#author("2022-11-21T04:46:50+09:00","","")
#author("2022-11-21T05:02:22+09:00","","")
[[AAR/火花からは炎がもえあがるだろう]]

ようやく開設されたロシアの国会(「ドゥーマ」)。
トリコロールがはためく下につどった議員たちを前に、ニコライさんが演説します。
「改革が不可避ならば、それは下からではなく、上からなされた方が望ましい。」

*行政キャパというボトルネックをどう解消するか [#o75d1855]
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ああ~、また失敗だ。
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どうしたんです?
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法案が可決しないんですよ。「任命制の官僚appointed bureaucrats」の法案をとおそうとしているんですが、いつも地主の妨害にあって可決可能性がゼロになってしまいます。
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「任命制の官僚」などの地主の抵抗のある法案を通過させるのはまだ難しいようですね。それなら、地主が反対せず、地主の影響力を削れるような法案を通しましょう。
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それはどんな法案です?
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「専門警察機構dedicated police force」です。「地方警察機構local police force」にすると地主が逆に強化されるので、必ずこっちを選びましょう。
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「行政administration」キャパシティが不足するんですが。
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そのために、「将校団」の技術を解禁したあとに「公文書館」を選ぶんですよ。「公文書館」では政府施設が紙を消費して行政キャパを格段に増やす生産手法が選択できるようになります。
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なるほどねえ。
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*レパントへの渇望 [#p2b911a2]
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むっ、このイベント効果音は。
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あれれ、ロシア国内のどこを探してもイベントアイコンが見当たらないぞ。
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そういうときは右のアウトライナーから探すんですよ。
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はい。
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エジプト-オスマン危機、所謂第二次オリエント危機ですね。
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なんでしたっけこれ。
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オスマン麾下のエジプトとシリアの総督が、オスマンに反旗を翻したのでオスマンが怒って懲罰しようとしたのです。
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ああ、そんなのありましたね。
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オスマンがエジプトに外交プレイを仕掛けたらこのイベントが起こるようですね。選択肢によって、この地域に関心をつけられるようになります。
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なるほど...。
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じゃあそろそろ序盤の軍事行動をとりますか。
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えっ、いいんですか? ほうぼうでは、「このゲームは軍事行動は高くつくし、内政活動に専念した方が有益だ」と言われているんですが。
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あのね、ニコライさん。そんな他人の評価に振り回されてゲームしたって楽しくないですよ。それに、初期の軍事行動にもそれなりの利点はあります。
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なんでしょうか。
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前述しましたが、まず、初期には他の列強があちこちに関心をつけてまわっていないので、比較的列強の介入を受けずに軍事行動がとれます。
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なるほど。
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それに、十分な技術や建設力が整ったり、移民を呼び込むのに必要な施設や法律が整うまでは、内政をしてもあまり効果はあがりません。
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それもそうですね。
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最後に、このゲームは国家をデザインすることも主旨の一つですが、世界地図をデザインすることも醍醐味になっています。世界地図ががらりと変わると、何よりビジュアル的に楽しいでしょう。
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明日を形作る!
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ということでオスマンとエジプトが争っている間にこの地域に外交プレイを仕掛けます。
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具体的にはどうするんです?
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エジプトのクレタ島に征服のプレイを仕掛け、シリア地域の独立も条件に加えます。
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エジプト、折れませんね。
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折れないで結構。それに、わざと動員せずに戦争挑発しましたからね。
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ほう。
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1841年6月にエジプトを降伏させ、クレタを得、シリアを独立させます。さて、つぎはオスマンに外交プレイを仕掛けましょう。
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エジプトだけではなくオスマンも叩くんですか。
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勿論です。
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1842年7月に開戦し、1843年6月にはオスマンを降伏させています。
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呑ませた条件は東トレースの条約港(ガリポリ)、キプロス島の割譲。それからカフカス方面の国境地帯であるカースkarsの割譲。
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そしてブルガリアの独立に、オスマン属国だったトリポリをロシアの属国にすることですか。全部盛りですね。
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これでレパントにおける戦略目標は達成しました。
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メドヴェージェフさんはさきに、「世界地図をデザインするのはこのゲームの醍醐味だ」とおっしゃっておられましたが、こういう講和条約にしたのは何か意味があるんですか。
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ゲーム的な意味があまりあるわけではないです。ゲーム的な有利不利で言えば、たとえば将来の石油やゴムの産出地帯を押さえた方がいいでしょう。でも...。
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でも?
