この時代における最強国家・主役(VICTORIA)のはずのイギリスだが、ゲーム内ではあまり強くない。
最序盤はまだ良いが、中盤以降はライバルのフランスに大きく水を開けられることが多い。
このページでは、イギリスが弱すぎる原因を考える。
イギリスの植民地である東インド会社、オーストラリア、カナダ、コロンビア、すべて自治領である。
自治領の利益は自治領にしか還元されず、本国に還元されることはない。史実で行ったようなアヘン貿易はイギリス本土ではなく東インド会社が儲かるようにできている。
おまけに自治領には本国の戦争に参加する義務はなく、そのためイギリス本国だけで戦争の兵力を賄う羽目になっている。
この関係により、いずれアフリカ植民地を直轄するフランスに比べ不利。
更に悪いことに属国が独立しがちであり、特に東インド会社に多い。これは東インド会社を大きな市場として使うイギリスとしては大きな痛手であり、国内産業の崩壊を意味する。
現バージョンではPOPの急進性が上がる要因に比べて下がる要因が非常に少ないため、AIが急進性を管理することができず、頻繁に内乱や革命が起きてしまうことが原因。
もし革命が成功すると、新しく成立した国家はイギリスの属国から離れて自立してしまう。
Ver1.06より東インド会社が建設をさぼらなくなったのでインド大反乱が起きにくくなり、多少マシになった。
ゲームの仕様上、島国はあらゆる貿易で護衛を使用する。
貿易の護衛使用量はかなりシビアなので、イギリスの大量の港を持ってしても、十分な量の貿易を行うのは難しい。
一方のフランスの場合、プロイセン・ベルギー・スイス・北イタリア・スペインとは陸路で接しているため護衛不要。さらにオーストリアやロシアともいずれ関税同盟を通じて隣接するのでこちらも実質護衛不要。ズルい。
オーストリアが34M・フランスが33Mでスタートするが、イギリスは26Mと劣る。このゲームは人口ゲーな面があるのでこれだけでも結構痛い。
植民地から適切に人口が流入すれば東インド会社の122Mを筆頭に強力なのだが、インド人を移民として扱うためには多文化主義がほぼ必須である。AIはこれを可決できないので意味がない。
一方フランスは差別が少ないために移民によって人口を増加させられる。
上記を総合して起こるのが、東インド会社独立→経済崩壊→財政破綻→急進派増加→内乱というルート。
まず東インド会社が何らかの事情で独立。そして東インド会社との貿易はことごとく護衛不足に陥り、人口が少ないためにそこまでの内需も見込めず、だからと言って輸出しようにもどこでも護衛は足りず、財政は破綻。
本国が助けられないのでオーストラリアなどは原住民に倒され、そして増えた急進派が革命を起こす。しかし革命しても経済は回復しないので第2第3の革命が起こり、完全に没落する。
イギリスは大量の海軍基地を持ち、これにより全世界に「関心」を宣言している。
しかし、開始時の維持費は賃金だけで30Kもあり、非常に重たい。
そして戦争においては海軍が交易を防御することが難しく、上陸防止も難しいためあまり役に立たない。
ばら撒いた「関心」から利益を引き出すのはAIには難しいし、プレイヤーですら軍縮を考えるだろう。
ゲーム開始時、インド南部のポンディシェリにイギリス市場に対するフランスの条約港が存在する。
ついでにノヴァゴアにポルトガルの条約港もある。
フランスはイギリスの禁輸・関税を無視して一方的に輸出入できてしまう。
フランス側だけが貿易による価格調整の利益を享受しやすくなり、価格調整に伴う経済発展の面で優位に立っている。
ゲーム後半になるとスペインがフランスの関税同盟に入り、イギリスの条約港であるジブラルタルも機能しはじめるが、やはり序盤はどうしようも無い。
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