになる頃には北海道などはすでに確保されていることが多いが、西オーストラリアの残り滓や南米パタゴニアなどは残っていることが多いため有用と思われる。西オーストラリアは金、パタゴニアは硫黄も取れるため人口問題さえ解決できればかなりのポテンシャルがある。
また、鉛などは対岸イエメンでも取れるため、外交関係に応じて適当な国を侵略併合するとよいだろう。イエメン諸国ではクァシム系国家が最も人口・資源量でまさるため、まずラヒジュに侵攻してからクァシムに手を出すといったルートが考えられる。
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