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これはぼくのプレイスタイルなんですが、「歴史的にあり得たIF」を追求するのが楽しいんですね。ロシアはもともとレパント(東地中海)に領土欲をもってました。
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だからトレードノードを押さえるように、ガリポリ、キプロス、トリポリをとったんですね。ブルガリアを独立させたのは?
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ゲーム的な意味はあまりありませんが、ロシアの汎スラブ主義を表現するにはブルガリアを独立させるのが必要かなと。
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なるほど。
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あと、ゲーム的な意味がまったくないわけではありません。オスマンの弱体化はロシアの安全保障に非常に有益ですし、レパントは、ロシアがほっておくとイギリスやフランスが、ゲーム中盤には押さえてしまいます。
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それを避ける意味があると。
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そのとおりです。
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*戦争のやり方、ロシア編 [#l0dec2a9]
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ところで、朕はロシアでやるとき戦争に勝てないんですが、なにかコツとかあるんでしょうか。
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勝てないって、どういうふうに勝てないの。
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カザフが異様に堅くて攻めあぐねたり、エジプトに全然上陸できなかったり、イギリスやフランスにサンクトペテルブルクを占領されて泣く泣く降伏したりですね。
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まず、非集権国が異様に堅いのはv1.04からの改悪ですね。確かに堅いですが、何度も攻めているうちに相手の士気が下がって戦線が押し上げられるようになります。
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つぎに、上陸作戦がうまくいかないのは、これは非集権国が固い理由もそうなんですが、相手に駐屯兵がいるところに攻撃しているからですね。群が置いていないところに上陸するのが基本です。
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最後に、ロシアでやるときは余程自信がないかぎり、他の列強とはたたかわないのが基本です。
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ははあ、なるほど。
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一般論はそのくらいで、今回は個別具体編。このAARで、エジプトとオスマンをどう降伏させたかを解説します。
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お願いします。
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まず、外交プレイを仕掛ける際に確認したのは、他の列強が介入してこないかどうかです。初期の軍事行動では列強がまだ関心をつけていない地域も多いので、そういう地域を狙って外交プレイを仕掛けること。
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はい。
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そして戦争の前に、開発者が言っているように戦争には準備が必要です。このAARでは初手「将校団general staff」をとり、主力軍の戦術に散兵skirmish tacticsを選択しています。これは軍質の強化です。
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散兵には弾薬Ammunitionも必要だと思うんですが。
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おっしゃるとおりです。ロシアでは弾薬をまだ自前では用意できないので、イギリスやフランスから輸入しました。その意味でも、イギリスやフランスの介入があったらたたかわないのがベターですね。
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実際の戦闘はどうやったんです?
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ロシアの初期の戦争の基本は、ロシア軍管区の112連隊で戦線を維持し、ドニエプル軍管区の90連隊と黒海艦隊35隻で上陸作戦を仕掛けて首都や戦争目標を占領するというものです。
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たしかに、エジプトもオスマンもそうやって降伏に追い込みましたね。
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エジプトは陸地を接していなかったので戦線はつくらなかったですけどね。いずれにせよ、上陸するときは相手がいないところに上陸します。
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エジプトはオスマンと戦争していたのでクレタと下エジプトに上陸し、オスマンは首都の東トラキアそのものは避けてブルガリアに上陸していましたね。
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そうです。あと、ギリシャと同盟していたので一部の軍をギリシャに派兵していました。
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いずれも1年ほどで降伏に追い込みました。これくらいの期間の戦争なら、継戦能力の低いロシアでも大丈夫という訳ですね。
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そういうことです。
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*それからいよいよ [#a8c4779f]
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同じ要領でカフカス戦争も終結させました。
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カフカス戦争というのは、ロシアに対抗してカフカスのムスリムが反乱をしていたことを指すものですね。GC開始当初に独立しているCircassiaやCaucasus Imamateが反乱軍です。
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カフカスに関心をつけているのがオスマンしかいなかったため、一方では安心してプレイを仕掛け、他方ではオスマンを釣りだして屈辱や賠償金をとれないかと思っていましたが、結局オスマンは釣れませんでしたね。
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一度の外交プレイでサーカシアもコーカサス首長国も両方釣れたので、なんなく捻り潰してますね。
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はい。それでBBR(Infamy)が高止まりしたのでしばらく冷却期間を置くことにしました。
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「専門警察機構」のあとにもう一度「任命式の官僚」法案を提出していますけど、例によってうまくいかないので「秘密警察」をさきにとおすことにしました。
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あれ、「秘密警察」って選択できました? なんか、はじめにやったときは選択できなかったんですが。
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「秘密警察」には「公文書館」が必要なので。だからというのもあって「将校団」のあとに「公文書館」に寄ったんですね。
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なるほど、それで、財政状態もだいぶよくなってますね。「公文書館」の技術解禁による直接効果と、それによって政府施設の生産方法がファイリング形式に変更できることによる底上げが大きいですね。
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ロシアでやるときは産業技術に行く前に「将校団」と「公文書館」が必要だというのが、私の持論ですね。
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そもそもロシアは徴税効率が低すぎて、財政が弱く、初期は建設局がうまく動かせないので、その間は産業とっても宝の持ち腐れですからね。
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勿論、産業技術も重要なので、「公文書館」のつぎから寄るんですが。まず「集約農業」をとって肥料を解禁して、それから「鉄道」を目指します。1850年までには「鉄道」を解禁させるのが目標です。
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今回はランダムイベントでモスクワ大学の他に2か所ほど大学が建ってますから、多分その目標は達成できるでしょう。
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政治情勢も説明しておきます。
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どんとこい。
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基本的にオクチャーブリストで正統性を稼ぎ、インテリや資本家を入れて改革の可能性を担保しています。
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うえの画像、正統性がカンストしてますね。
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政党がかなり効果を発揮していますね。
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今回は、というか大概そうなんですが、カデット(「立憲主義者=民主主義者」、あるいは「立憲民主党」の頭文字をとったロシアの当時の政党。)にインテリも資本家も双方つどっていますので、それが効いたかと。
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1845年5月に「秘密警察」が法案通過してますね。つぎはどうしますか?
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「任命制の官僚」はまだきついかな...。さきに「農奴制廃止」を審議しましょう。
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朕が以前、プレイしたときは、「秘密警察」を通過させた段階で知識人が怒って政権から退出して改革が不可能になったり、「農奴制廃止」で強烈な評価デバフを食らった地主が政権の外で反革命運動をはじめたりしたんですが。
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そうならないための政党です。この段階では、地主とインテリ、どちらを政権の外に出しても改革はうまくいきません。地主が出ると安定が損なわれ、インテリが出ると改革可能性が損なわれますからね。
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はあ。
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政党に所属している利益団体は評価opinionが「激怒」angryになっても政権から出ていきません。他の政党の評価と加算減算されるようですね。これを大いに活用しましょう。
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わかりました。
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あと、知識人と軍人限定ですが、評価の調整がうまくいかなくて政党を結成できないとか政権にどうしてもほおりこめないとかで困っている場合は、予算を一時的に上げ下げして評価を改善することもできます。
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法案審議直前に政党を入れ替えるTipsと同じで、これはバージョンがあげると修正されるかもしれませんね。
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そうですね、さて、1846年5月、「農奴制廃止」法案が通過しましたね。農奴解放令です。諸国民の春よりはやかったですねえ。
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ではキリがいいのでこのページはここまでにしましょうか。
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はい、続きはページを改めてということで。
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(続く)

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